キャニオン Endurace CF 2020年モデルが発表(後編)

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キャニオンのEndurace CF シリーズは2020年モデルで何が変わったのか

前回はキャニオンのUltimate CFシリーズについて調べてみましたが、当然のようにEndurace CFモデルも刷新されていましたので、2020年モデルで何が変わったのかを調べてみました。

  • Ultimate CF Disc 8.0シリーズの変更点はおおよそこんな感じでした。 従来の4モデルから3モデルへと縮小
  • フォーク、エアロコックピットを各モデル共通に
  • 最上位モデルについてはホイールを変更(マビックからDT Swissへ)

Ultimate CF 8.0シリーズは結果的に全てDT Swissへとホイールが統一されましたが、Enduraceシリーズはどうなったのでしょうか。
マビックホイールが残っていると嬉しいのですが・・・。
なお、そもそもの2019年モデルに関しては以前がっつり調べて各モデルの仕様を比較していますので、そちらをご覧下さい。

では、2020年モデルのEndurance CF SL 8.0シリーズがどう変わったかを見ていきましょう。

(1) Endurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2

11_end di2 aero

Endurace CF SLシリーズの中でハイエンドに位置するのがこちら。

 

Endurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2 – Endurace CF SL(エンデュレースCF SL)レンジの最上級モデルがEndurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2(エンデュレースCF SLディスク8.0 Di2エアロ)。疲労とは無縁の滑らかな乗り心地と上級コンポーネントにより、ロングライドでも力強くペダルを回し続けることができるバイクです。

 

謳い文句は昨年と変わっていないようです。
それでは内容を比較してみましょう。

Endurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2 (2019) Endurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2 (2020)
フレーム Canyon Endurace CF SL Disc Canyon Endurace CF SL Disc
フォーク Canyon F38 CF Disc Canyon FK0086 CF Disc
ホイール(前) Mavic Ksyrium Pro Carbon UST Disc 750g Reynolds AR41 DB (rh 41mm) set 1500g
ホイール(後) Mavic Ksyrium Pro Carbon UST Disc 870g Reynolds AR41 DB SH11 (rh 41mm) set 1525g
タイヤ Yksion Pro UST 28 mm Continental Grand Prix 5000 (28mm)
コンポーネント Ultegra R8050 Di2 Ultegra R8050 Di2
クランク 52/36 52/36
BB BB72 PF BB72 PF
カセットスプロケット 11-34 11-34
ハンドルバー Carbon(一体型) Canyon H31 Ergocockpit CF
ステム Carbon(一体型)
サドル Fizik Aliante R5 Fizik Aliante R5
シートポスト Carbon(Canyon S15 VCLS 2.0 CF) Carbon(Canyon S15 VCLS 2.0 CF)
重量 7.7kg 7.64kg
価格 433,000円 449,000円

Ultimateシリーズ同様、フォークは一新されているようです。
そして残念なことに、ホイールはマビックからレイノルズに変更されてしまいました。
キシリウムプロカーボンUSTはリムハイトが32mmでしたから、レイノルズAR41はリムハイト41mmへとよりエアロになりました。

ハンドルバーは昨年は型番が記載されていませんでしたので、同じなのか変わったのかが分からず。
この辺りは親切ではないですね。

ホイール変更により重量がわずかに軽くなったものの、お値段もアップしてしまいました。
マビックのチューブレスレディーなUSTモデル大好き人間からすると、ホイールの変更は少し残念ですね。

昨年のホイール、Mavic Ksyrium Pro Carbon。

01_Endurace CF SL Disc 8.0 Aero Di2_02

こちらが今年になって変更されたレイノルズAR41です。

 

Mavicのホイールタイヤシステムは、32mmのリムプロファイルによる優れた空力性能と、重量1620gの軽さによる軽快な加速性能を両立しています。最新のYksion Pro USTタイヤは簡単にチューブレス仕様へ組み替えることができ、乗り心地やトラクション、走行性能をさらに高めることができます。
ハイエンドのカーボン製ホイールは、軽量性と並外れた空力特性を兼ね備え、チューブレスタイヤにも対応しています。41mmのワイドリムは、最適化された空力特性により横風にも強く、急坂を駆け上がれる超軽量設計も特長です。

 

 

