多分そうなるよなー、そうだよなー、と思ってはいましたが。
もうこれ以上の組み合わせはないのでは?という位完璧なロードバイクにおける冬用レイヤリングが見つかりました。
過去色々な組み合わせで試してきましたが、これでゴールで良いよね、という位気に入っています。
ファイントラックドライレイヤーベーシック&メリノウールの組み合わせはとにかく快適で文句のつけようがない
1. ベースレイヤー&ミッドレイヤーに求める要件
レイヤリングに関しては素人の私がここでうだうだ言うよりも、モンベル公式さんの解説がとても分かり易いです。
- ベースレイヤー:汗を素早く吸水拡散し汗冷えを防ぐ
- ミッドレイヤー:保温性を確保しながらウェア内をドライに保つ
- アウターレイヤー:雨・雪・風などから体を守る
登山等のアウトドアにおける基本的な考え方となりますが、ロードバイクにおいても基本的には考え方は同じですよね。
ロードバイクにおいて私が気にするポイントは以下となります。
汗抜け(汗の吸収・拡散)
汗抜けが悪く肌に汗が溜まった状態が続くと汗冷えしてしまう為、途端に体温が低下してしまいます。純粋にかく汗の量からすれば夏や春秋の方が多いわけですが、気温がそこまで低くならない季節であれば汗抜けが多少悪くても実は問題にならなかったりします。冬場は他の季節に比べるとかく汗の量は少ないですが、汗冷えし易い季節であるが故に、実はもっとも高い汗抜けが必要となる季節だったりします
放熱性
続いて、ウェア内を継続的なドライに保つ為には必要以上に熱を溜め込まないようにする為の放熱性が必要となります。汗抜けが良いウェアは放熱性も高い傾向にありますが、必ずしもイコールとならない為注意が必要
保温性
ベースレイヤーというよりはミッドレイヤーに求められる要件ですね。ライド中は体を動かし続ける為にそこまで高い保温性は求められないのですが、補給休憩のように停車した際のことを考えると、保温性の高いミッドレイヤーが重要になります。但し、保温性と放熱性は相反する要素となってくる為、この辺りのバランスが難しいところになります
秋以降は、特に「高い汗抜け」と「保温性」が重要になってきます。
トレーニングでがしがし走り続けるローディーの場合は保温性は必要ないかもしれませんが、がっつり休憩する週末ローディーにとっては保温性と放熱性のバランスをどう取るかが肝になってきますね。
2. これまでの秋冬用レイヤリング遍歴
まずはこれまで試してみたレイヤリング遍歴についてご紹介してみたいと思います。
(1) 10℃〜15℃帯のレイヤリング
季節的には11月以降、肌寒くなってきた頃のレイヤリングですね。
これくらいの季節だと、まだアウターレイヤーにそこまでの防風性は必要なく、かつ保温性もそこまで必要ない為、ベースレイヤーとアウターレイヤーの2枚のレイヤリングで十分となります。
そこまで寒くないこの季節においては、ベースレイヤーとしてはパールイズミのウォームフィットドライアンダーを愛用しています。
私がロードバイク用のベースレイヤーとして初めて購入したウェアでして、購入から5年が経過していますが未だに現役選手です。
ソフトな肌触りと優れた伸縮性、多くの汗をかいても優れた吸汗速乾性で汗冷えしにくい15℃帯の秋冬向けサイクル用アンダーウェアです。様々なシチュエーション、長いシーズンを着まわせるおすすめのアイテムです。
肌触りも良く、汗抜けも十分。
この温度帯のベースレイヤーとしては不満がない為、今までもそしてこれからも、この一択で変わらないですね。
パールイズミでは15℃帯の製品となっていますが、アウターを少し厚めのものにすれば、10℃以上ならまだ使えます。
但し、10℃を切るとミッドレイヤーがこの上に必要になるのですが、ミッド・アウターと重ね着をした場合、汗抜けがイマイチになりますので、気温が下がってくる12月以降になるとこのウェアはほぼ着なくなります。
(2) 10℃以下のレイヤリング
問題となるのが、10℃以下におけるレイヤリングなんですよね。
