今回新たに購入したワフースピードプレイ。


SPzero-03


クリートのセッティング、ペダルの取り付けと順調に進みましたが、ここからが大変でした。

スピードプレイのペダルは、クリップインが固いとは聞いていましたが、ここまでとは思いませんでしたよ・・・。





■ 新品のスピードプレイは固くてハマらない(ライドで実践投入できるようになるまで)



【初日】固くてハマる気がしない

SPzero-30


まずは3本ローラーでトライ。
今まで使っていたタイムのペダルだと、足をペダルの上に乗せて軽く力を入れると「パチン」とクリップインできたのですが、スピードプレイに関してはそんな生易しいものではありませんでした。

まずは左足を地面に着いた状態で、右足をクリップインしようとします。

  • 膝から力を入れてクリップインしようとするも、まったくハマる気配なし。
  • ローラー台から落ちないように、ブレーキをかけた状態で左手を壁につき、全体重を右足にかけてクリップインを試みるも、ちっともハマる気配なし・・・
  • 膝をクッションに、全身を上下に揺らして反動をつけてみてもまったくハマらない

まず、この時点で絶望を感じましたね。

いやいや、どうやったらハマるのさ?と。

こうなったら、とにかく力技でトライしてみることに。
我が家は3本ローラーの左側が壁なのですが、その壁には小窓があります。

  • 左手で小窓の窓枠を押し上げるように力を入れつつ、右足は全力でペダルを踏みつける
  • ペダルを踏みつけながら、じわじわ上下左右と力を入れる場所を変えながらとにかく踏みつける

はい。

ここまでやってようやく右足がハマりました。


いやいや、こんなことしなきゃいけないなんて、とてもライドには出かけられませんて・汗


右足についても同じ要領で、左手で窓枠を押し上げつつ、全体重プラス左手の力を左足に乗せて力一杯踏みつけて、こちらもようやくクリップインすることができました。


最初に両足クリップインするまでにかかった時間が5分。


色々なブログを覗かせて頂くと、30分かかったとか、1時間かかったとか様々な武勇伝がありましたので、まだマシな方かもしれません・・・。


初日はこの要領で何度かクリップイン、クリップアウトを試し、1時間ほどローラー回して終了。


これ、何度かクリップイン・アウトを繰り返して馴染んできたら、もっと簡単にハマるようになるんでしょうか・・・?

とてもそんな未来が見えてきません。



【2日目】慌てて専用の潤滑剤を購入

初日の絶望を受け、色々なブログ記事を漁っていたところ、どうやらクリート潤滑剤を使うとマシになるらしい、という情報をゲット。
初日の夜に Amazon で大急ぎで発注し、翌日に自宅に届きました。

こういう時に、迅速な配送は有難いですねー。


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潤滑剤にも色々な種類はあるようなのですが、フィニッシュラインのペダル&クリートルーブがスピードプレイと共同開発した専用品だそうですので、まずはこちら購入。





フィニッシュライン公式の売り文句がこちら。



スピードプレイ社との共同開発により生まれた、ビンディングペダル&クリート専用潤滑剤。
デュポン社のテフロンフルオロポリマーなどにより塗布面をドライフィルム状にコーティングし、スムーズな着脱を可能にします。
また、不快な音鳴りを防ぎ、砂塵などの付着によるクリートの摩耗を軽減します。


いやー、こんな世界があるなんて知りませんでした。

ちなみに、スピードプレイのマニュアルにもきちんと記載がありましたね。




スプリングのノッチに少量の「PTFE乾燥潤滑剤」を塗布し、ペダルにクリップ装着するのに必要な係合力を低減します。


スプリングのノッチとは、ここですかね。


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早速吹き付けてしまいます。


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どうしても、ワンプッシュでもかなりの量が出てしまい、クリートウェッジに溢れてしまいます。


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マニュアルでは「余計なルーブは拭き取ってね」とのことなので、ノッチが乾いた後、拭き取っておきます。


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せっかくなので、ペダル側にもスプリングが接する箇所にルーブを吹き掛けておきます。


その効果や如何に!? ということで、この日もローラー台に乗ってみます。


  • まずは右足。左足をついた状態でペダルを思い切り踏みつけても・・・ハマりません
  • 左手で窓枠につかまってバランスを取りながら全体重をかけると・・・ハマりません
  • その状態で反動つけてぐいぐい踏みつけると・・・ハマりました!

前日は、その後左手で窓枠押しながら腕の力もかけないとクリップインできなかったのが、左手の力を借りずに体重と反動だけでクリップインできるようになりましたので、ペダル&クリートルーブの効果はあるかと思います。

めっっっっちゃ効果絶大、というほどではありませんでしたが。

ただ、これでも大きな一歩ですねー。


ほんの少しではありますがクリップインし易くなったこともあり、この日は少しでも早く馴染んで下さいね、ということで、左右ともに10回ずつクリップイン・アウトを繰り返しておきました。

その後、この日も1時間ほどローラー回して終了。
 



【3〜4日目】とにかく力技で押し切る

3日目、4日目ともに状況は大体同じなのですが、少しずつ馴染んできた感じがありました。

  • 右足は左手を壁につきながら全体重かけるとクリップインできるようになってきた
  • 左足も同じように、左でで壁につきながら全体重をかけるとクリップインできるようになってきた
  • 両日ともに、プラス10回ずつクリップイン・アウトを繰り返し、それぞれ1時間ずつローラー台を回して終了

ということで、ここまでで、クリップイン・アウトはそれぞれ40〜50回くらいは繰り返したかと思います。
ローラー台を回した時間はトータル4時間ほど。

そろそろ外に出かけられそうな予感がしてきました。 



【5日目】全体重かければ何とかハマるように

まだライド本番に出る勇気はありませんので、まずは自宅の前でチャレンジしてみます。

  • まずは右足。地面に左足を着いた状態で全体重を右足に乗せて強く踏み込む。一発ではクリップインしないものの、2〜3回ぐいぐいと踏みつけるとクリップイン成功
  • そのまま漕ぎ出し、左足をペダルに乗せ、下死点で全体重を左足に乗せると無事クリップイン成功
  • 右足よりは左足の方がほんのわずかクリップインし易くなっていることが判明

実際に着脱を繰り返す回数は左足の方が多いですから、その分左側の方がより馴染んできたのかもしれないですね。

タイムのペダルだと、リスタート時に左足をペダルに乗せてしまえばそのままペダルを回しながらクリップインすることができましたが、スピードプレイの場合はペダルを回しながらクリップインすることはできませんね。

一度ペダルを下死点で止めて、全体重をかけてクリップインする、というお作法が必要になりました。

ペダルの表裏を気にしなくて良いのがメリットではありますが、一度ペダルを下死点で止めないといけない分、今のところクリップインまでにかかる時間はあまり変わらなさそうな気がします。

今後もっとペダルとクリートが馴染んでくると、ペダルを回しながら足の力だけでクリップインできるようになるんですかね・・・?


ということで、私的な結論。


【サマリ】
・スピードプレイは購入してすぐにライドには出られないと思った方が良い
・事前に馴染ませる為に数十回はクリップイン・アウトを繰り返す必要あり
・ローラー台があると作業が捗るが、ない場合は壁際で黙々と繰り返す時間が必要
・ペダル&クリートルーブは効果絶大ではないが、使った方が良さそう
・正直ビンディングデビューにスピードプレイはおすすめできない


スピードプレイのクリップインの固さは想像以上でしたね。
舐めてました・・・汗


ともあれ、ようやく実走に投入できる状態になりましたので、しばらく使ってみてレビューしてみたいと思います。


 




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