【比較レビュー】ウィンドブレークジャケット(パールイズミ vs dhb Aeron All Winter ソフトシェルジャケット)

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ロードバイクのボトムス(タイツ&ショーツ)に関しては、昨年はすっかりカステリにハマってしまい、買い替え時期だったこともあり、ごそっ、とカステリ製品で買い替えてしまいました。

トップスに関しては、もともとパールイズミ大好きだったこともあり、今でもパールイズミ製品が大勢を占めているのですが、昨年はその一角に dhb 製品が食い込んできました。

もともと冬場にメリノウールって良いよね、dhbのメリノウールベースレイヤーはブラックフライデーセールで買うとかなりお買い得だよね、というのが事の始まりでした。

それならジャージも買ってみようかな?と購入したところ、これがなかなか良い製品でした。

そして昨年のブラックフライデーセールで、冬用のウェアについても手を出してみることに。

今回はパールイズミのジャケットとも比較してみたいと思います。

■ dhb Aeron All Winter ソフトシェルジャケット vs パールイズミウィンドブレーク スウィッシュ ジャケット(3600-BL)

 

1. dhb Aeron All Winter ソフトシェルジャケットについて

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まずは今回購入した dhb のAeron All Winter ソフトシェルジャケットについて。

 

 

dhb で最も汎用性に優れた冬用ソフトシェルです。 dhb Aeron All Winter ソフトシェルジャケットは、3つのテクニカルファブリックを組み合わせて、冬のシーズンを通してパフォーマンスを重視したジャケットを提供します

 

対応する気温帯は 2〜12℃ということで、関東地域の冬場にぴったりです。

私は身長170cm、体重56kgの痩せ型。
パールイズミではトップスもボトムスも全てMサイズでぴったりな体型ということもあり、dhb 製品では Sサイズを選んでいます。

 

 

2. 各部詳細

それでは、以下パールイズミのウィンドブレーク スウィッシュ ジャケット(3600-BL)と各部比較を行なっていきたいと思います。

 

 

(1) 防風・耐水性

まずは防風性に関して。
こちらは両製品ともに防風性能を謳った商品ということもあり、全く問題なし。

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どちらも生地表面は同じような「シャカシャカ」素材となっており、防風性能は高いです。

パールイズミに関しては生地の防水・撥水性能はない製品となっています。
対して dhb のジャケットは「耐水性」を売り文句にしています。
冬場のライドで雨に降られてしまうと、ぐんぐん体温を奪われてしまいますから、ないよりはあった方が良いですよね。

購入から3回ほど着用・洗濯を繰り返した状態ではありますが、この「耐水性」はかなりのもの。

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めっっっちゃ水を弾きます。

洗濯直後は、ウェア表面がびっしょりしていますので、乾かす際には「ぱんぱんっ」と叩いてから乾かさないと、表面に水滴が残っていたりします。

これが何度の洗濯に耐えられるかは分かりませんが、この撥水性は魅力的ですね。

 

 

(2) 透湿性(パネル配置)

続いて透湿性。
ウィンドブレーク素材のウェアの場合、実はこの透湿性が一番重要だったりします。
むかーしお安い中華製の防風ウェアを着ていたこともありますが、透湿性が低く、ダメダメでした。

ファスナーを閉じると蒸し暑くなり、ファスナーを開けると一気に冷気が入り込んで体が冷えてしまう状態。
防風性と透湿性の両立こそが最重要課題となります。

透湿性に関しては、防風素材と透湿素材をうまく配置を分けながら使用しています。

まずは腕の部分。

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上段がパールイズミなのですが、風が当たる前面部分は防風素材、後ろ側が透湿性の高い素材となっています。
対して dhb ですが、どうやら腕に関しては全体的に防風素材を使用している模様。

バックパネルに関してですが、こちらもパールイズミの方が透湿面積が広いです。

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こちら公式サイトから拝借したものになりますが、背骨部分と腰部分が透湿性の高い素材となっています。

続いて dhb ですが、まずは脇の下の黒い生地が透湿性に高い素材となっています。

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そこから背中側にぐるりと回り込む形で、肩甲骨周辺が透湿性の高い素材になっています。

