あっと言う間に目標金額を達成した自転車用ケーブルロック(Cordalock)

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ここ最近あまり革新的な製品が登場していなかったような気のする自転車用の「鍵」製品。

久しぶりにKickstarter でスマッシュヒットが生まれそうです。

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鍵一本で自転車全体を守る新コンセプトのワイヤーロック(Cordalock)

クラウドファンディングサイト「Kickstarter」に登場し、プロジェクト開始からわずか1時間未満で目標出資額を達成、その後も圧倒的な支持を集めている注目のバイクロック「Cordalock(コーダロック)」。

「鍵1本でフレーム・前後輪・サドルまで丸ごと守る」というコンセプトに加え、第三者機関による過酷な破壊テストで証明された屈強なセキュリティ性能が、今話題となっているようです。

開発背景と製品コンセプト

都市部やツーリング先における自転車盗難の多くは、フレームだけを残してホイールや高価なサドルが持ち去られる「パーツ盗難」です。

日本でも都市部だと「サドルだけ盗まれる」とか「ホイールだけ盗まれる」というケースが時々ありますよね。
私も前輪だけ盗まれたロードバイクを過去見かけたことがあり、何とも悲しい気持ちになったことがあります。

サドルだけ盗まれる話であれば、ママチャリでも頻発するいたずらではないでしょうか。
ママチャリでは私も学生時代にやられたことがあり、駅前の駐輪場から自宅まで、ずっと立ち漕ぎで帰宅したこともあります。
めっっっっっちゃ腹立つやつですよね。

これを防ぐために複数のU字ロックやワイヤーを持ち歩くと、重量が数キロにも達し、施錠の手間も増大します。

スペインの金属加工スペシャリスト企業グループ「Corda」が開発したCordalockは、中央のメイン施錠・テンション機構から伸びる特殊構造ケーブルにより、1回の施錠操作で「フレーム + 前輪 + 後輪(+サドル)」を一括プロテクトしてくれます。

実際の破壊テストと結果検証

CordalockがKickstarterで爆発的な信頼を獲得した最大の理由は、概念上の防犯性だけでなく、第三者技術機関「AIDIMME」等で実施された極限状態での破断・破壊攻撃テストにおいて驚異的な耐久力を見せつけた点にあります。

電動ディスクグラインダー攻撃(350W小型)

まずは小型(重量にして1kg台)のディスクグラインダーを使ったテスト結果から。

  • 検証条件: 窃盗犯が携帯用として持ち出しやすい小型バッテリー式ディスクグラインダー(350W)を用いて、ケーブル部への直接切断を試行。
  • 所要時間と結果: 【切断不能】

小型グラインダーの場合、表面の防護ファブリック層と、内部に配置された焼き入れ鋼によるアーマーリングがグラインダーの刃の回転エネルギーを逃がし、刃を著しく摩耗・目詰まりさせることに成功し、小型グラインダーでは有効な打撃を与えられず、刃が全耗しても切断には至りませんでした。

これはなかなか頼もしいです。

電動ディスクグラインダー攻撃(840W高出力工業用)

続いてより大型(2kg前後)の工業用グラインダーを使った場合の検証結果です。

  • 検証条件: 工事現場や大規模な窃盗グループが使用する超高出力840Wのコンセント式ディスクグラインダーを使用し、火花を散らしながら一点に集中攻撃を実施。
  • 所要時間と結果: 【完全切断まで約24分間耐力】

このクラスのグラインダーになると、通常の鋼鉄製チェーンや標準的なU字ロックが数十秒〜数分で破断されるレベルなのですが、Cordalockは高張力編組スチールコアと焼き入れ鋼リングの多層バリア構造により約24分間耐え続ることに成功。

持ち運び型の電動工具ではバッテリーが数本必要なレベルの時間であり、街頭での盗難行為としては事実上不可能に近い防御力を実証しました。

この「携帯可能なグラインダーレベルだと太刀打ちできないよ」という点は、かなり頼もしいですよね。

油圧ボルトカッター・切断バール攻撃

続いてボルトカッター。重量にすると2〜4kgクラスのボルトカッターに相当する荷重に耐えたとのこと。

  • 検証条件: テコを利用した大型ボルトカッターや油圧切断機による静的せん断力を加圧。
  • 所要時間と結果: 【破断荷重 20kN 〜 38kN(約2トン〜3.8トンの圧力に耐えた)】

人力や可搬型油圧ツールで加えられる限界を遥かに超える圧力を受けても、アーマーリング構造が潰れながら力を分散。刃が内部のスチールコアまで届かず、手動工具による静音切断攻撃を完璧にシャットアウトしました。

こちらもすごいっす。

「独立ループ構造」の効果

また、この製品は特許出願中の独立ループ構造となっているのが特徴となっています。

一般的なケーブルロックや鎖は当然「一本の線」で構成されていますので、サドルやフレーム、ホイール全てにケーブルを通して固定したとしても、一箇所を切断されてしまえばおしまい。

しかしCordalockは各ループが独立して機能する機構を搭載。仮に1本が強靭なグラインダーで切断されたとしても、他のループの施錠状態とテンションはそのまま保持されますので、パーツすべてを同時に持ち去ることは不可能となっています。

 

従来の類似製品(U字ロック・高硬度チェーン等)との比較

防犯性と利便性の両面から、他の主要ロックタイプと比較した一覧です。

比較項目 高硬度U字ロック 極太スチールチェーン Cordalock
保護範囲 フレーム+1輪のみ フレーム+1輪(届く範囲) フレーム・前後輪・サドルを全カバー
グラインダー耐性 数十秒〜2分程度で切断可 1分〜3分程度で切断可 小型は不能 / 大型でも約24分間耐力
ボルトカッター耐性 極めて高い 高い(製品による) 20kN〜38kN耐力で完全阻止
携帯性・使い勝手 重く固いため取り付け場所が限定 非常に重く持ち運びが苦痛 しなやかなケーブルでコンパクト収納
キー管理 1本 1本 1施錠機構・1本で全パーツ管理

お値段

製品ラインナップとしては、サドルも保護できる3-in-1モデルと、フレームとホイールのみ保護できる2-in-1モデルの2種類が用意されています。

それぞれのお値段はこちら。

・2-in-1 Super Early Bird:約 157 € / 180 $〜
・3-in-1 Super Early Bird:約 165 € / 206 $〜

それなりのお値段にはなりますが、高耐久なU字ロックも数万円したりしますから、このクラスの製品としては、そこまで高額というわけではなさそうです。

まとめ

Cordalockは単に「手軽に丸ごと縛れる」だけのワイヤーロックではありません。350Wグラインダーを無力化し、840Wの大型ツールでも24分間耐え抜く圧倒的な金属加工技術と、1箇所切られても解錠させない独立構造によって、真のセキュリティを実現しています。

最近はサドルにもこだわろうとすると、3Dプリントな高額サドルは平気で数万円しますし、ホイールやフレーム本体、全体を全て守ろうとするのであれば、ある意味「一本で全てを守れる」ワイヤーロックは存在価値は高いのかもしれませんね。

そもそも高額なロードバイクで、長時間目を離すような駐輪をするなよ、という身も蓋も無い話はありますが、どうしても都市部での駐車をしなければならないケースがあるのであれば、とても頼もしい製品となりそうです。

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