いずれも定価では約22万円程度のホイールとなります。

エンデュランスモデルとはいえ、よりエアロのホイールを採用しつつ、少しでも軽量化を目指したモデル、といったところでしょうか。

(2) Endurace CF SL Disc 8.0 Di2

13_end_di2

AeroがついていないDi2モデルになります。
仕様を昨年と比較してみましょう。

Endurace CF SL Disc 8.0 Di2 (2019) Endurace CF SL Disc 8.0 Di2 (2020)
フレーム Canyon Endurace CF SL Disc Canyon Endurace CF SL Disc
フォーク Canyon FK0051 CF SL Disc Canyon FK0086 CF Disc
ホイール(前) DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 759g DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 759g
ホイール(後) DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 896g DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 896g
タイヤ Continental Grand Prix 5000 (28mm) Continental Grand Prix 5000 (28mm)
コンポーネント Ultegra R8050 Di2 Ultegra R8050 Di2
クランク 52/36 52/36
BB BB72 PF BB72 PF
カセットスプロケット 11-34 11-34
ハンドルバー Carbon Canyon H17 Ergobar AL
ステム アルミ Canyon V13
サドル Fizik Aliante R5 Fizik Aliante R5
シートポスト Carbon(Canyon S15 VCLS 2.0 CF) Carbon(Canyon S15 VCLS 2.0 CF)
重量 8.0kg 8.0kg
価格 359,000円 359,000円

今年はフォークの変更がトレンドでしょうか。
ホイールは昨年同様DT Swiss E1800。
そして驚きの変更点がハンドルバー。
昨年は詳細不明ながら「カーボン」の記載がありましたが、今年はアルミハンドルとなっています。

ただ、重量もお値段も昨年と全く同じですので、もしかしたら昨年の仕様表の記載が誤植だった可能性もありますかね・・・?

(3) Endurace CF SL Disc 8.0 Aero

非Di2のエアロモデルですが、Ultimateシリーズ同様、今年は廃盤となりました。
Ultimate同様、Di2のnon-Aeroモデルと、非Di2のAeroモデルでは、Di2モデルを選ぶ人が多かったのですかね。

個人的にも、正直微妙なモデルだなーと思っていましたので、ある意味納得ではあります。

(4) Endurace CF SL Disc 8.0

14_end

こちらは、Di2でもなく、Aeroでもないモデルですね。

Endurace CF SL Disc 8.0 (2019) Endurace CF SL Disc 8.0 (2020)
フレーム Canyon Endurace CF SL Disc Canyon Endurace CF SL Disc
フォーク Canyon FK0086 CF Disc Canyon FK0086 CF Disc
ホイール(前) DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 759g DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 759g
ホイール(後) DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 896g DT Swiss E 1800 Spline db (rh 23mm) 896g
タイヤ Continental Grand Prix 5000 (28mm) Continental Grand Prix 5000 (28mm)
コンポーネント Ultegra R8000 Ultegra R8000
クランク 52/36 52/36
BB BB72 PF BB72 PF
カセットスプロケット 11-34 11-34
ハンドルバー アルミ Canyon H17 Ergobar AL
ステム アルミ Canyon V13
サドル Fizik Aliante R5 Fizik Aliante R5
シートポスト Carbon(Canyon S15 VCLS 2.0 CF) Carbon(Canyon S15 VCLS 2.0 CF)
重量 8.1kg 8.1kg
価格 272,000円 279,000円

お値段にして7000円アップですが、重量は据え置き。
他のモデルと唯一違うのが、フォークが昨年モデルと変わっていないという点になります。

  •  実は、non-Aero、非Di2モデルに関しては、昨年時点で一足お先にフォークは最新化されていて、他のモデルが遅れて今年追いついた
  • フォークについては下位モデルに合わせてこっそり低コスト化させた

どちらなんでしょうね。
キャニオンはフレームとフォークについては全くと言って良いほど説明がないのでよく分かりません。
前者であって欲しいところですが。

(5) 結論「キャニオンエンデュレースはよりシンプルなラインナップに」

Enduranceモデルについても、Ultimateモデルと似たような傾向が確認されました。

  • モデルを4モデルから3モデルに縮小
  • トップモデルについては、ホイールをより軽量、エアロなものに(マビックからレイノルズへ)
  • フォークを変更

そして、各モデル毎の違いも、Ultimate同様とてもシンプルになりました。

  • 非Di2、non-Aeroなアルテグラモデルが279,000円
  • プラス8万円でDi2化
  • プラス9万円でホイールをディープリム(23mmから41mm)にアップグレードし、ハンドルもステムと一体型でよりエアロな形状に

Ultimateの時には、Aeroモデルにはプラス8万円でアップグレードされていましたが、Ultimateではホイールのみ変更されていた点が、Enduranceではハンドル・ステムも一体型へとアップグレードされている為、お値段もプラス9万円と少し高額になっている、といったところでしょうか。

ラインナップとしてはモデルが縮小されたのは残念ではありますが、それぞれの位置付けはより明確になった気がします。

ただ、返す返すもホイールがマビックでなくなってしまったのが残念で仕方ありません・・・。
まだまだ次期ロードバイク購入に向けた貯金は溜まっておりませんので、来年モデルに期待、ですかね。(気が早いですが)

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