足裏の傾斜(カント角)について調べてみる

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足裏の傾斜(カント角)を確認してみる

ライドに出掛けられない日々が続きますので、何かできることはないかなー、とロードバイクのセルフフィッティングをあれこれと見直しています。

ロードバイク業界もひと頃のブームが去ってしまったようで仕方ないのかもしれませんが、こういった素人にも分かりやすい良書は是非紙書籍でも復刻してもらいたいものです。

先日、足裏の違和感に端を発して左右の足の長さを比較してみましたが、今回はもう一つの可能性として足裏の傾斜を調べてみることにしました。

1. 日本人の多くは足裏が傾斜(内反)している

自分の足を眺めてみるとなるほど、脚の裏は内側に向かって反り上がっています。(内反)
で、多くの人は大なり小なり内反しているんだそうですが、日本人は特に内反している人が多いそうです。

何故か?

正座という文化のせいですね。

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今でこそ正座をする機会は減りましたが、子供の頃はよく正座していたなー、と。
そりゃ内反もしますよね。

ちなみに少数派ではありますが、反対に外反している人もいるようです。

一つの見分け方として、靴底を見てみると良いそうです。
靴底の外側外周が削れている人は内反、内側外周が削れている人は外反。
なるほど、私の場合は革靴の靴底を見てみると外側外周が削れ気味で、内側外周なんてほとんど削れていません。

ちなみに、この反り具合のことを「カント角」と呼ぶそうです。
また一つ賢くなりました。

2. 足裏の傾斜がもたらす悪影響とは何か

で、内反だと何か悪いことでもあるの?という話ですが、こちらの図が個人的にはとても分かり易かったです。

bikefit_02
(bikefitさんのサイトより拝借)

 

ペダルは平板ですから、その形に合わせて足を踏み込もうとすると、結果的に膝が内に曲がったり、足の上下動がブレたりして、膝に負担がかかるということですね。

逆に、内反していてもペダリングスキルが上手な人だったり、そこまで力強いペダリングをしない限りは問題にはならないかもしれませんが。

3. 足裏の傾斜を計測してみる(その1)

まずは、ロードバイクセルフフィッティングの書かれているやり方で、自分の足裏の反り具合を確認してみることにします。

書籍ではこのように書かれています。

足裏の傾斜を知るためには、膝から下の筋肉が完全に弛緩していることが重要である。ベンチなどに腰を掛けた状態で足を垂らし、足裏が接地していないことはもちろん、ふくらはぎや踵が壁などに触れていないことが大切だ。

 

で、早速テーブルに腰掛けて撮影してみます。(お行儀悪くてすみません)

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で、これがなかなかに難しかったです・・・。
ミラーレスカメラを固定し、スマホでライブビュー確認、リモートシャッターを切ってみたのですが、だらん、と脱力し過ぎると足裏の角度がうまく図ることができず。

書籍ではセルカ棒(スマホの自撮りで使うやつですね)を使っていましたが、そちらの方が確実に角度の撮影ができそうですね。

四十路のおじさんですから、セルカ棒で自撮りなんて機会はありませんでしたが、セルフフィッティング用に一本くらいあっても何かと便利かもしれないですね。

4. 足裏の傾斜を計測してみる(その2)

何とか苦労して自撮りしたは良いものの、何となく「精度が低そうだな」という感覚がありまして、もっと他にないか調べてみたところ見つけたのがこちら。

BIKEFIT が提供してくれる The Foot Fit Calculator です。
Android 版であれば無料でダウンロードできます。

早速アプリをダウンロードしてみます。

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なかなか分かりやすい作りになっています。

オリエンテーションビデオをタップすると、動画を見ることができます。

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その後、必要なものリストが表示されます。

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膝をついて座れる場所、明るい場所を用意したら、撮影を手伝ってくれる人を連れてこい、と。

おうふ・・・。

一人じゃできないんですね・・・。

ひとまず先に進みます。

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靴脱いで、膝立ちで座り、スマホを友人に手渡して撮影してもらいなさい、と。

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撮影は赤い中心線を足に当てて、足裏の角度を計測することになります。