まず試したのがモンベルのジオライン M.W.。
ベースレイヤー兼ミッドレイヤーとして、この上に5〜10℃帯のウェアを着て、寒くなってきたらウィンドブレーカーを羽織るスタイル。
汗っかきなもので普段着としては大活躍してくれるジオラインですが、ロードバイクにおいては全てにおいて中途半端な結果に。
上り坂で強度が上がってくると汗抜けが間に合わず。
ライド中の保温性は十分ですが、補給休憩になってしまうと全て放熱してしまい保温性が不足する始末。
旧製品となりましたがファイントラックのパワーメッシュをベースレイヤーに追加することで汗抜けは良くなりましたが、パワーメッシュは着心地がゴワゴワしていてイマイチな上、保温性が不十分で休憩に入ると震えが止まらない始末に。
続いて試したのがアンダーアーマーのコールドギア。
汗抜けは抜群でしたので、ファイントラックのパワーメッシュを使わずに済みましたが、放熱性が高い為、休憩時はモンベルのジオライン以上に寒くなりました。
やはり補給休憩時の保温性まで求めるのは無理かなー、と思っていたところ、ものは試しと購入した dhb のメリノウールが大当たり。
汗抜けはそこまで高いわけではなく、強度を上げるとウェアと肌の間に汗が少し溜まる感じがあるのですが、保温性が高いからか汗冷えをすることはなく。
保温性が高いと強度を上げた時に放熱が追いつかないかというとそんなこともなく、必要十分な放熱をしてくれる不思議なベースレイヤー。
メリノウールの特徴なんでしょうね。
一度、「それなら汗抜けを良くする為にパワーメッシュを着るか」と試したことがありましたが、せっかくのメリノウールの快適な肌触りがゴワゴワなパワーメッシュに台無しにされてしまう為、一度で止めてしまいました。
汗溜まりはあるのですが、汗冷えするほどではないし良いかな、と割り切った感じですね。
3. ファイントラック&メリノウールのレイヤリングは最強
今年に入って購入したファイントラックのベースレイヤー。
汗抜け最強のベースレイヤーとしては旧製品のパワーメッシュがあるし、ということで見送ってきたのですが、ドライレイヤーベーシックは着心地も良いということで、今年になって我慢できずに追加購入。
10月以降はジョギングで早速活躍してくれましたし、ロードバイクでも気温20℃以下の環境で、薄手の長袖ウェアの下にベースレイヤーとして着てみてかなり良い感触を得ていました。
11月に入って気温が10〜15℃の中走ることが増えてきたことから、ファイントラックのドライレイヤーベーシック& dhb メリノベースレイヤーを重ね着して走ったところ、めっっっっっちゃ快適でした。
- 汗抜けは抜群。肌との間に汗溜まりを感じることは全くなし
- 重ね着しても着心地は快適。ファイントラックもメリノベースレイヤーも、どちらも柔らかい着心地でストレスフリー
- 補給休憩時の保温性についても、メリノベースレイヤーがきっちり仕事をしてくれる為、十分な保温性をキープ
- アウターについては、気温に応じて15℃帯のものや10℃帯のものに変えたり、寒さを感じる時にはジレを活用することで幅広い温度帯に対応可能
5℃以下はまだ未体験ですが、昨年はメリノベースレイヤー&アウター、必要に応じてウィンドブレーカーで対応していましたので、今年はそこにドライレイヤーベーシックが加わることで快適にこそなれ、悪くなる要素はなさそうです。
これから3〜4ヶ月の間は、ベースレイヤー&ミッドレイヤーはこの組み合わせで固定、気温に応じてアウターを変更することで対応できそうですので、あまり頭を悩まさずに済みますし、これは楽ちんです。
こんなことならもっと早く買っておけば、と後悔するほど、この組み合わせにどハマりしています。
ただ、ミッドレイヤーよりもベースレイヤーの方がお高くなってしまうんですよね。
ファイントラックさん、モノは良いのですが、あともうちょいお安くなってくれると嬉しいのですが・・・。
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