先日、「今はパッド厚めのグローブが欲しい!」という記事を書きましたが、ブログを書き終わったタイミングでは、パールイズミのメガグローブを買う気まんまんでした。





なのですが、その後あれこれと調べてみたところ、厚めパッドのグローブであれば「intro」というブランドのサイクルグローブが有名だということを知りまして、お値段的にもパールイズミのものとそこまで変わらなかったこともあり、今回はこちらを購入してみました。
(コメントに背中を押された感もありますが。。。)






■ intro(イントロ) Stinger4 を購入



1. ブランドについて

すっかり intro(イントロ)というのが会社名かと思っていたのですが、あくまでもブランド名であって、株式会社クラフトマンズ・ワーフという会社が制作しているサイクルグローブとなります。

イントロ、というブランド名の由来ですが、「いつも始まりでありたい」という願いを込めてつけられたものだそうです。

良いなー。
格好良いです。

私も仕事で製品やサービスに名前をつけなければいけないことがあるのですが、難しいんですよね・・・。
さらっ、と思いのこもった名前をつけられる辺りもそうですが、何より所在地が神奈川県ということで、これまた親近感。




一世紀を超える長い年月の中で培われてきた日本が誇る縫製技術や成型のノウハウ、けっして妥協を許さない拘りの職人魂を次の世代へ継承し、革新的なモノづくりを創始するために「introイントロ」は誕生しました。

世界のアスリートにその真価を知らしめ、真似の出来ない傑作品を世に送り出すという気概を携えて。
 
こだわりの職人魂を次の世代へ
 


はい。
公式サイトの説明文を読んで「欲しいぞ」と決意を固めましたね、私は。


やはり「思い」のこもった製品は応援したくなります。

イントロにはグローブのラインナップが5シリーズ用意されています。

  • STEALTH:立体整型によりフィット感を追求したエキスパート向け
  • TRIGGER:最高級本革を採用した高級モデル
  • STINGER:ブルベ専用に開発された極圧パッドモデル
  • HERITAGE:本革を採用しつつもスタイリッシュなモデル
  • SOLDIER:メッシュを多用した夏向けの涼感モデル
 

革製の TRIGGER や HERITAGE はクロスバイクやクロモリロードなどでスタイリッシュな使い方をするイメージでしょうか。
STEALTH が比較的薄型なパッドとなりますので、グリップ性を重視したレーシーなモデル、STINGER が極圧パッドを採用したブルベ専用モデルということで、機能性というよりは利用シーンに応じたラインナップ分けを行っています。

所謂 UX 重視というやつですね。
大好物です。



2. intro(イントロ) Stinger シリーズ

というわけで、今回は極圧パッドを試してみたいということで Stinger シリーズを購入することに。

Sinter シリーズも6種類がラインナップされています。


  • Stinger1:「厚手パッド」を採用した春秋向けフルフィンガーグローブ
  • Stinger2:「厚手パッド」を採用したハーフフィンガーグローブ
  • Stinger2J:ジュニア向け
  • Stinger4:ブルベを意識した「極厚手パッド」を採用したハーフフィンガーグローブ
  • Stinger5:「極厚手パッド」の冬用フルフィンガーグローブ
  • Stinger6:Stinger4 の9分丈バージョン 


今回は極圧モデルを使いたいということで、Stinger4 を購入することにしました。


3. intro(イントロ) Stinger4 使用レビュー

stinger4-01


今回はホワイトモデルを購入。

見るからにパッドがすごいことになっています。 



(1) 外観
今まで私が使っていたシマノのグローブと比較してみます。


stinger4-02


こちらもシマノ的には「厚手のGELパッド」を採用したモデルとなります。
確かに100km走っても手が「痛く」なることはありません。

100kmを超えると「じんじん」したり、手のひらや手首に疲労感が残ることはありますが、痛みが出るまでには至りませんでした。






ただ、そのシマノのグローブと比較しても、パッドの量は段違いですね。


stinger4-04



こりゃすごいです。 



(2) サイズ感
stinger4-05


気になるサイズ感。
イントロのグローブに関しては、色々なブログを見ると「普段使っているサイズよりもワンサイズ上が良い」というレビューが多い気がしています。

私の場合、パールイズミであればMサイズ、シマノであればSサイズのグローブを使っていました。

かなーり迷いましたので、今回は実店舗で各サイズを比較してから購入しました。

  • XSサイズ:装着できないことはないけど、明らかにきつい。不快
  • Sサイズ:かなりぴったり。ただ小さいか?と問われると、小さいということはなさそう
  • Mサイズ:ゆったりフィット。ぶかぶかという程ではなく、余計な隙間が生じることでハンドルを握り込んだ時に「ずれる」ことはない
  • Lサイス:かなりゆったり。ハンドルを握ると、手袋がずれる感覚あり。これは明らかにオーバーサイズ

