ロードバイクにおいては色々な「沼」があるかと思います。
サドル沼なんてよく聞く話ですよね。
ビンディングペダルも各社それぞれ特徴のある製品を出していますので、自分に合うものを探し始めるとそこそこハマっていくと思いますし。

ただ、それぞれ「そこそこお高い」ものになりますので、そんなにほいほい買い替えたりはできないもの。
そんな中、お手頃価格で買えてしまうが故にどっぷりハマってしまうものがチェーンオイルではないでしょうか。

今回、新たに Muc-Off のドライセラミックルーブを購入してみましたので、過去製品などと比べながらレビューしてみたいと思います。





■ Muc-Off C3 ドライセラミックルーブ(各所で好評価なのも頷ける良い製品)



1. これまでのチェーンオイル遍歴

ロードバイク購入直後は、特に深く考えずにウェットタイプのチェーンオイルを使っていました。

AZの超定番ウェットタイプであるAZチェーンルブだったり。





ワコーズのスプレータイプだったり。





この頃はまだまだ「沼」にはハマっておらず、あまり深く考えていませんでしたね。
チェーン清掃も今よりも頻度も低く、雑に扱っていた気がします。





その後、ちょっとした好奇心からフィニッシュラインのドライタイプを試してみたところ、これがかなり高評価。





この辺りから「汚れにくい」チェーン潤滑剤に対する好奇心がむくむくと湧いてきました。





その後各方面のレビュー記事や製品紹介記事などを読み漁り、昨年辿り着いたのが Squirt Dry Lubeでした。
汚れにくく、しかも600km以上追加塗布が不要、それでいて潤滑性もばっちりだぜ!という売り文句なのですが、想像していた以上に「看板に偽り無し」だった気がしています。





気がつけば9ヶ月ほど使い続け、ボトルも3分の1くらい減ってきました。
まだまだ使い続ければ良いじゃない?という話なのですが、どうしても他社製品が色々と気になります。

Squirt Dry Lube はワックスタイプならではの「ワックスかす」が出るのが少し不満なのと、これから冬場にかけて低気温になってくると塗布し辛くなってくる、ということもあり、ドライタイプでは同じように高評価な Muc-Off に挑戦してみることにしました。






2. Muc-Off C3 ドライセラミックルーブを塗布してみる

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ということで、早速 Muc-Off を塗布していきたいと思います。
参考までに、Squirt Dry Lube を
繰り返し使用し続けてきたチェーンがこちら。


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チェーン表面は綺麗なんですよね。

リンクやプレートの間にはワックスかすが詰まっています。


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一番分かり易いのが、プーリーでしょうか。


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肉抜きのスペースに固まったワックスかすが溜まっています。

これが屋内で床に落ちたりして、誤って踏みつけてしまうとお掃除が面倒なんですよね・・・。
手で触ってもウェットタイプのように汚れが手にべっとり、みたいなことはないのですが、こういったワックスかすとどう付き合っていくか、が一つのポイントになります。

さておき。


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こちらが Muc-Off。

最大の特徴は、こちらのブラックライトですかね。


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この辺りは後ほど。


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こちらが外箱の蓋裏に書かれているメッセージ。
こういった小ネタは大好きです。


では、綺麗に洗浄して乾燥させた別のチェーンに塗布していきたいと思います。


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こんな感じで「どろり」と出てきます。
同じドライタイプのフィニッシュラインだと、サラッサラな上にボトルの口が大きいので、ボトルから直接チェーンに挿そうとすると「どばっ」と出てきてしまいます。

その為、別途オイラーに移し替えて使う必要があったりして、一手間かかるんですよね。


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その点、Muc-Off はボトルから直接、一滴一滴挿すことができますので、とっても楽ちん。
これは便利です。

一コマ一コマ丁寧に挿した後、クランクをぐるぐる逆回転させて馴染ませたところがこちら。


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ここに、付属しているブラックライトをかざすと、塗布状況がよく分かるようになっています。


