■ 真冬の汗冷え末端対策に(ファイントラック パワーメッシュインナーグローブレビュー)

冬場のライドにおいて最も大切なことの一つに「汗冷え対策」があるかと思います。
寒さ対策として沢山着込むだけだと、汗抜けが悪くなり汗冷えしてかえって寒い思いをしてしまいます。

ロードバイクを初めた最初の冬は、ユニクロのスポーツウェアを着込んだ上からアウトドア用のハードシェルをアウターとして着てしまい、汗冷えで凍えそうな思いをしたのも今では良い思い出です・・・。

それからというもの、汗抜けの良いインナーを着るようになったわけですが、今まで末端の汗冷え対策は疎かにしていました。

今回はそんな末端の汗冷え対策で良いグッズを見つけたよ、というお話になります。







1. 汗冷え対策向きのウェア

自転車向けのウェアに関しては、基本的にどのブランドの商品も汗抜けの良い生地を採用しているわけですが、その中にあって特に「汗抜け最強」なウェアとして有名なのはこの辺りでしょうか。


■ミレー アウトドアアンダーウェア



乳首すけすけな見た目からして、インパクトがすごいですよね。


■ファイントラック ドライレイヤーベーシック



こちらのファイントラックも、昔はパワーメッシュというミレー同様のすけすけウェアがあったのですが、今はこちらの製品に切り替わっているようですね。

Amazonや楽天を見ても、女性用のパワーメッシュはあるようですが、メンズのパワーメッシュアンダーは在庫がないようで。

ちなみに私はこのパワーメッシュを愛用していまして、夏場も冬場も着用しているのですが、重ね着をする冬場でもパワーメッシュを着ていると汗冷え知らずでとても重宝しています。
今年の冬は、パワーメッシュの上に Wiggle で購入した dhb メリノベースレイヤー、ウィンドプルーフ系のジャケットを着るのがお気に入りになっています。







2. 末端の汗冷え(手足)

ロードバイク用のウェアに関しては、トップ・アンダーと比較的充実しており、汗冷え対策もばっちりなのですが、これまであまり末端に関しては目を向けてきませんでした。

一番最初に汗冷えでひどい目にあったのが足でした。
走り出しの気温が0℃だったある日の朝、通常の綿ソックスの上からユニクロのヒートテック靴下を重ね履きし、シューズカバーもつけて走ったことがあったのですが、1時間もすると靴下の中が汗だくに。

その日は3時間ほどで帰宅したと思いますが、霜焼けになったように痛痒くてたまらなかったのを覚えています。
以後、ソックスに関してはパールイズミのウィンターソックスや、メリノウールソックスを履いて、シューズカバーをつけることで保温性と汗抜けのバランスを上手に取ることができるようになりました。





次にひどい目に遭ったのが手。
晩秋に都民の森に走りに行った日、上りで全身汗だくになるわけですが、長い下りで手袋の中にたまった汗が一気に冷えてしまい指先の感覚がなくなり、ブレーキを握る手に力が入らず怖い思いをしました。

ただ、真冬に手汗で手袋の中がびっしょりになるほど強度を上げて走ることはそう多くもなかったこともあり、今まであまり汗冷え対策をしてきませんでした。

で、たまたまベースレイヤーをいろいろと物色していたときに、始めてファイントラックパワーメッシュの手袋版があることを知ったわけです。





ちょっとお高いなー、と思いつつ欲しいものリストに入れておいたわけですが、正月にお酒で酔っ払った勢いで気がつくと購入していました・・・。

お酒って怖いですねー。 



3. ファイントラック パワーメッシュインナーグローブ レビュー

早速届いたのがこちら。


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以下、自分なりに気になって点についてまとめてみたいと思います。



(1) 外観
パッと見は普通のインナーグローブ。


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ファイントラックのロゴがプリントされているのは右手側だけです。
手にとってみると、すけすけのパワーメッシュ。


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ほんと、すけすけです。




(2) 装着感
手に装着してみると、すけすけ感がよく分かります。


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Amazonのレビューなど見ていても誤解している人がいるようですが、こちらの製品は通常のインナーグローブとは大きく異なります。

パールイズミもインナーグローブを発売していますが、通常の製品は保温性を高める為に重ね着するものですね。
こちらのインナーグローブは手の表面から汗を遠ざけるとともに、一度逃した汗を再び手の表面に戻さないことを目指しています。

こちらの公式の写真が分かりやすいです。


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これは分かりやすくする為に水滴を垂らしたものでしょうが、実際に着用してみると、パワーメッシュの内側はサラサラに乾いているのですが、外側は逃がされた汗でしっとりしているんですね。

この写真は誇張でもなんでもなく、一度逃した汗は中に戻ってきません。
ほんと汗冷え対策としては優秀な素材です。

装着すると、むしろひんやり感があり、むしろ冷たさを感じるくらい。
汗をかかないライドではむしろ使わない方が良いかもしれません。



(3) サイズ
公式のサイズチャートがこちら。

size

この手囲いの測り方って、メーカーによって大分違うんですよね。
少し斜めにして周長を測るケースもありますが、ファイントラックの場合は水平に計測するようです。

私の場合、実測で手長が17.8cm、手囲いが19.5cmでした。
サイズチャートに照らすとSサイズかMサイズになります。

インナーグローブの性質上、ジャストサイズの方が良いだろうと判断してSサイズを購入しましたが、狙い通りジャストフィットでした。
公式サイトでは「ストレッチ性あるよ」と謳っていますが、そこまで伸縮性のある生地ではありません。
私の場合はぴったりフィットして窮屈に感じることもなくちょうど良かったですが、サイズチャートと睨めっこして慎重に選んだ方が良さそうですね。



(4) タッチパネル対応
公式サイトでは、特にタッチパネル対応については触れられていません。
こちらのインナーグローブだけをつけた状態で、スマホやガーミンエッジのタッチパネルはきちんと反応してくれました。

私が着用しているウィンターグローブはカペルミュールのタッチパネル対応。





インナーグローブ & ウィンターグローブの重ね着状態でも、少し強めにスクリーンをタッチするよう心がければ、きちんとタッチパネルは反応してくれました。

ただ、レビュー記事など読んでみると、中には重ね着状態ではタッチパネルは反応しなかったという人もいるようですので、グローブとの相性もありそうですね。



(5) 実走レビュー
実際に冬場のライドに持ち出してみました。

この日の気温はこちら。

temp

テストにもってこいですね。
本当なら峠に行けば良かったのですが、真冬にそこまでの気力は湧かず、尾根幹周辺で坂道を織り交ぜることで、65kmで1000mアップのルートを引いて、強度高めで頑張ってきました。

ライド中盤くらいからウィンターグローブの中では手汗がじっとりしてきました。
それでもパワーメッシュインナーグローブのお陰で手の表面はさらさら。
下り坂でもまったく汗冷えを感じることはありませんでした。


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ウィンターグローブを外してみたところ。
手の表面はさらさらですが、インナーグローブを触ってみると、表面はしっとりしていました。
ほんと汗抜け最強です。





ということで、結論としてはとても満足の行くお買い物となりました。
冬場ライドの必需品になってくれそうです。


 



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