ということで、SサイズにするかMサイズにするか、かなーり迷いました。
私の場合は「ワンサイズ上が良い」という程ではありませんでした。

このグローブを着ける時は、明らかに「長距離・長時間走る時」となりますので、ギリギリまで快適性を追求しようということで、今回はMサイズを選択することにしました。 




4. 実走レビュー

myg-02


実際に5時間超のライドで2度ほど使ってみました。
結論としては、大変満足であります。
 



(1) グリップ感
まず最初に心配していたグリップ感。
表面的な「滑る」「滑らない」の話ではなく、極厚パッドがあることにより「握りが甘くなる」ことを危惧していました。

ただ、結論から言うと杞憂に終わりました。

実際には極厚パッドがある箇所は STIレバーを握る際の邪魔にはあまりならないよう配置されているようで、「パッドがあることで STIレバーが太く感じてしまう」ようなことはあまりありませんでした。

私的には、Mサイズは「ぴったり」ではなく、若干ゆとりのあるサイズでしたが、ライド中にグローブの中で手がずれるようなこともなく、グリップ面での不安を感じることはありませんでした。 



(2) クッション性
そして、最も期待していたクッション性ですが、これはもう最高ですね。


例えば、普通に STIレバーを握った場合。

myg-03



この時に、親指と人差し指の付け根部分をぐるりとクッションでカバーしてくれているのですが、加えて小指球の部分にもクッションがある為、これが快適なんです。


stinger4-20


赤枠で囲った部分ですね。

また、少しリラックスして走っている時に、手をSTIレバーに被せるように乗せる時があるのですが。


myg-04


こんな感じですね。

この時には手根をカバーするクッションがハンドルからの衝撃を吸収してくれます。


stinger4-21


赤枠で囲った部分ですね。


これ以外にも、ハンドルのショルダー部分を握った時や、フラット部分に手を乗せて時など、絶妙な配置にクッションが用意されていて、振動を吸収してくれました。

どちらかというと、STIレバーを普通に握った状態よりも、STIレバーに被せるように握った時や、ショルダー、フラットのハンドル各部に手を置いた時の方が、うまいことパッドがカバーしてくれる為、普段よりもSTIレバー以外のポジションを多用するようになった気がします。 


(3) 通気性
そして、実はクッション性と並んで感動したのが、通気性の高さ、でした。

ハーフフィンガーグローブは、基本的に春〜秋のそこそこ気温の高い季節用となりますので、ライド後にはがっつり手汗をかくことになります。

結果、グローブを外した後、手の平がめっっっっちゃ臭くなります。


石鹸で1回洗ったくらいでは落ちないんですね、これ。
例えるなら、剣道の籠手の汗臭さみたいなやつです。



私だけですかね・・・?




もともと汗っかきではありますが、この手の平の汗臭さだけは好きになれません。


で、Stinger4 の優れているのが、各部に配置されたメッシュ生地。
手の平中央部分にもメッシュ生地が採用されています。


stinger4-04



このパッドに囲まれた中央三角地帯ですが、メッシュ生地になっています。
今まで使ったハーフフィンガーグローブの中では、ダントツに高い通気性を誇ります。


stinger4-03


こちら、透かしてみたところ。
通気性の高さが伺えるかと思います。

これにより汗が溜まらず、手の平は常に乾いた状態に保たれます。


stinger4-08


また、指の付け根、股部分もメッシュ生地。
徹底されています。

結果。

5時間の汗だくライド後であっても、手の平は汗臭くなりませんでした。
そりゃもう感動するくらい。

正確には、汗をかいた腕と同じくらいのほんのりとした汗臭さはありますが、他社性のハーフフィンガーグローブをつけていた時の「蒸れに蒸れなくった汗臭さ」が全くないんです。


正直グローブを使っている以上、これは仕方のないものなんだと諦めていたのですが、目から鱗でした。
通気性をきちんと確保すると、ここまで匂わなくなるんですね。
びっくりしました。
 




5. インプレサマリ

ということで、結論から言うと「とにかく満足」でありました。
50km程度のショートライドではここまでは不要かな、とは思いますが、100km超のライドに出かける時にはこのグローブで決定ですね。

あとは耐久性については、要経過観察でしょうか。

若干、端々の切り落とし部分や、パッドの縫い合わせなどに「手作り感」が溢れていますので。

左右でパッドの位置を見比べてみると、微妙に配置がズレている部分もあったりして。


ともあれ、2回洗濯したくらいでは生地のほつれもありませんので、この辺りは引き続き見極めていきたいと思います。


現時点ではこれまで出会った中で最高レベルの満足度ではありますので、ケチケチすることなく、がんがん使い込んでいきたいと思います。




 



にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村