ホイールの振れ取りにトライしてみた(ミノウラ FT-1)

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ホイールの振れ取りにチャレンジ!(ミノウラ FT-1)

先日、予期せず息子くんのホイールの振れ取りを実施しました。

ただ、振れ取りと言っても、この時は左右の触れが大きすぎてチェーンステーにタイヤが当たってホイールが回らないほどでしたので、その日の午後息子くんがl乗れるようにする為、緊急避難的に実施したものになります。

その後速やかにホイールは交換しました。

ということで、ここで終了しても良かったのですが、以前からとっっっても興味はあったんですよね。
ホイールの振れ取り。

何事も経験だよね?ということで、今回は振れ取り台をゲットして、ホイールの振れ取りを行なった体験記となります。

1. まずは振れ取り台で悩む

さて、まずは振れ取り台で悩みました。
おそらくメンテナンススタンドと同様、一度買ったらロードバイクを続ける限りは「その一台」で最後までお付き合いし続けるだろうな、と考えていました。

そんな何台も買うものではないですよね。

精度を求めるなら重量級、数万円するものを買ってしまえば一発解決な気もしますが、そこまでのお金は出しづらいです。

正直、Tacxの高価な振れ取り台買ってしまえば、もう何も不満も出ないんだろうな、とか。カートに入れたり削除してみたり、ぐるぐる考え込んでしまいましたね。

先々手組みでホイールを組んでみたくなったらこの辺りにチャレンジしても良いかな?と思ったりしますが、さすがに今回は自重することに。

2. ミノウラ FT-1 COMBO を購入!

各方面のレビュー記事など読み漁りながら、まずは無難なところで初めてみようということで、安定・安心のミノウラを購入することにしました。

振れ取り台単品もありますが、センターゲージもあった方が良いとのことですので、リム振れ取り台「FT-1」に、ホイールセンターゲージ「FCG-310」とニップルレンチ「NW-300」がセットになったコンボを購入することに。

ニップルレンチは既に購入して持っているんですけどね・・・。

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はい。
なんかとっても良さそうです。

3. 早速振れ取りにチャレンジ

ということで、週末に振れ取りにチャレンジです。
但し、1時間後にはお出かけの予定(愛犬マロンくんの予防接種)がある為、少し気持ち焦り気味ですが。

(1) 振れ取り前の状態

まず、現状がこちら。

もうね、グラグラです。
息子くん、まだまだ体重が軽いので何とかなっていたのかもですが、こりゃ危ないですよね。

(2) 振れ取りの手順

ミノウラのマニュアルから手順を抜粋すると、こんな感じだそうです。

  1. 縦振れ取り修正
  2. 横振れ取り修正
  3. ホイールのセンター出し
  4. スポークテンション調整

まずは説明書に従って実直に振れ取りにチャレンジしてみることにします。
ミノウラの説明書にもありますが、「車輪の振れ取りは個人の責任において行うもの」です。振れ取りが間違っていたとしても「それらはすべて作業した本人のリスクに委ねられます」。

ま、そりゃそうなんですけど、いきなりど頭でびしっっっ、と釘を刺されると少し腰が引けますね。

1. 縦振れ取り修正

いきなり冒頭で「個人の責任やでー、うちらは知らんでー」と宣言されてしまった割には、縦振れの冒頭はやんわりとスタートします。

 

3mm以内の縦振れであればそれほど走行に悪影響を及ぼすわけでもないしタイヤでも吸収しますので、それほど神経質になる必要はありません。

 

おや?
いきなり心のハードルが低くなりました。

2. 横振れ取り修正

縦振れの次は横振れの調整になります。
ただ、こちらもやんわり、とスタートします。

 

2mm以内の縦振れであればそれほど走行に悪影響を及ぼすわけではないので、それほど神経質になる必要はありません。

 

なんか、思っていたのと違いますね・・・。
ホイールの振れ取りって、もっと高度かつ繊細なイメージだったのですが、意外と許容範囲は広いのかも?

3. ホイールのセンター出し

ホイールのセンター出しは、ホイールがきちんと「左右対称」になっているかを確認するための作業になります。

言い換えると、ハブの中心線上にリムが位置しているかどうか、ですね。

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正しく組まれていれば、ホイールの右からも左からも、ハブの端からリムまでが等距離になるわけですね。

4. スポークテンション調整

で、最後がスポークのテンション調整になります。
せっかくホイールの調整を行なったとしても、スポークのテンションが緩かったりすると、走行を繰り返すうちにスポークが緩んできて、またホイールが振れ初めてしまうことになります。

息子くんのホイールは、最初に見て頂いた通り、指で触るだけでぐらぐらしているのが分かるほどスポークのテンションが低くなっていました。
そりゃ、ちょっとした衝撃で振れが出てしまうわけで。

正しいスポークテンションを計測する為には、専用のメーターを使うそうです。

どうせならこちらも購入しておけば良かったかも?
今回はスポークテンションについてはある程度「感覚」で行ってみたいと思います。

なにせ、今までがゆるゆるのテンションでしたから、何をどうしたところで今よりは改善しますからね・・・。

まずは一歩ずつ。

(3) 第1ラウンド 〜センターが出ておらず振り出しに戻る〜

それでは早速作業に入ってみることにします。

まず、全体的にスポークテンションがゆるゆるですので、いったん全体的にニップルでスポークを締めてみることにします。

その上で、まずは縦振れの確認。

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くるくる回してみると、ほぼ上下に1mmずつくらいしか振れていません。
縦触れはそこまででもない?

