ポジション調整は走りにどう影響するのか(実走編)

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ポジション調整(気持ち前目なサドルポジションと一段下がったハンドル高)の結果や如何に

ここ最近あれやこれやと変更してきましたが、似たようなライドをもとに、ビフォーアフターを比較してみたいと思います。

もともと脚力がない人間ですので、軽めのギアでケイデンスを上げた走り方の方が自分には合っているのではないだろうか、と思い立ったのがきっかけとなります。

学生時代にはBMIは16程度で典型的な「低体重」な人間でした。
それが中年に差し掛かり、ロードバイクにも乗り始めたことで体重が少し上がったものの、ようやくBMIは18〜19をうろつく状態。
昔からトレーニングをしてもなかなか筋肉がつかない体質でしたので、極端に脚力を上げることもできないだろうなと考えたわけで、それなら走り方を変えていったらどうだろう、と。

回すペダリングを目指して今回行ったポジション調整はこんな感じです。

  • サドルを下げるとともに、前後のポジションも変更(前寄りに調整)
  • ハンドルが体に近づいたことを受け、良い機会なのでハンドルをスペーサー1枚分下げる

正直、大した変化はないのかなー、なんて思っていましたが、甘く見ていました・・・。

ビフォーアフターを数値面から比較してみたいと思います。
ポジション調整直前のライドと、直後のライドが全く別のコースではあったのですが、走行距離、走行時間、平均速度と似たような内容でしたので並べてみました。

1. ポジション変更前ライド「大垂水峠〜相模湖〜牧馬峠」

ビフォアーのコースは大垂水峠を通って相模湖畔を走り、牧馬峠を巡るコースになっています。
ポジション変更前ではありますが、ここ最近のローラー台練習の成果を発揮するライドではありました。

1日で3つの峠にチャレンジ!! (相模湖ライド) : 昔チャリダー今ローディー

大垂水峠は入門者用として知られる峠で、距離にして約 8km 程度とそこそこありますが、平均斜度は 5% 程度、がつんとくる斜度がない分休養明けにちょうど良いバランスになっています。

続けて走った牧馬峠は距離は 2km 程度と短いですが、平均斜度は 8.5% 程度ありますので、「小粒でピリリと辛い」峠です。

今回は平均ケイデンスが 78rpm ということで、「まだまだ回せてねーじゃねーか」という突っ込みを頂きそうですが、同じコースを昨年の12月に走った時には平均ケイデンスは 71rpm でしたので、回すペダリングを意識してローラー台での練習も経た結果、10%程度ケイデンスを上げることに成功したんですね。
我ながらよくやった、と。

2. ポジション変更後ライド「多摩川サイクリングロード〜時坂峠」

理想を言えば、同じコースを走るのがベストではありますが、誰も好き好んで2週続けて同じコース走りたくはないですよね・・・。

今回比較対象となっているアフターのライドは、多摩川サイクリングロードを走って武蔵五日市へ、払沢の滝の先にある時坂峠へ行った時のライドとなっています。

時坂峠は距離にして約 4km 、平均斜度は 7%、最大斜度は私の Garminでは15%を計測、そこそこ「がつん」と来る峠でした。
実は距離、平均斜度ともに和田峠の弟分みたいな内容だったりします。

ただ、走った感想としては和田峠よりも息をつける場所、頑張る場所のメリハリがついていて攻略難易度は和田峠の方が上だった印象ですが。

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この季節、走っていて気持ちが良いです。

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何とも良い山里の雰囲気ですよね。

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東京、神奈川近辺の手頃な峠としては、眺望はかなり良い部類にありそうです。

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肝心の時坂峠には徒歩で上がるようです。

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トレッキングしている方も多く、とても気持ちの良い峠でした。
今後もちょくちょく来たくなりそうなお気に入りの峠道になりました。

こちらがビフォアーライド。

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こちらがアフターライド。

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こうやって比べて見ると、全然コースの質が違いましたね・・・。

こちらが比較サマリです。

BEFORE AFTER
走行距離 112.03km 113.78km
走行時間 4:46 4:55
平均速度 23.5 kph 23.1 kph
高度上昇 1238m 842m
平均ケイデンス 78 rpm 76 rpm
平均心拍 145 bpm 139 bpm

ポジション変更の感想はこんな感じです。

  • ペダルが体に近づき、前傾の度合いも増したからか、明らかにペダルは回し易くなった
  • ただ、ケイデンスが上がる感覚はなく、同じケイデンスでペダルを回すのが楽になった
  • この「楽になった」のは「脚力の面」ではなく「スタミナ(心拍数)」の観点から。現に数値を比べてみても、ライド全体を通した平均心拍数は小さくなっている
  • 他方、脚力の面からはむしろ要求度が上がった印象。SPDシューズを変えてソールが固くなったことも助長している可能性があるが、より少ないスタミナで足を回せるようになったものの、足が売り切れるのが早くなった。アフターライドは風が強めの日ではあったものの、平坦を走っているだけでも以前よりも足が売り切れるのが早くなった気がする。瞬発的な脚力は必要ないのですが、筋持久力の要求度は上がった印象。
  • アフターライドに関しては、70km超えた辺りで既に脚力がすっからかん。90km超えた辺りからはふにゃふにゃになった足で無理やりペダルを回していた状態。自宅まであと3kmのところにある斜度8%の坂でついに限界を迎え、ハムストリングが攣りました・・・。ここまで足が売り切れたのは久しぶり。
  • ハンドルの高さを下げたことによる肩や首への疲労は以前よりは感じるようになったものの、特に辛さを感じるほどではありませんでした。

今回は比較対象がイマイチでしたかね・・・。
昨年11月に走った和田峠は、今回よりも更に100mUP、獲得標高だとプラス300mのコースではありましたが、平均ケイデンスは初の70rpm切り。
今回の時坂峠はそこまでではなかったとはいえ、そこそこ頑張って回せたのではないかな、と思います。

ポジション変更で足は回し易くなったものの、その分足への疲労蓄積は加速度的に高まり、その分高い筋持久力が必要になった、というところでしょうか。

今回一度きりのライドではまだ何とも結論は出せませんが、「瞬発的な脚力」を出すことは私には向かないと思いますが「継続的な筋持久力」を鍛えることなら時間をかければできそうな気はしますので、このまま変更後のポジションで、回すペダリングを継続していってみたいと思います。

 

コメント

  1. たかにぃ より:

    脚が廻し易くなったなら、ギア一つ落としてケイデンス上げて走ると良いですよ。
    高ケイデンスで平均心拍数を上げると同じパワーでもトルク=筋力は使わないので、下りで心肺を休めればまた次上ることができ、獲得高度3000mも楽にできます。

  2. おとーさん より:

    ギア1つ落としてケイデンス上げる、ですね。
    心掛けてみようと思います!
    ほんと走り方を変えたらできること、できないことががらっと変わってしまいましたので、また最初からやり直している気分です。
    ただ、獲得標高3000mはまだまだ通そうです・汗
    まずは獲得標高2000mからですね・・・。

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