ゴールドフィンガーと聞いてしまうと、どうしても郷ひろみを想像してしまうのですが。
日本の金継ぎにインスパイアされた傷の修復方法についての新しい提案だそうです。
金継ぎにインスパイアされた傷の修復方法について(ゴールドフィンガー)
自転車に傷はつきもの
どんなに慎重に扱っても、フレームには傷がついてしまいますよね。今の愛車はそれはもう過保護に、丁寧に扱っているので今のところは目につくような傷はついていないのですが、それも遠からず傷だらけになるんだろうな、と。
例えば以前乗っていたバイクは、チェーン落ちでガリガリに傷が入りましたし。

例えば片面SPDペダルなんて、裏側はそりゃもうひどいことになりました。

ペダルについては、当時は塗装することでもうちょいマシな見た目にしていましたが。

傷についてはタッチアップしたり再塗装したり、といった対処が一般的かと思いますが、ちょっと独創的な対処法が紹介されていました。
金継ぎにインスパイアされた塗装方法
そもそも金継ぎとは?という話ですが、日本で古来より伝わる器や皿が割れたり欠けたりした時に、金を使って修復する手法ですね。

こんなやつですね。
それこそ自分でチャレンジする為の金継ぎキットが売られていたりします。
私も以前やってみようかな?と調べたことがありましたね。
この金継ぎにインスパイアされて自転車の傷修復にチャレンジした記事がこちら。

記事中の動画から切り出してみるのが早いと思いますので、さらっとご紹介。
まずは施工前の傷がこちら。

いやー、よく見かける擦り傷ですねー。
ここに、今回ご紹介するゴールドフィンガーを塗布していきます。

しばらく放置した後、あとは拭き取るだけ。

なんとも簡単ですね。
で、できあがりがこちら。

確かに、金継ぎっぽい感じになってますね。
これはこれで「何か汚れがついてるよー」という見方もできますが、フレームの塗装が黒だったり赤であれば、この金色がもっと映えそうな気もします。
ゴールドフィンガーについて

で、そもそもゴールドフィンガーって何?という話ですが、英国ダラー・ローニー社が美術界向けに開発した金属調塗料となっています。
傷や擦り傷を金または銀の仕上げで埋め、隠すのではなく強調するように設計されています。傷を隠すのではなく、より美しく強調するわけですね。
以下、公式からの売り文句抜粋となります。
ゴールドフィンガー・ギルディングシリーズは、プロ仕様の擦り付け式メタリックペーストで、5種類(アンティークゴールド、ソブリンゴールド、グリーンゴールド、銅、銀)の豊かな仕上げをご用意しています。高い汎用性を持ち、木材、漆喰、粘土、革、繊維、さらにはプラスチックにも塗布可能。額縁の金箔仕上げ、骨董品の修復、モールディングの装飾、グリーティングカードや模型などのクラフト作品の仕上げに最適です。また、ミックスメディア作品において油絵具として使用すれば、印象的な金属効果を生み出せます。
ゴールドフィンガーは、滑らかでにじみのない金属仕上げを実現し、粉っぽさがありません。ホワイトスピリットで希釈すれば、より細かいコントロールが可能です。美術作品、修復、装飾工芸のいずれに使用しても、洗練された金属光沢とプロ仕様の仕上がりを提供します。
美術界で使われているものなんですね。
隠すのではなく、より美しく加工する、という発想は素晴らしいです。
ごく普通に購入できるペーストだったりしますので、フレームに傷がついた時にはちょっと試してみようかな?と思ってしまいました。




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