サドルの前後位置を調整
最近は回すペダリングを意識して色々と試行錯誤を繰り返しています。
以前一度サドルの高さを調節したことはあったのですが、サドルの前後関係は購入直後から全くいじっていませんでした。
当時もかなり手探りでサドルの高さをいじっていた記憶があります。
調整後は自分なりのポジションに合っていた印象ではあったのですが、ここにきて回すことを意識してケイデンスを上げたり、巡航速度を気持ち高めに維持したりするようになると、右足の裏、ふくらはぎの上部にハリを感じるようになりました。
また、疲労度もお尻周りの筋肉にたまり易く、逆にふくらはぎや腿周りの筋肉の疲労度は気持ち少な目、ということで少し「偏り」を感じるようになりました。
また、回すペダリングを意識してくるくるケイデンスを上げてしばらく走ると、サドルの上でお尻が少し前方にズレるんですね。
で、信号停車時にずりっとお尻を後ろにずらして停車。走り出してしばらくするとまた前の方にずりずり動いて、ペダリングを止めた時に後ろにズレて坐り直す、という挙動を無意識のうちに行っていることに気づきました。
ケイデンスを上げなければこのようなズレは少ないのですが、ケイデンスを上げた時に出る症状のようです。
ポジション見直そうかな、と思ったきっかけがこちら。
ここ最近のメンテナンスを行うにあたっての私のバイブルがこちらのロードバイクメンテナンス入門。
ディレイラー周りのメンテナンスを行う為に購入したのですが、最近、その他のページにも目を通していたところ、サドルの前後関係についてこんな記述がありました。
傾向として、重めのギヤを踏みたがる人、ケイデンスを上げられない人(上げたくない人)は、後退させたサドルポジションと相性が良いとされる。逆に軽めのギヤをクルクルと回したい人は、前に出したポジションを好む、というのが一般的だ。
ほほーう。
ケイデンスを上げることを意識するのであれば、前目のポジションにするのが良いんですね。
現在のサドルポジションは、比較的ニュートラル、といったところでしょうか。
ただ、パワー重視の後ろ乗り、に関する記述を見ると
サドルを後退させると、大腿骨裏側からお尻にかけてのハムストリングを活用しやすくなる。大きなパワーを長時間キープしやすくなるのだ。
はい。
明らかに最近の筋肉疲労が偏る部位ですね。
明らかに脚力のない私にとって、今のポジションは「パワー重視」になっているような気がしてきました。
サドルを前に出すとして、高さについても具体的な情報がありました。
ペダルが下死点において、脛骨と大腿骨が作る角度は145〜150℃が目安となる。
またこんな記述も。
145〜150°が長距離時間乗る際の効率的なペダリングを実現すると言われている。145°よりもも小さいと、サドルが低くていわゆる「膝が曲がった状態」で、脚が疲れやすい。ただし、地面に足を付きやすく安心感があるため、ロードバイクに乗り慣れない人はさしあたってこのようなサドル高にするのもありだ。
150°よりも大きいと、サドルが高い状態。つま先でペダルを踏むことになるため、きちんとしたトレーニングを積んでいないと、ふくらはぎに負担が掛かりすぎて、疲労すれば痙攣を起こすことになる。
マニュアル大好き、数字大好きな人間なものですから、こういった具体的な情報があると試してみたくなります。
最近膝裏、ふくらはぎの上部にハリを感じることが多い、という点からすると、まだサドルの位置が高めなのかもしれません。
ということで、実測に入ります。
こちら、サドルポジション変更前。
角度にして162°。
明らかにサドルが高いor後ろ過ぎです。
このまま単純にサドルを前に出しても微妙でしたので、サドルの高さを下げると同時にサドルを前に出して自分なりに良さげなポジションを探っていきます。
以前のポジション調整時もそうでしたが、この段階では敢えて「感覚」を重視するようにしています。
