三本ローラー用に完全ワイヤレスイヤホン(Taotronics Sound Liberty 77)を購入
はい。物欲に負けました。
先日、三本ローラーで使うイヤホンで迷っている、という記事を書きましたが、さくっと新イヤホンを購入してしまいました。
ローラー台で使うイヤホンで悩む : 昔チャリダー今ローディー
普通のbluetoothイヤホンであればAmazonで2000円〜4000円出せば購入できます。
三本ローラーで使うものですので、そこまで高音質を期待するわけでもありませんので、以前使っていたのと同じイヤホンを変えば特に不満もないかな、と思っていました。
ただ、ここ最近よく見かける、完全ワイヤレスイヤホンも気になってしまったんですね。
とはいえ、完全分離イヤホンについては個人的な偏見として、片方のイヤホンとスマホがbluetoothでつながり、もう片方のイヤホンとはイヤホン同士が通信するタイプについては、何となく「脳内を電波が貫通している」ようなイメージがあり、何となーく嫌だったんです。
その為ずっと敬遠していたのですが、ここ最近左右の完全分離を謳う製品が出てきました。
左右それぞれのイヤホンが、それぞれ独立してスマホと通信して繋がりますので、私が抱いていた「脳内貫通」の通信は発生しません。
それでいて、通常のbuletoothイヤホンプラス2000円〜3000円ほどで購入できるものもあるようで、ちょいと手を出してみたくなったんですね。
ガジェット好きなもので。
そこで購入したのが、Amazonでは高評価が多いTaotronicsの製品。今年の7月頃に発売されたSound Liberty77になります。
TaoTronics “SoundLiberty 77″は Airoha社 “MCSync (Multi Cast Synchronization) テクノロジー”を採用し、”左右同時伝送”方式に対応。従来の一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりも途切れにくい接続性能やラグを感じにくい低遅延仕様などを実現し、より快適な使用感を追求した新世代の完全ワイヤレスイヤホンです。
bluetoothイヤホンは採用しているチップセットによって通信の安定性がほぼほぼ決まるのですが、Airoha社のチップセットはあまり他では聞いたことがありませんでしたので、少しドキドキしながら購入することに。
1. 通信の安定性
bluetooth5.0に対応していますので、おそらく通信安定性は問題ないとは思いますが。
“左右同時伝送”対応
“MCSync テクノロジー”は従来の一般的な完全ワイヤレスとは異なり、スマートフォンなど再生側のデバイスから伝送される信号へ左右のイヤホンが直接通信を実行。 イヤホンの親機から子機側への伝送がなくなることで通信の帯域をより効率的に使用が可能に。接続が安定し、音飛びや音途切れなどの問題を軽減。加えて伝送量が増えることで音の高解像度化にも貢献。 また左右間の伝送という余分な通信がなくなることで音の遅延も低減いたしました。さらに再生機からの受信と子機への転送という親機の負担がなくなるため、電力消費も効率的に。コンパクトなバッテリーでも⻑時間の再生を実現いたしました。
公式にあるこちらの図がわかりやすいですね。
で、実際に購入して既に半月ほど使っていますが、本当に通信は途切れません。
普段通勤で使っていたのが、shure se215 SEのbluetoothイヤホン。定番ですね。
ですが、bluetoothのバージョンは4.1と一世代前のチップセットになりますので、通勤で使っていると人混みの中でよく途切れることがありました。
電車内でもぎゅうぎゅうになってくるとちょくちょく途切れることが。
私は通勤で朝品川に行くことがあるのですが、品川駅改札出てから港南口へと向かうコンコースは、朝は「人の群れ」になります。
Shure SE215 SEですと、このコンコースの間はプツプツ途切れて、音楽が聞ける状況ではありませんでした。
時々途切れるのではなく、ずーっっっっっと、ぷつっ、ぷつっ、と途切れ続けるので、最早何の曲を聞いているのかさえ分からないレベル。
そりゃもう悲惨でした。
で、Sound Liberty77ですが、まっっったく途切れることがありませんでした。
そりゃもう快感。
半月使い続けた実感としては、片道1時間の通勤で、混雑する電車内で2〜4回ほど「ぷつっ」と途切れることがある程度でした。瞬断した場合も瞬時に復旧してくれますので、ストレスに感じるほどではなく。
これが古い4.1のバージョンですと、ひどい時は瞬断後復旧するまで2〜3秒かかったり、ぷつぷつ途切れる状態が5〜6秒続いたりすることがありましたので、安定性はかなり高くなった印象です。
通信の安定性という意味では、おそらく最も過酷な環境でも全く問題なく使えるレベルかと思います。
