中年ローディーにトリガーポイントがどストライクだった話
私は既に四十路を折り返した中年おじさんなわけですが、四十を超えた辺りからちょっとしたことで筋肉を痛め易くなりました。
朝の通勤時に、赤信号に変わる直前に歩道を走って渡った時にふくらはぎが「ぴきっ」ときたり。
ライドにでかけた朝、自宅から数キロの坂道で力を入れたら臀部に「ずきん」と痛みが走ったり。
ライドに出る時には軽くストレッチはするようにしているのですが、どうしても迅る気持ちが抑えられず、いい加減なストレッチになってしまうんですよね。
最近になって、友人の進めでトリガーポイントを購入したところ、これがどハマりした、というお話になります。
1. 筋膜リリースとは
筋膜リリースと言えばトリガーポイント、というイメージがありますので、まずはトリガーポイント社の定義から見てみます。
筋膜リリースとは、筋膜の委縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻すことを言います。筋膜リリースがときに「筋膜はがし」と翻訳されて呼ばれる理由もここにあります。
筋膜リリースについて調べると、それはもう山のように多くの記事がヒットしますので、ここでは要点だけ列挙しておきます。
- 筋膜とは「筋肉を包む薄い膜」のこと
- 筋膜が仕切りの効果を果たし、姿勢を正しく保つことができるようになる
- 筋膜は筋繊維の動きを支え、力の伝達を行う
- 筋膜はコラーゲンからできており、85%は水分
- 長時間同じ姿勢を維持すると、筋膜同士が癒着してしまい筋肉の動きを阻害する
筋膜が癒着すると凝りが生じ、癒着した筋膜をリリースすれば凝りが解消される、といったところでしょうか。
で、トリガーポイント社はこれらを受けてこのようにアナウンスしています。
トリガーポイント™フォームローラーを使えば、誰でも簡単に筋膜リリースができ、筋肉を解放し、柔軟性・躍動感を向上させることができ、同時にスポーツ障害の防止に役立ちます。
2. 筋膜リリースにはまだ分からないことが多い?
筋膜リリースについては、まだまだ研究途上であり分からないことが多いようです。
ただ、研究者の間で見解が一致しつつある点として、フォームローラーでコロコロ圧をかけたくらいで筋膜が剥がれるはずはないそうです。
本当に圧力をかけて「べりっ」と剥がそうとすると、相当に大きな力が必要であり、かつピンポイントで該当箇所にのみ圧をかけることは難しいわけで、結果的に周辺の関係ない箇所(皮膚や他の筋)を痛めてしまうということです。
では効果がないか?というとそうでもないようで。
難しいことは、これまた専門家のサイトを訪れて頂くとして。
- 筋膜は85%が水分。圧をかけると一時的に虚血状態になり、圧から解放された時にどばっ、と血液が該当箇所に流れ込む。筋膜に潤いが戻ることで筋膜の滑りがよくなり、可動域が大きくなる
ざっとこんなことなのではないか、と言われているそうです。
目的は「圧をかけて一時的に虚血状態にする」ことなわけですから、無理に痛みが生じるほどぐいぐい圧をかける必要はないことになります。
そうなると、筋膜「リリース」という言葉はもう止めたほうが良いのでは?と思うんですけどね。
3. 筋膜リリースの効果
もしかすると語弊があるかも?という筋膜リリースではありますが、効果があることは多くのアスリートが認めているところなわけで。
四の五の言わずにやりゃええやん、という話なのですが。
やっぱりメカニズムが気になってしまう悲しい性なんです。
さておき、トリガーポイント社はこんなことを言っています。
日本を含め、世界中のトップアスリートのトリガーポイント™愛用者の多くは、ウォーミングアップする前に筋膜リリースを行います。
筋膜リリースを行い筋肉の柔軟性を高めてから、動的ストレッチ、ランニングなどで体を温めます。この流れは、筋肉の構造からしても理にかなったウォーミングアップ方法と言えます。
はい。
理屈はどうあれ、まさに私が求めているものがこれです。
また、トリガーポイントは自転車向けにどの部位をどのように筋膜リリースしたら良いかもまとめられています。
この辺りもとても好印象です。
Amazonを覗くと、トリガーポイント以外のものも数多くあり、そこそこ評価も高い模様。
とはいえ、もしやってみて「効果がイマイチかも?」と思った時に、「やっぱりトリガーポイントじゃないからね」なんて話になるのも癪ですので、ここは一つ純正を購入することに。
なぜか常に、我が家の愛犬マロン君のお友達が常に刺さっているのですが・・・。
ここ1ヶ月、ライド前やジョギングに出かける前にトリガーポイントを使って腿やふくらはぎをぐりぐりやってから、軽く準備体操とストレッチをするようになりました。
以下が実感した効果。
- 我が家は坂道が多い地域なのですが、今まできつめの坂(斜度5%〜8%程度)をジョギングで下っている時に、「ぴきっ」と軽い痛みが走ることが多かったが、トリガーポイント導入後はその手の痛みが走ることは皆無に
- ライド直後の上り坂(斜度8%)でも、筋肉に違和感が生じることは皆無に
- 尾根幹往復50kmをがしがし走るルートを2回ほど走ったが、以前よりも序盤から足がよく回る実感あり。また、冬場は特にライド後に足に違和感が残ることがちょくちょくあったが、それもなし
- 夜お風呂から出た後、トリガーポイントでコロコロやっておくと、翌日の足の筋肉疲労が減った
ジョギングとライド含めて、まだ十数回程度ですので、断定的なことを言うのは早い気もしますが、かなり効果があると実感しています。
あと、単純に「痛気持ち良い」んですよね。
これからもトリガーポイントを習慣にしていきたいと思います。
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