最初タイトルを読んだ時に、何の話!?と思ってしまいましたが。
坊主頭にすることで世界一周時のライド時間を13時間短縮することに成功
「毛」は空気抵抗を増やす要因
いやー、何はなくともエアロなご時世。
以前、すね毛を剃ると速く走れるよ、何ならDogmaをアップデートするよりも、すね毛剃った方が速く走れるよ、という記事がありました。

すね毛でそうなら、そりゃ頭髪の毛量はすね毛の比ではありませんから、そりゃそうか、と一瞬思ってしまったのですが、ちょっとタイム。
頭髪って、ヘルメットの中に収まってしまえば、そこまで空気抵抗に影響なくね?と。
ちなみに、今回の元記事はこちら。

タイトルを直訳すると、「78日間で13時間の記録短縮:世界一周挑戦におけるレイエル・ウィルコックスの剃髪戦略の真相」といったところでしょうか。
実はこのウィルコックスさん、2024年にも世界一周を行い、108日という女子記録を樹立したばかりだったりします。当時はファンと交流したり、険しい山岳ルートを選んだりする「旅」の要素が強い挑戦でした。
そして今年2026年。当時とは対照的な「純粋なアスリートとしての挑戦」として、ルートはより平坦で効率的な道を選び、期間の短縮化を図ることを目指したとのこと。
そこで彼女が取った戦略が、「髪を剃る」というものでした。
確かに、女性だと短髪だったとしても、ヘルメットから髪が溢れたり、そもそも毛量があるとヘルメットが髪に押し上げられて投影面積が増えることで空気抵抗が増えるかー、と思ったのですが。
それにしても13時間って、本当!?
記事をじっくり読んで納得です。
髪を剃る意味とは

なぜ髪を剃るだけで13時間も節約できるのでしょうか? その理由は、空力特性(エアロダイナミクス)と日々のルーティンの積み重ねにありました。
空力特性の向上
風洞実験のデータによると、髪を剃り、頭部を滑らかにすることで削減できる空気抵抗は、わずかなワット数に過ぎません。しかし、1日16時間、78日間走り続けるとなると、その微差が数分、数時間の差となって現れます。
先のすね毛の話だと(走行速度が違うので正確な比較にはなりませんが)、40km走行する際にすね毛を剃ることで70秒の時間短縮を図ることが可能ということでした。
彼女の今回のチャレンジは1日386km(240マイル)の走行距離となりますので、すね毛の影響も1日に約10分程度とそれなりの時間差となるわけです。
これが78日間続けばちょうど13時間という数値になります。
繰り返しになりますが、すね毛のテストにおける走行速度と、今回の世界一周チャレンジの走行速度(時速24km以上を維持)とは異なりますから、正確な数値にはなりませんが、たかがすね毛と侮るわけにはいかない差が生まれるという意味においては、わかり易いデータではないでしょうか。
メンテナンス時間の完全排除
ただ、実際には空力特性よりも、タイムマネジメントの側面の方が強いと思います。長い髪を洗い、乾かし、整える。この日常の動作に毎日10分かかるとすれば、78日間で計780分、つまり13時間になります。短髪にしてしまえば、この13時間を「睡眠」や「走行」に充てることができるようになります。
この差は大きいですよね。
蓋を開けてみれば、髪を剃ることで空力特性向上やったぜ!という話よりは、髪を乾かす時間が短くなりました、という話に落ち着いてしまいましたが、「塵も積もれば山となる」良い事例でしたね。
ローディーはじゃんじゃん髪を刈っていきましょう。

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