2. 防水性
そこまでがっちがちな防水性は必要ないとは思いますが、ローラー台に2時間も続けて乗ると、そこそこ耳の中も汗をかきます。
IPX5以上はあると良いかな、と思っていましたが、Sound Liberty77 はIPX7。
ちなみにwikiで確認するとこんな感じだそうです。
- IPX4・・・あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない
- IPX5・・・あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない
- IPX6・・・あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない
- IPX7・・・一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない
何とも微妙な表現ですが、「お風呂でも大丈夫だよ」という謳い文句が入るのはIPX5からですね。IPX7が「完全防水」と呼ばれます。
スポーツ全般(水泳除く)では、IPX5以上あれば大丈夫だよ、と言われることが多いよ
うです。
完全防水レベル “IPX7”
急な雨天やトレーニング時に発生する汗などの水分からイヤホンを守るため、”SoundLiberty 77″は防水性能IPX7に対応いたしました。 一定の条件下で一定時間水に沈めても壊れないとされる完全防水レベルの高い防水性能で、大切なイヤホンを予期せぬ水のトラブルからしっかりとガード。いつでも安心してご使用いただけます。 (IPX7はイヤホン本体のみの対応となります。ケースに防水性能はございませんので予めご了承ください。)
ローラー台でびっしょり汗かいても、特に問題なく使えています。
ま、半月程度では何とも言えないでしょうが。
戯れにお風呂に入って、シャワー浴びる時にも使ってみましたが、確かに問題なく音楽を聴くことができました。
だからと言って、これからもそんな使い方をするつもりはありませんが・・・。
3. 装着感、遮音性
これが、イマイチでした・・・。
イヤホンに関しては、耳の形は人それぞれ。あまり他人のレビューがアテにならない世界ではありますが、各所のレビューを見ても、純正付属のイヤーピース がとにかく評判悪いです。
ケースの中にぴったり収まるように、完全分離イヤホンのイヤーピース は高さが低いものが多いようですが、Sound Liberty77は一際背が低いです。
そのため、耳の奥までぐぐっ、と押し込むことはできるのですが、イヤーピース の傘のクッション性がほぼないに等しい為、1時間も使っていると耳の中に先端部分が当たって痛みが出てきます。
但し、耳の奥までねじ込むことになりますので、通勤やちょっとしたジムでのエクササイズ程度では耳から落ちることはなさそうです。
では遮音性は高いかというと、かなり遮音性は低いです。
また、イヤーピース がぴったりフィットするスイートスポットがかなり狭く、最も良い場所に収まった時にはそこそこ遮音性があるのですが、その再現性がありません。
ある日はスイートスポット見つけられたかと思うと、その後数日は何度いじっても見つけられず、スカスカの音を聴くこともありました。
ローラー台の音でかき消される程ではありませんが、この遮音性の低さはかなり悩ましいです。
あくまでも個人的な見解ではありますが、このイヤーピースはクソですね・・・。
4. 音質
イヤーピースのフィット感がこの状態で音質を語るのはフェアではないと思いますが、静かな自宅で聞くと音はそこそこ良いです。
低音は控えめですので、EDMやロック、R&BやHip-Hopで低音ズンドコ聴きたい人には向かないかもです。
私はR&BやHip-Hopが大好きなのですが、比較的締まった低音が好きなので、そこまで「悪くない」という印象です。
裏を返すと、「良くもない」んですけどね。
ただ、一番の目的がローラー台でAmazon Primeビデオを見たり、アメフトの試合を見ることが目的ですので、過剰な低音がなく、音の解像度もそこそこ高いこのイヤホンは、その目的からするとぴったりでした。
(いちおう各所のレビューを見て、その目的に合いそうだな、と思って買ったわけですので、思惑通りでした)
ローラー台で汗をかいてくると、ネックバンド式のbluetoothイヤホンだと、首のあたりでひっかかってイヤホンが片側に引っ張られたりして鬱陶しくなることがあったりするのですが、完全分離イヤホンだと本当にストレスフリーですね。
個人的には買って大正解ではありましたが、このままだと音楽はとても楽しめませんので、イヤーピース については近々汎用品を買って改善できるか試してみたいと思います。
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