最近は自転車関連のWebメディアも紙媒体でも、グラベルロードバイクの特集を多く見るようになりました。
アメリカなどは地形や舗装状況からグラベルバイクのニーズが高いのは分かりますが、日本ではそこまでなのだろうか?と首をかしげるばかりなのですが、それでもマウンテンバイクよりは日本にはマッチするのだろうな、と思うとちょっと興味はあったりします。
そんな「ちょっと興味はあるけど、グラベルバイク一台にするのは厳しいな」という私のような人間の場合、どうしても複数台持ち前提での導入になってしまいますので、どうしても家族の厳しい目線にさらされることに。
体は一つなのに、なぜ2台も必要なのか、と。
そんな人間の悩みを解決してくれる「かもしれない」バイクが登場するかもしれません。
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■ あらゆるライディングに対応するTHESIS Project N1
1. THESIS Project N1 とは何なのか
一言で言うと、「反応性の高いロードバイク」から「安定した性能のグラベルバイク」に変身するバイク、それが Project N1 だそうです。
現時点ではまだプロトタイプの段階だそうですが、実現したら非常に面白いバイクになりそうです。
オールロードバイクか、ジオメトリーの一部を妥協した部分調整可能バイクか、シングルパーパスバイクの安定したラインナップか。これが、最適な自転車の台数は常に現在持っている台数より1台多いN+1台である、という信念を生み出した一因である。
非常に面白いコンセプトですね。
N+1台を実現するバイクだから、Project N1なんですね。
詳細はまだよくわからないのですが、六角レンチを使うだけで、グラベルジオメトリーからロードバイクジオメトリーへと、わずか数分で切り替えられるギミックを備えているそうです。
記載内容からすると、六角レンチを使うことで以下が変えられる模様。
- ヘッドチューブの長さ
- ホイールベースの長さ
- ボトムブラケットの高さ
また、現在鋭意開発中とのことですが、フロントフォークも変形可能だそうで、ヘッドアングルまで変更できるとのこと。
ブレーキキャリパーの位置変更も必要なく、簡単にジオメトリを変更できるそうです。
2. 2種類のジオメトリー
ロードとグラベルでどれだけジオメトリーが変わるのか、フレームがLサイズの場合のジオメトリが公開されていました。
ジオメトリ | ロード | グラベル |
ヘッドアングル | 73° | 71.7° |
シートアングル | 74.3° | 73° |
ホイールベース | 1019mm | 1043mm |
チェーンステー | 415mm | 435mm |
BB下がり | 74mm | 84mm |
タイヤクリアランス | 700×36mm | 700×51mm |
基本的には、リアホイールの取り付け位置をシフトさせることでフレーム全体のジオメトリを変更しているようですが、フロントフォークにもギミックを用意するとのことで、非常に興味津々。
こういった意欲的な製品は、ぜひ日本でもチャレンジしてもらいたいですね。
3. 現時点でのスペック
その他、現時点で判明しているスペックは以下の通り。
- BBはスレッド式のT47 68mm
- ストレート44mmヘッドチューブ
- 伝統的なカラーで固定されたラウンド形状の27.2mmシートポスト
- 将来を見据えたUDH&トランスミッション互換ドロップアウトシステム
- リアドロップアウトにマイクロアジャストスクリューを装備
- 1x/2xメカニカル&エレクトロニック、インターナル・ギアード・ハブ、シングルスピード・ドライブトレインとの互換性
- フェンダー、ラック、ダイナモ、ワイヤードライト、ドロッパーに対応。
- ケーブルについては、一部内装式、フル内装、フル外装(フォークのみ)に対応
価格は未定となっているそうですが、まずはチタンフレームが今夏に、その後スチールフレームが追って発表されるそうです。
果たして日本国内で試乗する機会があるのか微妙な気はしますが、とても面白い製品ですね。
コメント
メカ好きにとってギミック的にはとても惹かれるものがありますが
価格的にはワイドリムとディスクブレーキなのでホイールサイズと
タイヤサイズを換装出来るクリアランスがあれば良いとも思えます。
マウンテンバイクがジムニーだとすればグラベルはハスラーですが
ロードバイクに相当するクルマはアルト又はカプチーノでしょうか
クルマに例えるとやはり中古で2台持ちの方が良さそうな気も…?
>老爺さん
中古2台持ち。
身も蓋もないですが、そちらの方がセットアップも不要ですし、合理的ですよね・笑