三本ローラーを購入してから半年が経過したので振り返ってみる(ELITE QUICK MOTION)
今年の3月に三本ローラーを購入しまして、無事半年経過。
三日坊主になったらどうしよう、なんて思っていた時期もありましたが、今年の夏場はフル回転。とても活躍してくれました。
ELITE QUICK MOTION到着 : 昔チャリダー今ローディー
半年とキリが良いので、三本ローラーを導入したことで何がどう変わったのかを数字で振り返ってみたいと思います。
なお以下の記事はごくごく普通のサラリーマン、週末ローディーがローラー台に乗ったケースとしてお読み下さい。
シリアスライダーでなくとも、三本ローラー導入するとそんな感じになるんだねー、という記事になります。
1. 三本ローラーはどのくらい使ったのか
利用状況はこんな感じになりました。
半年の間に49回乗っています。
月によってバラツキはありますが、ざっくり平均すると3〜4日に1回、週に2回乗っていることになりますね。
特に暑くてまったく外に乗りに行けなかった7月は、2日に1回ペースで乗っていました。
ちなみに私が購入したエリートのクイックモーションについては、負荷が三段階で調整できるようになっています。
最も負荷の高いF3レベルに設定すれば、700W超えも夢じゃない。
ま、そんなパワー私には維持できませんが。
よくローラー台で「何km走りました」といったコメントがありますが、負荷が固定のローラー台であれば参考になるかと思いますが、クイックモーションのように負荷が調節できるようなローラー台の場合、何km乗ったかは負荷次第で変わってきますのであまり参考にならないんですよね。
目安にはなりますが。
ちなみに私の場合、リアのスプロケが真ん中くらいで、負荷をかけるorかけないをフロントで調整できるような走り方をする場合、負荷のレベルは真ん中のF2にしています。
ケイデンスを上げてとにかくくるくる回す練習をする場合はF1にしたりしますが、F1だと実走に比べて「走った」感が薄く感じていますので、私にはF2がちょうど良いようです。
逆にケイデンス60〜70で良いので、じっくりパワーをかけてペダルを回すような練習をする際にはF3にしたりしますが、所詮私レベルの脚力の場合、F2で十分、お腹いっぱいでした。
F2でもあっという間に300W、400Wまで到達してしまいますからね。
2. 三本ローラー導入前と比べてどうなったのか
まずは数値面から振り返ってみます。
三本ローラーを導入していなかった2018年と比べてどうなかったのかを、走行時間の観点から比較してみたいと思います。
折れ線グラフが昨年の実績になります。
走行時間を比べてみると、昨年よりも短い時間しか乗れなかったのは3月、5月、8月の3ヶ月になりました。
もしローラー台がなかった場合は、6月、7月も昨年より走れていなかったことになります。
走行時間で比べてしまうと、ライドにでかければ軽く3〜4時間は走ることになりますが、ローラー台では1時間半も走ればお腹一杯になりますので、そこまで劇的な効果にはつながりませんね。
外に走りに行くのが一番です。
回数に関しては、そりゃもう劇的に変わるわけで、昨年の倍は「ロードバイクに乗っている」ことになりました。
こまめに、ちょくちょく乗れるようになりましたし、ローラー台がないと週に1回乗るか乗らないか、という状況だったものが、必ず週に2回以上は乗ることになりますので、地味に体力、脚力は維持し易くなった気がします。
もしローラー台がなかったら、7月〜8月なんて1回しか乗っていなかったことになりますので、9月なんてリハビリだけで終わっていたような気がします。
3. 三本ローラーと実走の違い(トレーニング効果)
購入直後に三本ローラーに乗り、その後実走とで走り比べて感じたことは、「実走の方が断然負荷をかけられる」というものでした。
風の影響もあるとは思いますが、三本ローラーだと思ったように負荷をかけた走り方ができず、実走よりもトレーニング効果が著しく劣る、という印象でした。
ただ、その後ローラーの乗り方にも慣れてくるようになるとそれなりに負荷をかけた走り方もできるようになり、今では実走ともそれほど差がないかな、という印象でした。
それって本当?
実際にデータを見てみたいと思います。
1時間あたりのTSS(トレーニングストレススコア)を三本ローラーと実走で比較してみました。
ローラー台が折れ線、実走が縦棒グラフになります。
いかに、「ローラー台だと負荷かけにくいなー」という感想がいい加減なものだったのかがよく分かりますね・・・汗
半年全体で平均してしまうと、むしろローラー台の方が負荷をかけた走り方ができている、ということになります。
ローラー台は効率的なトレーニングができますよ!!
