週末ローディーに朗報です。
トレーニングの効果を発揮させる為には、平日に何度も乗るローディーと、週末にだけ乗るローディーと、いずれであっても同様のトレーニング効果を確認できた、という内容になります。
なんと、週末ローディーでも良いんですって。
週末ローディーでも十分に成長できることが判明

好きで週末ローディーになっているわけではない
今回紹介する元記事はこちら。

まず、この記事で触れられているのですが、週末ローディーのことを海外では “weekend warrior” と呼ばれているそうです。
「ウィークエンド・ウォリアー(週末戦士)」という言葉は、暇を持て余したライダーたちから嘲笑を込めて使われることが多い。土日しか乗らないライダーは、どこか真剣さに欠け、熱心さに欠け、本格的なレベルに達しそうにない、という意味合いだ。
週末だけ頑張ってがしがし乗ることからそう呼ばれているそうですが、そこにはポジティブなニュアンスはなく、「へっ、平日に乗らないで週末だけでトレーニングしているつもりになってるぜ」という、揶揄するニュアンスが含まれているそうで。
どこの世界にも、そういった人はいるんですね・・・。
ジムでマッチョに追い込んでいる人って、あまり悪い人がいない印象なのですが、各種スポーツに落とし込まれると、その道でがしがし追い込んでいる人の中には、どうしてもトレーニング量が少ない人のことを「見下す」層が一定いるようで、ちょっと悲しいですよね。
記事中で触れられていた以下の文章には、とっっっっても賛同してしまいました。
But for many of us, being a weekend warrior isn’t a choice – it’s simply all we can manage.
(私たちの多くにとって、ウィークエンド・ウォリアーであることは選択ではない。単純にそれしかできない事情があるだけだ。)
平日は仕事もあり、家事だって育児だってあるわけで。
全員が自転車趣味にのみコミットできるわけではないですからね。
実験内容
で、今回実施された実験の内容は以下の通りとなっています。
- 参加者は男性14名、女性14名。自転車の経験でいうと初心者クラス
- 期間は8週間
- 一週間あたりのトレーニング総量は150分で、週末組も平日組もトレーニング総量は同量
- 週末組のトレーニング内容は、土曜日に80分のライド、日曜日に4分×8回の閾値レベルでのインターバルセッション
- 平日組は上記トレーニング総量を5日間に分散して実施
- 8週間経過後のトレーニング成果(VO2MAXの向上等)については、いずれの組でも同等レベルであった
はい。
いきなりここで「ダウト!」と叫んでいる人が多くいそうですよね・・・。
おそらくロードバイクブームが去った今でも、平日にトレーニングを行うようなローディーであれば、「週に150分!?」という時点で、「参考にならんわっ!」と吐き捨てられそうな気がしてなりません。
私だってそう思いますもん。
ただ、今回の研究において重要な点はそこではありません。
「分散して実施しても、固めて実施しても、総トレーニング量が同じであれば、そこで得られるトレーニング成果に違いは出ない」という点が重要なんですね。
言い換えるなら、1回30分のローラー台を5日間トレーニングとして実施しても、週末に2.5時間固めて乗ったとしても、例えば総TSSが同じになるのであればトレーニング量としては同一であり、週末に固めることで何か気にすることはないんだよ、ということですね。
平日に1時間×3回のローラー台、週末に3時間のライドを行うローディーと、土日にそれぞれ3時間ずつライドに出かけるローディーも、トレーニング総量は同じになるわけで。
そりゃ、平日に毎日TSS100で追い込むトレーニングを続け、週末にもがしがし乗るようなスーパーなローディーであれば、週末だけでトレーニング総量を揃えに行くことはできませんが、ある程度までであれば、頻度を気にせずに乗ったって良いんだよ?というのは、週末ローディーにとっては福音かもしれません。
今週は平日に一回もローラー回せなかったから、週末ライド、30分だけ長く乗ろうかな、というレベルでも良いわけです。
私のように、トレーニングの目的が「週末のライドで少しでも長く、楽しく走り続けること」になっているローディーにとっては、この研究成果は福音ですねー。
要するに、頻度と時期は気にすることなく、週末含めてたくさん乗るようにすればフィットネスレベルはきちんと維持できますよ、という話なわけで。
平日にローラー台に乗る頻度が減ってきた私からすると、とても良い話を聞くことができました。


















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