前回は Garmin Edge1040 のリアルタイムスタミナ機能についてのインプレッションをまとめましたが、今回はパワーガイド機能やその他細々と気づいたところをまとめてみたいと思います。
 





■ Garmin Edge1040 ショートインプレッション



1. バワーガイド機能

新しい目玉機能の一つがパワーガイド機能。




コースの標高やコース走破にかかる予想タイム、FTP などをもとに自身の能力に合ったパワー戦略を作成し、コース走破をサポートします。パワーガイドは任意の目標タイム達成を支援する機能ではありません。
 
より正確なパワーガイドを作成するには、目標運動量を正しく設定する必要があります。目標運動量が高いとパワーターゲットは高く、目標運動量が低いとパワーターゲットは低くなります。目標運動量はライド中に変更できます。

パワーガイドはコース走破のためのパワー戦略作成機能です。ワークアウトやセグメントではパワーガイドは使用できません。作成したパワー戦略は Garmin Connect で表示・編集し、パワーガイド機能対応の Garmin デバイスに転送することができます。
 
パワーガイド機能を使用するには、デバイスとパワーメーターをペアリングする必要があります。パワーメーターとの接続が完了すると、トレーニングページに表示可能なデータ項目が追加されます。

初めて走るコースだったり、ちょっとした一大イベント(例えば富士イチにチャレンジしてみるとか)で使える機能なのでは?なんて期待しています。

パワーガイドを使う為には、コースを保存した後に、そのコースを呼び出してパワーガイドを作成する形になります。


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例えば、よく行くゼブラコーヒー往復コースを呼び出してパワーガイドを作成してみました。

最初は目標運動量は真ん中に設定されています。

私の場合、平均パワー122W程度で走れるそうです。

試しに、目標運動量のスライダーを動かしてみます。


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ハードモードにすると、平均パワーが154Wに。

いやいや、全然違うじゃん。

確かに、私の脚力で平均154Wは、かなりのハードモードです。


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イージーに寄せてみると、平均パワーは91Wに。
逆に、平均91Wで走る方が難しいかも・・・。

結構な振れ幅がありますね。


実際に走り出してみるとこんな感じになります。


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コースの序盤を住宅街スタートにしてしまった為、ガイド平均は「110Wまで上げてね」と言ってくるのですが、なかなか信号も多く、パワーが上がりません・泣


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この後、尾根幹に出てペースが上がるものの、序盤住宅街で上げられなかった分をなかなか取り返すことができず、ずっとガイド平均を下回ることに。

それはそれで、何かイライラします・怒

パワーガイドを使う場合は、ガイドを期待するコースのスタート地点は、正確に設定してからスタートした方が良さそうです。 



2. 精度が上がったクライムプロ

特に期待していなかったものの、実際に感心したのがクライムプロ。

Garmin Edge1030 では、斜度表示の精度が低く、フラットなのに下り坂で表示されることが多かったのですが、Garmin Edge1040 では、上り坂、フラット、下り坂の表示精度がかなり高くなりました。


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Garmin Edge1030 であった、「いやいや下り坂なんてどこにもないですからね!?」というおかしな表示もなくなり、ストレスフリーとなりました。


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ちなみに、パワーガイドを起動していると、目標パワーも表示される為、頑張りすぎないようにする為にも良いな、と思いました。 



3. 高いレスポンス性能

これは完全にハード性能の向上によるものですが、レスポンスが相当上がりました。

分かり易いのが、GPS等センサー類と画面表示とのレスポンス性能の向上。



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例えばこの状態からハンドルを右に切ります。



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ハンドル(センサー)の向きに追随して、進行方向が瞬時に変わります。
Edge1030 ではワンテンポ遅れて画面表示が変わっていたのですが、かなり追随性が高くなっています。

こればかりはソフト面での改善は限界がありますので、ハードが一新されたことが大きいですね。 



4. ナビゲーションの一時停止機能は超便利

こちらも個人的に期待していた機能。
ナビゲーションの一時停止機能となります。

ちょっと寄り道をして一筋違う道路を走ったりした時に、Edge1030 でコースガイドを起動していると「あんたコース外れたで」と、ピーピー警告音が煩いんですよね。

気づかずにコースアウトしていた時には「おっと、曲がる場所間違えた」と気付ける便利な機能なのですが、敢えて自分からコースを外れた時には、煩くてイライラしてしまうわけで。

試しにコースを外れてみます。
すると、画面にこんな表示が上がってきます。

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ここでナビゲーション停止をタップすると、それ以降何も言わなくなります。

まーなんて便利なんでしょう。

その後、寄り道が完了してコースに戻る時にはどうすれば良いのかな?と思いながらコースに復帰したところ、復帰してしばらく経つと「コースを検知したよ」というメッセージが表示され、自動でコースガイドがリスタートされました。


なんてよくできた子なんでしょ。


いやー、ガーミンさんも UX をしっかり掘り下げて検討してくれたようで。
かなり便利な機能になりました。

 



5. 画面表示は見やすいが反射が気になる一面も

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スクリーンショットばかり撮ってしまい、実際の表示画面を撮り忘れてしまったのですが・汗

コース表示といい、各種表示画面はコントラストも上がり、かなり見やすくなりました。
Edge1030 から比較すると、画面の解像度自体は変更がないのですが、カラー表示含めて、かなり綺麗な表示になりましたね。


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全体的にフォントサイズが上がっていることもあり、とにかく視認性が上がりました。

加えて、地味な改善ですが、個人的に気に入った変更点が、タイムの表示方法。

Edge1030 では、タイムが1時間未満だと「分:秒」の表示なのですが、1時間を超えてしまうと、秒表示がなくなってしまい、「時間:分」という荒い表示になってしまいました。

Edge1040 では、逆に時間表示の数字を小さく表示させることで、常に「分:秒」を表示してくれるように。
ライド中にはあまり気にならないのですが、3本ローラーで走っている時には、むしろ秒表示が気になることが多かったこともあり、この変更はかなり高評価です。

今回使っていて気になった唯一のネガティブポイントが、画面反射です。


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画面の視認性が上がった反面、画面反射がEdge1030 よりも上がったようで、太陽を背にして走っている時に、太陽の反射がキラキラと眩しく感じることが何度かありました。

私の場合、シールド付きヘルメットを愛用していますので、そこまで反射が目に入って不快に感じることはありませんでしたが、気になる人は気になるかも?です。






6. サマリ

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ということで、まだ数回しか使用していませんが、細かなところでかなり改善が進んでおり、既に現時点でかなり高評価となりました。

個人的な印象として、ハード面の改善や、新しい機能を追加するだけでなく、ユーザの使い勝手に着目した細かな改善も積み重ねられているようで、ガーミンの製品作りへの姿勢にとても感心してしまいました。

ガーミンといえば発売直後の初期不良が当たり前、という印象がありますが、昨年購入した ForeAthlete745 も Garmin Edge1040 も、今のところ製品初期段階にありがちな動作の不安定性もなく、かなり完成度が高い印象です。


また使い込んでみて気になった点があればインプレをまとめてみたいとは思いますが、現時点で既にかなり満足度が高いお買い物となりました。

迷っている方は、ぽちっ、と行ってしまうことをおすすめします。




 



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