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背中全体に関しては、全て同一の防風素材。

おそらくこの辺りの違いが、対応する気温帯の違いにつながってそうですね。
パールイズミは5℃帯の製品になりますが、dhb は2℃まで対応しています。

実際に着比べてみると、パールイズミよりもdhb の方が停車時や休憩時の保温性は高く感じました。
強度を上げた時のウェア内部の「蒸れ」に関しては、パールイズミの方がありませんでしたので、この辺りのパネル配置の違いが如実に現れていた感じです。

 

 

(3) 袖口

袖口は、どちらも風の侵入を防ぐようにぴったりと手首を覆うようにできています。

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グローブをすっぽり被せることができますので、袖口から冷気に侵入してくることはありません。

 

 

(4) ウェスト周り

大きな違いがあったのが、ウェスト周りになります。

まずはパールイズミ。

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前身頃よりも後身頃の方が長くなっており、前傾姿勢を取った際に背中が露出することがないよう配慮されています。
夏場ならそこまで気にしないでも済みますが、冬場だと寒くて仕方ないですからね。

パールイズミも腰回りにシリコングリッパーが配置されていますが、そこまで面積も広くなく強力でもない為、ライド中に何回かずり上がった裾を引っ張って直す必要があります。

続いてdhb。

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まずはシリコングリッパーの面積がパールイズミよりも広く取られています。

加えて形状がかなり「極端」になっています。

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パールイズミよりも、大分すぼまった形状になっているのが分かります。
こちら、撮影用に裾を広げているのですが、何も手を加えないで写真を撮ると、こんな感じになります。

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グリッパー部分が、内側にめり込んでいますね。
こんな感じで、かなーりすぼまった形状をしていますので、ぴっっっったり腰回りにフィットしてくれます。

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腰回りに余裕がある為、裾がずり上がり易い体型なのですが、dhb のジャケットの場合、ライド中に一度もずり上がってきたことがありません。

出発時と、数時間後のライド終了時、いずれも変わらずに同じ位置でぴったり腰回りにフィットしてくれています。

エアロ性も良いのでしょうが、腰回りから冷気が侵入することもなく、とても快適なんですよね。
正直、この点だけでも dhb のジャケットに軍配を上げたくなる位、かなり気に入りました。

 

 

(5) バックポケット

バックポケットは、若干スリムですね。

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3つあるうちの両サイドに関しては、スマホ(iPhone11)がぴったり入る位のサイズ。
ライドポーチ系はちょっと厳しいサイズですね。

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一番横幅がある真ん中にポケットには、ぎりぎりお気に入りのライドポーチが入りました。
(定番の、バイシクルクラブ付属のライドポーチですね)

 

 

(6) ファスナーポケット

冬用ジャケットだと比較的多くの製品についているファスナーポケット。

よくあるのは、真ん中のポケットやサイドのポケットにファスナーポケットを重ねているタイプですよね。

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パールイズミだと、右側のポケットに重ねるようにして、縦にファスナーが配置されています。

特に不満もなく、自宅の鍵などの貴重品はこちらに入れて走るのですが、dhb の配置はなかなか使いやすいものでした。

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場所が、右側のポケットの更に外側、脇腹に沿う形でサイドに配置されています。
私のように体が硬い人間だと、背中に腕を回すのも窮屈になるものですから、脇に配置されている方が腕が回しやすく、使いやすいんですよね。

ただ、配置は良いのですが、ちょっとポケットは深過ぎだったりします。

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後身頃を長くする為にサイドパネルは下側が斜めになっているのですが、この斜め後ろ側に鍵が入り込むと、深さがあり過ぎる為、片手だと鍵に届かなかったりするんですよね。

配置は良いので、ポケットはもうちょい浅い形状にしてくれると良かったのですが。

 

 

(7) 重量

続いて重量ですが、こちらは最初に羽織った瞬間から「あれ? dhbは軽いな?」と分かる位に違いがありました。

dhb の方がお安く購入できますので、「生地が薄いのかな?」と逆に不安になった位ですが、保温、防風性は dhb の方が高いわけで、「安物のペラペラ感」があるわけでもないんですよね。

実際に計量した結果がこちら。

 

 

dhb Aeron All Winter ソフトシェルジャケット
(Sサイズ)
約347g
パールイズミウィンドブレーク スウィッシュ ジャケット
(Mサイズ)
約441g