4. どれくらいトレーニング効果はあがったのか
おそらく、こちらが核心ですよね・・・。
あんた、三本ローラー導入してどんだけ鍛えられたんだよ、という。
正直、そこまで自分を追い込んだ使い方をしていませんので、自信ないポイントになります。
私が三本ローラーを購入したポイントとしてはこんなところでしょうか。
- ライドに出かけられない時にやきもきするのが嫌。三本ローラーがあれば室内でも乗れるのでストレス発散できるようになる
- 夏、冬、梅雨時のようにライドに出かけられない時期が続くと、その後ブランク明けで「走れなく」なってしまい、リハビリに時間がかかる。リハビリしていて体力が戻ってきたらまた走れない季節になったりすると、楽しくない。ある程度走力を維持したい
- そうは言っても、脚力が上がってより遠く、より高くまで走れるようになるとライドの幅が広がるはず。より楽しく走る為にはある程度脚力鍛えていきたい
はい。
基本は「維持」の為にツール、プラスαで脚力向上、ですね。
そんな甘っちょろい考えの人間が半年三本ローラーを使うとどうなるか。
FTPの推移とかで語ればそれが一番なんでしょうが、そんなん私には無理です。
2つの観点から比較してみたいと思います。
まずはケイデンス。
何が何でもケイデンス90をキープして走るぞ、とは思っていませんが、もう少しケイデンスアップした方がより楽に長い時間走れるかな、という考え方から回すペダリングに取り組んできました。
三本ローラーの導入前と後でどうなったかを比較してみました。
平均ケイデンス | |
導入前 | 73.3 |
導入後 | 78.2 |
はい。
無事ケイデンスアップにつながったかと思います。
次に、上でも使った「1時間あたりのTSS」を比較してみたいと思います。
こちらは残念ながら、三本ローラー導入とパワーメーター導入時期がほぼ同時期でしたので、月別推移でどうなっているか、を比較してみました。
1時間の間に、よりパワフルに(?)走れるようになってきたのかな、と思います。
ほんと、少しずつ、ですが。
ただ、「もう少し脚力鍛えるぞ」ということで、スイートスポット近辺のトレーニングを開始したのは比較的最近だったりしますので、脚力向上に関してはまだまだ時間をかけて見ていかないと結論は出ないかな、と思っています。
5. 三本ローラー導入のメリットは何か(サマリ)
ということでぼちぼち結論です。
結論から言うと、三本ローラー導入して大変満足しております。
- 実走できない週末が続いても、体力、脚力を維持できるようになった
- 回すペダリングのコツが掴めるようになった
- 実走時に意識し辛いポジションについて、あれこれ試行錯誤できるようになった
地味に3点目のメリットは大きいと感じています。
ポジション変更して乗って試してみて、もう少しいじってみて、みたいな試行錯誤は、実走ではし辛いですからね。
これからしばらくはライドに適した季節になりますが、平日はローラーを活用しながら、もうちょい脚力、体力の向上に励んでいきたいと思います。
コメント
一時間あたりのTSS、75以下は回復走/リカバリーライドレベルです。
基礎体力を上げるなら75~85、FTPを上げるなら85~95、瞬発力を上げるなら95以上を目安に廻すと良いですよ。
台風一過、荒川や多摩川の河川敷は冠水で大変な事に。暫くは走れそうにありません。
家でローラーを回すのも正しいローディの在り方でしょうが、そこまで根性入れて乗ってない自分は
たまにはカメラを持ち出して初秋の風景でも撮って来ようと思っています。
でもどこに行っても台風の爪痕だらけなんだろうなぁ…
>たかにぃさん
ここ最近、スイートスポット(90%前後)でのトレーニングを意識して実践するようにしているのですが、なかなか1時間ぶっ続けでは走れず、20分×3本、途中5分休憩(軽く流して心拍整える)を挟みながらやっています。どうしても途中5分休憩走やウォームアップを挟むと、1時間半程度かかってようやくTSS100近くなんですよね。
1時間平均にするとTSS66.7になってしまうのですが・・・。
少しずつ時間伸ばしていって、何とか60分続けてスイートスポットで走れるようになるまで頑張りたいと思いますが、なかなか時間がかかりそうです。
以前のライド振り返ってみると、実走で2時間10分全力で走ってTSS200近く、というのがありましたが、なかなかそこまでの「追い込み」はローラーだと(精神的に)ハードル高いです。
ま、映画とか見ないで走りに集中すれば良いのでしょうが・・・。
>shigeさん
げげげ。やはり多摩川の河川敷は厳しそうですか・・・。
電車で橋を渡る時に遠目にしか見ていないのですが、「泥っぽいかな・・・?」とは思っていたのですが、当分難しそうですかね。
最近、週末は雨に祟られることが多く、悲しいくらい外に走りに行けていません。
それならそれで、とローラー回しているわけですが、景色や空気含めたリフレッシュには、やはり外に走りに行きたいんですよねー。
これから紅葉に景色。各方面の復旧が進んでくれることを祈っております。
20分で区切らないといけないレベルでそれだと設定FTPが実際より高いです。本来TSS100のはずの運動でも設定FTPが実際より5%高ければTSS91に、10%高ければTSS83になりますからTSSを目安にするならFTPは1,2ヶ月ごとの測定が必要です。
GarminConnectで出るパワー値20分最大平均の値をチェックしてそこに0.95をかけた値で1時間最大出力FTPを設定し直すと良いかと。そして数値が上がる都度更新していくと実状jに合うと思います。
河川敷、走れる区間もありますが今は復旧最優先で自重するべきでしょう。
復旧に携わっておられる方々には頭が下がります。
河川敷だけではなく峠や山道も土砂崩れなどで通行できない所も多いようで、これからサイクリングに適した季節なのに、自然の力には勝てません。
私は当分は電動アシスト自転車で近郊をポタリングしながら、写真を撮りたいと考えています。
近年はロードバイクにかまけて一眼レフを持ち出す事も減っていたので、丁度良い機会なのかも知れません。
>たかにぃさん
ですよねー・・・。
今年の夏はなかなかライドに出かけられず、脚がだいぶなまってきている気がします。
FTPの見直し含めて、ちょいちょいトレーニング積み重ねていきたいと思います。
>shigeさん
まさに、「復旧優先」これに尽きますよね。
しばらくは息子くんとのご近所ポタリングと、ローラー台との繰り返しになりそうです。