ここで数字(角度)ばかり気にすると、数字に踊らされそうで迷走することが容易に想像できるからです。
で、自分の感覚を信じて調整した結果。
これ以上は無理、という位一番前のサドルポジションになりました。
- サドルの高さを5mmほど下げる
- サドルは前に20mmほど出す
ということで、かなり極端な変更に。
ここまで急激にポジション変えて大丈夫か?と自分でも心配になりましたが、これでローラー台を30分ほど回したところ、特に違和感はなく。
ケイデンスも90rpmをキープできましたので、今のところ問題はなさそうです。
で、肝心の角度はどうなったかというと。
なんとも出来すぎた話ではありますが、結果的には145°〜150°、というオススメの角度になりました。
意外と人間の感覚って正確なのかもしれませんね。
しばらくはこのポジションで回すペダリングを心がけてみようと思いますが、今回改めて感じたこととして、「ポジションに正解はない」ということでしょうか。
では今回修正前のポジションで今まで苦労していたかというと、そうでもありません。
100km超のライドを何度もこなしましたし、脚を痛めたりしたわけでもありません。
ただ、そのポジション、走り方に体が慣れてきて、また別の走り方にトライしてみたところ違和感が出てきたのでまた新しいポジションに変えてみた、というわけで。
その時々の走り方に応じた適切なポジションがあるんでしょうね。
しばらくはこの「回す為のポジション」で続けてみて、その走り方に自分が馴染まないようであればもう少しニュートラルなポジションにしてみたりと、工夫してみれば良いわけです。
ただ、今回20mmほどサドルを前に出した結果、ハンドルがかなり近くなりました。
とはいえこの感覚は、1台目のバイクに乗っていた時の感覚に近い気も。
ハンドルが近いな、という違和感が続くようであれば、その辺りも少しいじってみても良いかもしれません。
とはいえ、一度にあちらもこちらも変更すると何が良くて何が悪いのかが分からなくなりそうですので、まずは一歩ずつ。
ほんと、ロードバイクってのは奥が深いですね。。。
コメント
上下死点がスムーズに通過でいればOKです。あと、今の流行りの「前乗り」「サドル低め」「クリート踵寄り」に合わせるとしたら、クリート位置をもう少し後ろで下死点で落ちてしまっている踵をもう少し上げるのも試すと良いかもです。
前乗り、サドル低めというのは今の流行りなんですね!?
知りませんでした。。。何かちょっと嬉しいかもです。
実は、クリートも2mmほど踵寄りに変更していたりはするのですが、それでもほぼ母指球の辺りではありますので、もうちょい踵寄りも試してみるのも面白そうですね。
もう、明らかに使う筋肉の部位が変わってきた感じですので、まだしばらくはライドを重ねながら試行錯誤が続きそうです。
ポジション弄る時は2,3mmづつちょっとづつ、走行感がある三本ローラーで色々試しては、実走は気楽に走って効果確認ですね。ローラーでのインターバルもトルク上げるだけが目的じゃなく、集中力が続く1分高回転にしてはレストで改善点を考えるの繰り返しで10回もやると自分の癖が良く分かります。
また、フィジークのBOA X5テラ良さそうなので、実走での使用感を都度教えてくださいね(おとーさん、良い物色々買うから参考になります)。
ほんと、ローラー台は自分の体の動きを冷静に確認できるので、とても勉強になります。
ただ、まだまだ私の回し方(力の入れ方・抜き方)が下手くそなもんで、ケイデンスはギリギリ110rpmまでしか回せてないですねー。
そのためか、トルクをかけるよりも、トルクをかけない時の方が力のかけ時が分からずに難しさを痛感したりしてます。
新しいSPDシューズですが、ローラー台で下手な回し方をすると、ソールが硬くなった分足裏がじーん、としてきて「お前下手くそだぞ」というツッコミが入ります。今の私にはとても勉強になる良い先生です・笑