 

 

3割くらい違いますね。

 

 

(8) サイズ感

最後にサイズ感の違い。
いやいや、一般的にサイズ比較が最初じゃね?というツッコミが入りそうですが、その理由がこちらです。

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見事にサイズ感はほぼ同じなんですよね・・・。

身幅もほぼ同じですし、丈もほぼ同じ。
比べると、前身頃は dhb の方が少し短いくらいですかね。

珍しく腕の太さもほぼ同じ。

唯一の違いが袖丈の長さ。

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総じて海外製品の方が袖は長いのですが、今回はそこまで大きな違いでもなかったりします。

そんなわけですから、パールイズミのMサイズを愛用している人であれば、dhb の Aeron All Winter ソフトシェルは Sサイズで間違いありません。 

 

 

3. サマリ

今回 dhb の冬用ソフトシェルを購入したわけですが、まとめるとこんな感じですね。

  • 実際に着用する温度帯としては、パールイズミの5℃帯と似たようなレベル。もう少し低い気温に対応できる代わりに、がしがし強度上げて乗るならパールイズミの方が透湿性は高い。裏を返すと、ゆったりポタリングとか寒い日用ということでは dhbの方が適している
  • 防風性に関しては全く問題なく実用的。撥水性までついてくるのと、より軽量なウェアという点まで鑑みると、「どちらか一方だけ買う」とした場合は、dhb をおすすめ。セールのタイミングを選べば1万円しないで買えますからね


数十年来のパールイズミ大好き人間ではありますが、今回の比較で言うならお値段が同額だったとしても dhb をお勧めしていたような気がします。

ここまで完成度高いのかと、ちょっとびっくりしてしまいました。
dhb の Aeron All Winter ソフトシェルは、関東圏にお住まいの方であれば冬用防風ウェアとして、かなりおすすめできる製品ですね。

コメント

  1. たかにぃ より:

    先日購入したチームじゃージがパールイズミのイグナイトサーモで15℃対応でした。
    172cm、65kgでMサイズが丁度良い位(これ以上太るとNG)といったところでしょうか。0℃時は、Adidasのウインドブレイクアンダーウェアと合わせて着用予定です。
    ジャケットはバックポケットが無いトラディショナルタイプのものを何着か持っていますが重いので避けていました。dhbのソフトシェルが軽いなら薄手のアンダーウェアと合わせるのもアリかと思います。

  2. 昭和老爺 より:

    肩幅広く腰くびれ腕長の見本画像を見る度に我が昭和体型を嘆く羽目に・・・
    中身を比較するとこうも違うのかと思い知らされ結局緩めのカモ柄が定番に!
    比較違いですみません・・・ちなみに・・・ライドポーチに何を入れてます?
    私もデザインが気に入りついオマケ?の本を購入しましたが傷バンが数枚と
    ティッシュやマスク程度しか入っていません・・・時期によっては宝くじも!

  3. おとーさん より:

    >たかにぃさん
    我が家にある15℃対応のパールイズミのジャージ(Mサイズ)を測ったところ、297gでした。
    そう考えるとdhbのソフトシェルは軽量でおすすめですね。

  4. おとーさん より:

    >老爺さん
    各種ツール類はサドルバッグやツールケースに入れることが多いのと、バックポケットに重いものを入れるのがあまり好きではないこともあり、私もライドポーチにはあまり物は入れてません。
    スマホ、カード類(緊急用)、お守り、小銭、お札、ティッシュ、小さめの補給食が入っていますが、メインはスマホですね。
    バックポケットに裸でスマホを入れると汗蒸れでびしょ濡れになってしまうので、ポーチの一番の目的はスマホを濡れずに入れておくことにあったりします。
    ポーチもファスナーは全て閉めず、上面だけ開けておいて後ろ手にポーチの中からスマホを取り出してすぐに撮影できるようにしています。

  5. たかにぃ より:

    そういえば、深いタイプのファスナーポケットはスマホを入れるために内側防水加工が多いですが、dhbはどうですか?

  6. おとーさん より:

    >たかにぃさん
    All Winterジャケットの場合、内部防水加工はないですね。
    確かにあれって便利ですよね。

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