先日、Wiggle / CRC が上場廃止になったという記事を書きましたが、さらに動きがあったようですね。
ホイールやタイヤについては、この円高の影響もあって数年前に比べて海外サイトからの個人輸入はお買い得感が薄れてきましたが、Wiggle のプライベートブランドである dhb のウェアがかなり気に入っているので、何とかここで経営面、財務面で踏ん張ってもらいたいところなのですが、更に風向きは怪しくなってきました。
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今回の元記事はこちら。
ちょっとややこしいのですが、こんな動きが出てきました。
- Wiggle / CRC の親会社はシグナ・スポーツ・ユナイテッド(SSU)。そのSSUはシグナ・ホールディングスという持ち株会社に属している形になるが、持ち株会社であるシグナ・ホールディングスからSSUに対して実施されていた、1億5000万ユーロのエクイティ・コミットメントが解消されてしまった
- このエクイティ・コミットメントは無条件で実施される条件だったとのこと
先日の記事の中で、「上場廃止は決してネガティブなことばかりではない」「経営の自由度が上がる為、経営再建には有効な手立てとなることもある」といったことを書きましたが、その大前提として、十分な資産、キャッシュフローがある必要があります。
- 売り上げが落ちてしまうと、仕入れコスト、各種費用を賄っていくと手元資金が不足する
- 手元資金か不足したとしても、十分な資産がある間は資産を取り崩すことでその場をしのぐことができる
- 資産が十分にない場合でも、親会社に対して新株を発行・受け入れてもらうことで手元資金を厚くすることができるわけだが、今回SSUはこの手を封じられてしまったことになる
- 上場企業の場合は、マーケットから新株発行を通して資金調達することが可能になるが、上場廃止してしまうと株の引き受け手を個別に探す必要がある。とはいえ、親会社が引き受けをしない会社の株を購入する企業は限定的
- 当然、そういった会社に融資を行ってくれる金融機関も多くはなく、資金調達の手立てがかなり限定的になってしまう
ということで、一般的には短期的にいきなり大問題になる、という話ではないのですが、すでに手元資金が不足していた場合はそうも言っていられません。
そんな状況から、Wiggle / CRC のビジネスパートナーに送られた e メールには「私たちは自己破産手続きに入らざるを得ない」という記述があったとのこと。
当然ガセネタの可能性もありますので、ここで無責任に騒ぎ立てることはできませんが、自転車業界が活況ではない現状においてはかなり難しい舵取りを迫られることになるのは間違いありません。
そんな状況ですが、Wiggle でブラックフライデーセールが始まりましたね・・・。
店じまいセールとなるか、ここで踏ん張って経営体質の改善を進めることができるのか。
まさに正念場。
ネガティブ情報だけだとフェアではありませんので、「パンデミック特需は消えてなくなったし、EU域内の売り上げは減少したが、壊滅的な状況ではない」ことは書き添えておきます。
- 2022年9月末時点では、同社の税引前損失は 9700万ポンド
- 売上は2億5200万ポンドだが、38%は英国以外の海外売上
- 2022年9月までの1年間の売上は32%減少したが、コロナ前の2019年9月期と比較すると7%上昇している
- 同期間の海外売上高は26%減少しており、Brexitの影響が大きく出ている
つまり、 Brexitの影響を大きく受けているし、コロナ特需がなくなったものの、英国内では善戦(むしろ収益改善)しているようですね。
ちなみに、元記事のコメントにもありますが、海外発送業者(Evri)の発送連絡はかなーりアテにならないので、とっても不評なようです。(私も同感)
強引に好意的に受け止めるとするなら、売上が落ちてコストもかかる海外発送業務に関しては業者を入れ替えて関連費用を下げることで経営再建を図ろうとしているのであれば、それはそれでアリなのですが。
で、今年のブラックフライデーセールはどうするのか?という話ですが。
私は、ぽちっ、と行くことにしますよ。
dhb で秋冬用ウェアは揃えたのですが、夏場のウェアはまだ購入していなかったので、これが最後の購入になるかも?ということで、今回は手を出すことにします。
発送手続き前に倒産するとかないよね・・・?
ちょっとドキドキしながら商品の到着を待ちたいと思います。
コメント
上場廃止と倒産は連動しているわけではないので、コスト削減の一環と捉えるべきでしょう。
仮に今回の措置でも経営が改善されなければ次は身売りかなぁ。何れにせよ暫くは営業を続けると思いますが、買いたいものがあれば早めに押さえておいた方が良いと思います。今回のセールが在庫処分だとしたら、次の入荷は無いかも知れませんし。
はじめまして、夜分に失礼します。
毎回ブログを楽しみに見てます。
既に知ってるかもしれないですが、配送業者がevriから
wiggle/crc倉庫から空港迄はアセンディア(フランス郵便とスイス郵便の合弁会社)で空港からは欧州ヤマト運輸に変わってますね。
その影響かどうかは不明ですが、衣料品を注文した時に一万ちょっとでも何故か税金がかかってました…
>shigeさん
無事発送されましたので、即閉店ではなさそうです。
何とか立て直してもらいたいところですが、資金繰りが回るかが焦点になりそうですね。
どこか買収して安定、経営改善してくれることを祈ってます。。。
>774さん
コメントありがとうございます!
確かに業者変わりましたね。
やけに到着予定日が早いのがきになりますが。。。
関税、何ででしょうね?
どうなることやら、まずは到着を待ちたいと思います。