AZチェーンルブの印象が180度変わった

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■ あまり好きではなかったAZチェーンルブも丁寧に扱えば良い結果を出してくれることが判明

ロードバイクを始めてから最初に買ったチェーンオイルがAZチェーンルブでした。
特に深い意味はなく、Amazonを眺めていて、そこそこのお値段で、評価も悪くなさそうだったから、という単純な理由で購入しました。

当時は他に比べる相手もなく、良いのか悪いのかも分かりませんでしたが、ある時にたまたまワコーズのチェーンルブを購入することに。

たまたまって何だよ、という話ですが。
普段ワコーズのフォーミングマルチクリーナーを使っていたのですが、そろそろ残量がなくなってきた際に、「普段チェーンは台所用中性洗剤で洗っているけど、チェーンクリーナー使ったらもっと綺麗になるのかな」という疑問が湧いたことからセットで購入しようと思ったのですが、更にチェーンルブも入ったお得セットを見つけてしまった為、えいや、まとめ買いだ、と購入しただけなんですね、これが。

ワコーズ製品はバリアスコートも愛用しており、全幅の信頼を置いていたこともあり、一通り試してみようかな、と思ったわけですね。

ロードバイクのフレームにガラスコートをかけてぴかぴかに(ワコーズ バリアスコート) : 昔チャリダー今ローディー

そして、次のチェーン清掃のタイミングでワコーズのチェーンルブに変えたところ、ある事に気付きました。

それは。

AZチェーンルブだと、1000kmも走るとチェーンとスプロケットが真っ黒のドロドロになるのですが、ワコーズのチェーンルブだと、そこまで真っ黒にはならなかったのです。
それからは、AZのチェーンルブはサイクルハウスの奥に追いやられ、ずっとワコーズのチェーンルブを使うようになりました。

それから2年近く経ち。
最近になってミッシングリンクを導入し、チェーンを丸ごと外して丸洗いするようになりました。

AZパワーゾルだけでチェーン清掃 : 昔チャリダー今ローディー

AZパワーゾルの洗浄力は強力なもので、そりゃもうチェーンはピカピカに。
チェーンは2本で交代に使った方がメンテナンスが楽だよ、という先輩ローディーのご意見を元に、洗い終わったチェーンは油をさしてジップロック保管することにしました。

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この時に、たまたまワコーズのチェーンルブが残り少なかったことと、「AZのパワーゾルで洗ったんだから、AZのチェーンルブで揃えてみるのも遊び心があって良いかな」という理由から、AZチェーンルブを使ったんですね。

で、それから時間が経ち、1000km超えたこともありチェーンを交換したのですが、1つ、驚愕の事実を発見。

やけにチェーン汚れてなくない?
スプロケットに至っては、拭き掃除なくても良いくらい

どれだけ汚れてなかったかというと、そりゃもう写真撮り忘れる位には汚れていませんでした・汗
もうね、自分のブロガー根性のなさ加減に呆れますよ・・・。

そりゃ、「1000km走ってもピカピカでしたー」なんて言うつもりはさらさらありませんが、「まだロングライド3〜4回しか走ってないかな?」という位には綺麗でした。

そして、過去の自分のメンテナンスを振り返り、黙考することしばし。

何かが見えてきたのであります。

【考察その1:AZチェーンルブが汚れた原因】
以前はチェーンはパークツールのチェーンギャングを使って洗っていました。
こちらですね。

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車体からチェーンを外すことなくそのまま洗えるので手間いらずでしたが、当然洗浄後、車体にチェーンがついた状態でチェーンルブをさして行くことになります。

半日程度乾燥させてからチェーンルブをさしていくようにしていましたが、リンクの内部の水分が残っている可能性もありますし、何より中腰でチェーンのピン1つ1つに垂らしていくわけですが、どうしてもプレート部分にも垂れてしまいます。

そしてこれが重要なのですが、チェーンルブをさしながらペダルを回してチェーンを次々と送っていくわけですが、その際に余計な油分がスプロケットについてしまうんですよね。
チェーンルブを垂らしては拭き、を繰り返してもじわっ、と余計な油分は垂れてくるわけで。

比較的チェーンは余計な油分を拭き取り易いのですが、スプロケットに関してはその後また外して拭き掃除するわけにもいかず、余計な油分が残っていて汚れを集めてしまった可能性が高いです。

【考察その2:ワコーズチェーンルブになって汚れが減った原因】
ワコーズチェーンルブはスプレータイプになりますので、AZのチェーンルブのようにチェーン全体に「じわっ」と油分が広がることはなく、ピンポイントで油がさし易くなっています。
その分、AZよりもチェーン全体に余計な油分が広がらずに済んだ可能性がありますね。

当然、スプロケットに付着する余計な油分もAZよりも少なくなるわけで、比較すると汚れにくくなったように感じた可能性が高く。

これは個人的な考えですが、チェーンルブの汚れを集め易い、集め難い、という性質よりも、そもそも余計な油分がどれだけ残っているかのほうが、汚れ易さに関しては影響の度合いは高い気がしています。

いずれにしても、AZの時によりもチェーンは汚れにくくなりました。(そこまで劇的な差ではありませんが)

【考察その3:そもそも余計な油分や水分が撲滅された】
で、今回。
チェーンをまるっと外してシェイカーに入れて、AZパワーゾルで洗浄。
まず、水無し洗浄になりますので余計な水分とはおさらば。

洗浄後のチェーンは新聞紙の上に広げて、リンク1つ1つ丁寧にAZチェーンルブを垂らすことができます。
余計な油分は新聞紙が全て吸収してくれます。

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チェーンも本体から外している状態だと、その後の余計な油分の拭き上げもし易い為、結果的に余計な油分が残りづらくなります。

そしてこのやり方だと、スプロケットに余計な油分が付着することがそもそもありません。

丁寧な油分の拭き取りができた結果、チェーンの汚れが減り、スプロケットが汚れにくくなった、と考えるのが妥当な気がします。

チェーンルブの性能、性質の違いを云々語る前に、丁寧なメンテナンス作業が重要なのではないか、と痛感した出来事でした。

AZのチェーンルブを使い切ったら、もっと別の製品を買って、今後こそチェーンルブの性質の違いを云々したいとは思いますが、まだ当分なくなりそうにないので、それはまた当分先の話になりそうです・・・。