晩ご飯の準備を始めた奥様に頼み込んで、何とかお手伝いしてもらうことに。

パシャっ、と撮影してもらって確認すと・・・。

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か、踵しか写っとらん・・・汗

もう一回。

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か、変わらん・・・。
しかもピンぼけ。

  • おとーさん:「もう一回お願いしても良いですかね・・・?」
  • おくさま:「いやいや、ってか何がダメなの?」
  • おくさま:「なんかさー、信用ならん、みたいな感じで後ろふり向こうとしたりするからズレるんじゃないの!?」
  • おくさま:「もー、ご飯の支度早くしたいんだからさー」 

と、この辺りから奥様がイライラし出します。
何とか頼み込んで、レッツリトライ。

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あかーーーーーん!

おそるおそるもう一度お願いして、何とか撮影できました。

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こちらが左足。
ちなみに黄色い下の楔マークですが、この角度であればバイクフィット社のクリート ウェッジを3枚使えば良いよ、というお知らせになります。

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こちらが右足。

机に座って撮影した時には、右足の方が左足よりも角度がきつかったのですが、こちらのアプリだと異なる結果になりますね。

撮影スキルが問われる計測方法になりますので、何とも判断つき辛いですが、いずれにしても「それなりに足裏は内反している」ことだけは確実なようです。

クリート ウェッジ、試しに購入して試してみましょうかね?

コメント

  1. 名無し より:

    クリートウェッジ使用者です。ご参考までに書き込みます。
    私の場合は次の2点を判断基準としてウェッジの使用および枚数を決めました。
    ①3本ローラー等で下を向いて脚および膝の動きを見ながら漕ぐ
     →膝が左右方向(特に内側)に動かないか。自分の場合トップチューブに擦れるくらいでした。
    ②シューズを履いた状態で、ビンディング固定時と同じくらいの足の位置(広げ方・つま先の角度)でまっすぐ立つ。その状態でそのまましゃがむ
     →しゃがむ動作の時に膝が左右に動かないか。内側に動く場合内反の影響があります。
    ①②で膝の左右のブレがなくなるようウェッジを入れたところ膝の痛み、違和感なくビンディングが使用できるようになりました。
    挿入枚数は4枚です。(説明書では上限が3枚となっていますが自己責任で入れています)
    単に脚の長さが違うだけならばシマノ等から出ているクリートスペーサーで対処できるように思いますが、自分の場合は内反の対処にはクリートウェッジは有効でした。

  2. たかにぃ より:

    インソールいれて角度調整するときはローラー中に前後からペダリング状態動画を撮影して確認したほうが良いですよ。
    私はフィッティングで静止時の角度測定したあとにローラーでのペダリングを繰り返しながらフィッターが目視確認した結果、入れないほうが良いって結論になりました。動画撮影&後から見比べならセルフで出来ると思います。

  3. おとーさん より:

    >名無しさん
    貴重な情報ありがとうございます!!
    三本ローラーで上から見て確認すると、少し内側に膝が内側に振れているかも?という印象です。
    ただ難しいのが、じーっと見ながら漕いでいると、「あれ? これが普段のペダリングだっけ? 意識し過ぎ?」と、だんだんわからなくなってくるんですよね。
    過去にライドに出た時、終盤ヘロヘロになった時のことを思い出すと、時々トップチューブにこすれることがあったよな、とか思い出すと、やはり少し内側に振れている気もします。
    この趣味を長く続けるなら、少しでも膝に優しく乗りたいわけで、一度試してみるのもアリかなと、Amazonのカートに入ったクリート ウェッジ と睨めっこしています・・・。

  4. おとーさん より:

    >たかにぃさん
    あ、やはり撮影が一番ですか・・・。そうですよね。
    三脚セットして撮影して、というのもそれなりに手間がかかるのでついつい敬遠してしまっていたのですが、夏休みにチャレンジしてみましょうかね。

  5. 名無し より:

    >撮影
    手っ取り早くやるならば部屋暗くして後ろからライトで照らして壁に映った影の動きで判断するなんて手もあります。

  6. おとーさん より:

    >名無しさん
    おおー!
    それは分かりやすいですね。
    その発想はありませんでした。
    上から覗き込むやり方だと分かりづらいなと思っていたので、そのやり方一度トライしてみたいと思います!

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