お次に、横触れの確認。

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こちらもホイールをくるくる回してみると、ホイールが一回転する間に左右に2mmくらいは振れていることが確認できました。

あれ?
意外と前回の応急措置はそこそこしっかりしてたのかも?です。
もっと振れているかと思ったのですが。

続けてセンター出し。
こちらは写真を撮り忘れてしまったのですが、がっつり偏っていました・・・汗
スプロケットのある側(右側)のスポークが緩んでいて、スプロケットのない側(左側)に5mmほど偏っていました。

ミノウラのマニュアルにもこんな記載がありました。

 

右側のスポークの方が左側より垂直に近く立ち上がっているため、ほとんどすべての荷重を右側のスポークだけで受け持つことになります。(中略)左側は単に右側を補助しているだけです。したがって後輪においては、右側スポークさえ正しく調整されていれば、将来的にもホイールは歪みにくく安定しやすくなるとも言えます。

 

なるほど・・・。
息子くんの後輪ホイールは、スプロケットのある右側のスポークがゆるゆるになっていましたので、がっつりホイール全体が歪んでしまっていた模様。

右側のスポークを締めつつ、左側のスポークを全体的に緩めて調整していきます。

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まだまだあともう一歩ですね・・・。
もう一巡右側を全体に締めて回ったところ、左右ほぼ均等に仕上げることができました。

が、ここでタイムアウト・・・。
マロン君の予防接種に出かける時間となり、一時中断です。

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(4) 第2ラウンド 〜何とか1〜2ミリ以内で調整完了〜

その日の午後、第2ラウンド再開となります。
奥様から、「早く終わらせてお散歩に行こう」とのお誘いが入りますので、あまり悠長にもしていらません・・・汗

無事にセンター出しは完了し、引き続き縦触れは気になるほどの振れは出ていないのですが、左右には2mmずつくらいの振れが出ていますので、根気強く調整していきます。

マニュアルによると、こんな感じですね。

振れが出始める箇所と収束する箇所で、スポークにマークを付けるようにします。

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ざっくりこんな感じ。

  • グループA:縦振れの始まりと終わりにある3本またはそれ以下のスポーク
  • グループB:目印の中心を除いた、グループAとの間の3本もしくはそれ以下のスポーク
  • グループC:目印の中心にある1本もしくは2本のスポーク

それぞれのグループ毎に、以下の範囲でニップルを締め込んでいきます。

  • グループA:およそ1/8回転
  • グループB:およそ1/4回転
  • グループC:およそ1/2回転

非常に作業指示が明確で分かり易いですね。

これを繰り返すこと3回くらいでしょうか?

おおよそ左右にそれぞれ1mm以内の振れに収めることができました。
初回にしては、上等なのではないでしょうか?

今回は前輪に関してはほぼ振れは出ていませんでしたので後輪のみで済みましたが、それでもトータルでは2時間近くかかりました。
ブログ用に写真撮りながら、マニュアルを何度も読み返しながらでしたので余計な時間がかかっているとはいえ、こりゃ骨が折れますね。

ただ、実際に作業をしてみると音楽なんか聴きながらやっていればそこまで苦痛ではないかも?でした。
オフシーズンで走りに出かけない時期などに、手組みのホイールとか組んだら楽しいかも、ですね。

あまり頻繁にやりたい作業ではありませんが、何事も経験してみるものですね。

 

 

コメント

  1. ふじやま より:

    振れ取り台買ったものの
    ほとんど使ってませんってか手持ちのホイール振れがほとんどないのですが
    今度中華のテンション調整に挑戦してみようと思いました

  2. おとーさん より:

    >ふじやまさん
    確かウェイト貼り付けて調整されていたんですかね。
    ぜひ、次回の「今月の無駄遣い」コーナーで、テンションメーター購入して下さい!!
    楽しみに拝読させて頂きたいと思います・笑

  3. すのぶた より:

    ディスクブレーキパッドが偏摩耗するので初めはローターが歪んでる?と思ってたのですが、よく見るとタイヤが横振れしてました。
    ニップル回しだけは買ったのですが。
    振れ最大に当たる部分のスポークとかどの程度回せばいいのかな?と見当もつかなかったので非常に参考になります!
    リアディレイラーのツマミみたいにゼロ地点があればわかりやすいのになぁと。。

  4. おとーさん より:

    >すのぶたさん
    少しでもお役に立てたようで何よりです!
    確かに、初期位置とかリセット位置、みたいな目安があると助かりますよね。。

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