Wiggleが経営不振から上場廃止に

この記事は約3分で読めます。

お世話になっているローディーも多い海外通販サイトのWiggle。
かく言う私もかなりお世話になっています。

冬場のベースレイヤーとしてだけではなく、冬場の普段着としてもすっかり手放せなくなったメリノウールも、ほとんど Wiigleで買い揃えてします。

コスパ最強なカーボンハンドルバーも買いましたし。

プライベートブランドである dhb のウェアは、ロードバイク業界におけるユニクロとして、幾つも購入させていただいています。

そんな Wiggle が遂に経営不振から上場廃止となってしまいました。

もともとWiggle は2021年にドイツのオンライン大手シグナスポーツ(SSU)に買収されました。Wiggle は英国のオンラインサイト大手になるわけですが、当時SSUがニューヨーク証券取引所への新規株式公開(IPO)を行ったのですが、当該買収とIPOは連動していると言われていました。
この手の買収劇は、IPOを行う際によく行われる常套手段ですね・・・。

但し、Wiggle のメインマーケットが英国であることから、ブレクジットの影響をモロに受けることになりました。ブレクジットにより関税コストの上昇によりEU域内での売り上げが大きく減るとともに、その後訪れたコロナ渦の影響を受け、2022年度の損失が9700万ポンドに達すると発表されました。

元記事はコチラになりますが、上場廃止となった理由について、以下のように語られています。

SSU(※Wiggle の親会社)は、Bikester、Fahrrad.de、Probikeshopなどのサイクリングeコマースサイトも所有し、テニスやその他のアウトドアスポーツも運営している。同社は、ニューヨーク証券取引所に上場するメリットが、「当社の米国規制当局との約束を果たすために必要なコストと経営陣の時間的要求を正当化するものではない」と述べている。

 

上場廃止は10月22日頃に実施される見込みで、その後、米国証券取引委員会への報告義務も停止される。

上場によって得られるメリットよりも、上場を維持するのに必要なコストが上回ると判断したのでしょうね。

Wiggle は今年の4月に突然Webサイトのデザインを刷新しました。元記事のコメント欄でもこのアップデートはかなり不評なようです。
かく言う私も、「なんでここまでUI悪化させた・・・」と愕然としてしまいました。
旧サイトはウォッチリストが重いとか問題もありましたが、今のサイトよりは使いやすかった気がします。

ちなみに、SSUは上場後約9ドルだった株価が2023年10月時点でわずか0.94ドルまで下落しているそうです。で、その原因が「サイクリング分野における消費者需要の低迷が財務に影響を与え続けている」とのことで。

勘違いしてはいけないこととして、上場廃止はむしろ経営の自由度を上げることに繋がる為、財務面での手当てができる限りにおいては、経営立て直しにはむしろポジティブな影響がある、という点です。

今年もブラックフライデーセールでもお世話になろうと思っていますので、今回の上場廃止でCEOも交代になるということですから、ここで再起を図って欲しいところです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました