遂にe-BikeもUSB-Cで充電できる時代に(Ampler Bike Curt)

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遂に、e-BikeもUSB-Cで充電できる時代になりました。
そのうちケーブルはUSB-Cに一本化できるかも、ですね。

e-BikeもUSB-Cで充電する時代に(Ampler Bike Curt)

Ampler社とは?

Amplerはエストニアを拠点とする電動自転車メーカーで、軽量でミニマルなデザインと実用性を兼ね備えたe-bikeを開発しています。特に同社から発売されている Nova というe-Bikeで世界初のUSB-C規格を使った充電を実現したことで注目を集めており、環境負荷低減や使い勝手の向上を目指した製品作りをしています。

製造はエストニア・タリンの工場で再生可能エネルギーを使った手作業で行われていることも特徴です。通勤や日常の移動に最適な、シンプルかつスマートな電動自転車を提供する企業として知られています。​

デザインも含めて、ヨーロッパ感溢れる会社ですね。

USB-C充電で圧倒的な利便性を

Curt最大の特徴は、USB-C PD 3.1による充電に対応したことです。ノートPCやスマートフォンと同じケーブルで充電できるため、専用の大きな充電器を持ち運ぶ必要がありません。最大140W出力のUSB-C充電器を使えば約3時間でフル充電できるのも大きな利点です。​

今までもライドに出かける際にUSBバッテリーやケーブルを持参しているローディーはそこそこいたかと思います。
ライド中の動画を長時間撮影する為に、モバイルバッテリーとケーブルをカメラに給電する為だったり。
ブルベ等長時間ライドを念頭に、何かあった際のサイコンやライトの給電用に。
シンプルにスマホの充電用に。

バッテリーやケーブル類を統一させることができるのは、ちょっと便利かも、ですね。

Amplerが世界初のUSB-C給電対応e-bikeを開発した背景とその特徴について、同社のサイトからざっくり調べてまとめてみました。​

USB-C給電の開発背景

従来の電動自転車は専用の充電器が必要で、それはかさばり、忘れやすく、出先での充電のハードルになっていました。Amplerは「いつでもどこでも、手軽に充電できる体験を提供したい」という思いから、汎用性の高いUSB-C規格を採用し、普段使いの充電環境に溶け込む製品作りを目指しました。

USB-Cの技術的メリット

同社が掲げるメリットとしては、おおよそ以下のような内容となっています。

  • USB Power Delivery(USB PD)により最大140Wの急速充電が可能で、短時間でフル充電が実現。
  • ケーブルの上下や向きを気にせずに差し込めるリバーシブル設計で利便性が大幅に向上。

  • USB Power Delivery(USB PD)により最大140Wの急速充電が可能で、短時間でフル充電が実現
  • ケーブルの上下や向きを気にせずに差し込めるリバーシブル設計で利便性が大幅に向上
  • PCやスマートフォンと同じUSB-C充電器を使えるため、専用充電器不要で荷物が軽減
  • USB-Cケーブルは規格が統一されていて、互換性と安全性が高い

・・・まあ、USB-Cのメリットそのもの、といったところですかね。

ただ、どうしてもあれやこれやと充電ケーブルは増えていく一方ですから、統合化、標準化の動きは素晴らしいことだと思います。
こういった動きはヨーロッパが一番進んでいますね。

使い勝手の向上と環境配慮

USB-C給電を採用したことで、旅先やカフェ、オフィスなど日常のあらゆるシーンで充電がしやすくなっただけでなく、専用充電器の製造や廃棄による環境負荷低減にもつながっています。

Ampler CurtはこのUSB-C給電の強みを活かし、使う人の日常に溶け込むスマートなe-bikeとしてアピールしています。

USB-Cでバイク本体を充電するだけでなく、バイクのバッテリーを使ってスマホに給電することも可能。

ガチローディーというよりは、街中で走った後、カフェで充電すること簡単だよ、みたいなユーザー体験をイメージしているのでしょうね。
とってもスマートな感じです。

デザイン・性能

Curtはシンプルかつ洗練されたフレームデザインとなっています。搭載される250Wのモーターは欧州基準に準拠し、最高速度は25km/h。自転車もe-Bikeとしては軽量に仕上げていますので、バッテリーが切れたとしてもそのまま快適(?)に乗り続けることが可能となっています。​

バッテリーは内蔵式で、最大走行距離は約100km。このバイクの用途としては、100km走行できれば問題ないですよね。USB-C端子は防水・防塵設計で、アウトドアや都市利用でも安心して使えるようです。

ここ最近のe-Bikeは、デザインもだいぶ洗練されてきましたが、このCurtもパッと見はダウンチューブが少し太めかな?くらいの統合されたデザインになっています。

フレームデザインについてですが、トップチューブが高い位置にあるいわゆるクロスバイクスタイルなフレーム(ダイヤモンドフレーム)と、より乗り降りし易いトップチューブが低い位置にあるフレームデザイン(ミッドステップフレーム)と、用途に合わせて2種類が用意されています。

やはり個人的にはトップチューブはよりホリゾンタルに近い方が好みですが、選択肢があるのは良いですよね。

Curt の主要スペック

Ampler Curtの主要スペックは以下の通りです。​

フレーム・重量

  • フレーム素材:6061アルミニウム

  • フォーク:カーボン

  • フレームサイズ:ダイヤモンドフレーム(S, M, L)、ミッドステップフレーム(S, M)

  • 重量:シングルスピードで約14.4kg、Anyroad(多段変速モデル)で約16.9kg

ドライブ・バッテリー

  • モーター:Amplerオリジナルリアハブモーター

    • 定格出力:250W(ピーク400W)

    • トルク:最大45Nm

  • バッテリー:内蔵タイプ、容量336Wh

    • USB-C PD(最大140W)充電対応

    • フル充電:約3時間

    • 最大アシスト航続距離:約100km

ギア・ブレーキ・タイヤ

  • 駆動方式:シングルスピード(Gatesカーボンベルトドライブ)または11速Shimano Deoreギア

  • ブレーキ:Shimano Deore M6100油圧ディスクブレーキ

  • タイヤ:Panaracer GravelKing Semi Slick Plus(40〜43mm幅)

  • 最大許容総重量:120〜130kg(モデルによる)

電子機能・装備

  • トップチューブ内蔵ディスプレイ

  • GPS・モバイル通信機能(最初の2年分込み)

  • アプリによるロック・トラッキング・バッテリー状態管理

  • 標準装備:ライト、マッドガード、キックスタンド

  • オプション:リアキャリア、トレーラーカップリング

カラー・価格

  • カラー:マットブラック、シルバー、ラベンダー

  • 価格:3,690ユーロ(標準モデル)

都市型eバイクとして軽量かつミニマルなデザイン、最新のUSB-C充電対応バッテリーが大きな特長です。​

まとめ

Ampler Curtは、日常をよりスマートに、環境に優しく、そして持続可能な移動体験を実現するための先進的e-bikeとなっています。。USB-C充電の利便性を追求したCurtは、ミニマルでエレガントなデザインと合わせて、都市生活やアウトドアにもフィットする新たな選択肢になりそうですね。

現時点では日本国内での販売は未定。個人輸入は可能でしょうが、最高速度の制限が国内道路交通法とマッチしていないようですので、ちょっと手を出しづらい状況。

今後USB-Cによる充電・給電が他のe-Bikeに広がっていくのか、興味深く見守っていきたいと思います。

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