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ブラックライトを当てると光るようになっているんですね。
遊び心がありつつも、「まだ残ってるかな?」「きちんと挿せたかな?」という疑問点を目に見える形で「見える化」するというのは、とても良いですよね。

私的には、「遊び心のギミック」というよりは、「とても実用的な商品性」として、とても良いアイディアだと思っています。



3. 【実走レビュー】走行距離500km経過時点

その後、約1ヶ月ほど実走で使ってみましたので、簡単にインプレをまとめてみたいと思います。

正確には、外でのライドが250km、屋内でのローラー台が250km程度となりまして、初回塗布の後、2回ほど追加塗布も行っています。 



(1) チェーンの潤滑性
以前使っていたフィニッシュラインのドライタイプと比較すると、Muc-Off の方が潤滑性としては「ウェットタイプに近い」ものを感じました。

フィニッシュラインもスムーズにチェーンが回ってくれているなー、と実感できたのですが、「ぬるぬる感」というよりは「さらさら感」が強かったんですよね。
実際にフィニッシュラインで100kmのロングライドに出ると、ライド最終盤にはチェーンからほんの少しですがオイル切れを現す「キュルキュル」音がし始めていました。
その状態でも、追加で100kmくらい走れたりするのですが、チェーンが回転する際の「さらさら感」は徐々に落ちていくのが体感できました。

Muc-Off だと、100km のライドに出ても、最初から最後まで「するするっ」と回る感じが変わらず、とても好印象でした。

ただ、ウェットタイプの「ぬるぬるっ」とはまた微妙に違う感じではありますね。

今のところ、「どこまで潤滑性が持続するか!?」みたいな耐久テストは実施しておらず、200km毎に追加塗布してしまっていますので、果たしてどこまで持続するかは未知数。
その辺りはおいおい調べてみましょうかね。

ちなみに、追加塗布して100km走り切った後、チェーンについた汚れをワイプオールで一通り拭い取った後のチェーンがこちら。


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ここにブラックライトを当ててみます。


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はい。
100km走っても、がっつり残ってますね。
ライド終盤までチェーンの「するするっ」と回る感覚に変わりはありませんでしたし、まだ追加100kmくらいは余裕で行けるでしょう。 



(2) チェーンの汚れ具合
続いて、チェーンの汚れ具合。

上の写真だと分かりにくかったので、もうちょい明るい場所で再撮影。
3回目の追加塗布後、100kmライドで走り、帰宅後にワイプオールでざっ、とチェーンを拭った後の状態です。


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ワイプオールで拭ったこともあり、チェーンのプレート表面にはあまり汚れは残っていませんね。


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ブラックライトを当てると前述のようにがっつりルーブは残っていますので、リンクの間は少しウェットな状態。
指で拭うとしっかり黒い汚れが手につきます。

ちなみに、Squirt Dry Lube で 600km 走った状態がこちら。


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ワックスかすがちょろちょろこびりついています。
走行距離こそ違いますが、見た目の綺麗さは Muc-Off の方が上ですかね?

但し、見た目こそこんな感じですが、Squirt Dry Lube の場合、このチェーンを指で触っても指に汚れはほとんど移りません。
強くこすりつけるとうっすら黒い汚れが移るくらいですね。

この辺りの「見た目の綺麗さ」と「汚れ移りのしにくさ」と、どちらを重視するかによって、選択肢が変わってきそうです。


まだまだ使い始めたばかりではありますが、第一印象としては「潤滑性と持続性を向上させた、フィニッシュラインの上位互換版」という印象でした。
追加塗布もボトルから直接できますし、ルーブの残り具合も可視化されますし。

お値段は張りますが、その価値はあるなー、と実感。
これまでのところは、かなり満足度は高いです。


しばらく使い続けてみて、Squirt Dry Lube との使い分けをどうしていくか、よくよく考えてみうと思います。









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