先日納車で発生したタイヤのこぶ。
このままでは折角のゴールデンウィークにライドに出掛けられなくなってしまいます。
翌々日は仕事の予定があったのですが、その次の日(3日後)には1日ライドに出かけられるように調整していましたので、勝負は帰宅した翌日。
何とかその日のうちにタイヤ交換しないとです。
といっても、手持ちに新品のチューブレスタイヤはありませんので、まずは古いタイヤの使い回しにチャレンジしてみます。
まー大変でした・・・。
■ 使用済みのチューブレスタイヤは全くビードが上がらない
1. 使用済みチューブレスタイヤでビードが上がらない
朝一、家族がまだ寝ている時間に作業を開始します。
キシリウムエリートにつけたまま、1年以上使っていないピレリPゼロレースTLR のタイヤを取り外して使い回してみようかと思います。
しばらく放置したままでしたので、空気はすっかり抜けていましたが、ビードは上がったまま。
ぐいっ、と力をかけてタイヤを外します。
ビードに残っているシーラントかすをこそぎ落として、シャマルウルトラに移植。
アルミリムということで、遠慮することなくタイヤペンチを使ってさくさくタイヤを装着してしまいます。
タイヤペンチがあるとチューブレスタイヤの装着は超簡単にできますので、ほんと便利なツールです。
で、フロアポンプで空気を入れてみますが・・・。
まっっっっったくタイヤは膨らみません。
いくらポンピングしても、タイヤからしゅーしゅー吹き出すだけで、タイヤはぴくりともふくらみません。
ちなみに、気が急く中で作業をしていますので、今回は写真がほとんどありません・汗
続いて、中性洗剤を水で希釈、ブラシで泡立てた後リムに塗りたくります。
息を止め、一気にポンピング!
うおおおおおーーーーーー!!
しゅーしゅー漏れる空気の音がするだけでした・・・。
あかん・・・。
2. シュワルベタイヤブースターを投入
もう、この辺りから冷静な判断はできなくなっています。
さっさと諦めて新しいタイヤを買いに走れば良いのですが、ピレリPゼロレースTLR もまだまだスリップサインが残っていて使えそうだった為、できることならこのタイヤを使いまわしたいと思ってしまったんですね。
で、手を出してしまいましたよ、タイヤブースター。
以前からアマゾンのお気に入りリストに入れておきつつ、何だかんだとフロアポンプだけでビード上げができていましたので、なかなか購入には至っておりませんでした。
気がつけば6年近くチューブレスタイヤを使い続けており、今更クリンチャーに戻すこともなさそうですから、いつかはタイヤとリムの相性が合わずにタイヤブースターが必要になる日があるだろうな、とは思っていました。
今回がその良いきっかけだよね!?と自分に言い聞かせるようにして、早朝にぽちっ、と購入決定。
最悪、翌日仕事が終わった後、夜にブースターの力を借りてタイヤを取り付けることができれば、翌々日にはライドに出かけられるし、といったん作業終了。
するとどうでしょう。
この日のアマゾンは本気でした。
午後3時頃にタイヤブースターがお届けされたのです。
いやいや、過去最速じゃね!?
その日のうちにお届け、みたいになっていても、早くてもその日の夜、ほとんどのケースは翌日に届くことが多かったのですが、今回は半日で届きました。
これはびっくり。
ということで、大急ぎでホイールを引っ張り出し、再びリムを泡だらけにしてから一気に空気を注入!
タイヤはぴくりとも膨らみませんでした・・・。
バルブの裏がタイヤで覆われていないとか、ビードが片側に寄り過ぎていないかとか、あれこれチェックしつつ、数回にわたってチャレンジするも、まったくダメでした。
3. 別のホイールに戻してみる
とはいえ、何とか翌々日にはライドに出かけたいということで、いったん、ピレリPゼロレースTLR がもともと嵌まっていたホイールに戻してみることに。
いやいや、それなら最初から外さないで前輪だけキシリウムエリートで走れば良かったんじゃね?なんて意地悪なツッコミが頭の中でぐるぐる。
雑念を振り払い、キシリウムエリートにタイヤを戻し、再びリムを泡だらけにしてタイヤブースターで一気に空気を送り込みます。
ぴくりともタイヤは膨らみません・泣
うーん・・・。
このタイヤ、もうダメなのかもしれませんね・・・。
4. 新しいタイヤを試してみる
この時点ですでに夕方なわけで。
気持ちを切り替えて、近所のショップに急行。
できれば同じシュワルベプロワンTLE の 25c が良かったのですが、たまたま在庫していたのはシュワルべプロワンTLE の28cだけ。
パナのアジリストもあるのですが、パンク耐性が低いというのが多数意見のようですし、どうせなら新しく出るアジリストDURO TLR を試したい。
店頭で悩むこと10分。
今回はつなぎ(?)ということで、シュワルベプロワンTLE の28cを購入することに。
自宅に戻り、シャマルウルトラに装着、ビードを泡だらけにしてタイヤブースター装着。
あっさり一発でビードが上がりました。
やはり、ピレリPゼロレースTLR は経年劣化でビードが緩くなってしまっていたのかもしれませんね・・・。
これならタイヤブースター買わずに最初から新品のタイヤにしておけば?なんて思ったりもしましたが、タイヤブースターがあると気持ちよくビードが上がるのも事実なわけで。
良い買い物のきっかけだったんだと、自分を納得させております・・・。
さ、気持ちを切り替えてライドの準備をするぞ!
コメント
一気にエア注入する場合。。。(^-^)/バイク屋さん、スーパースポーツ系を扱うお店だと、強力なポンプで一気にビード上げ可能です。 自分のスズキの隼のぶっといリアタイヤは、個人での付け替えはスチールのタイヤレバーでやれば、可能ですが。。。(-_-)普通のフロアポンプだとリムの端にビードを左右同時に上げられないので……詰みます。バイク屋さんでみていると、ビードクリームを塗って、真円度を上げてました。 矢張りクリンチャーと違い、チューブレス大変です。中にチューブが有れば、押し広げてくれてビードも楽に上がりますが、(⌒‐⌒)チューブが無いと出来ませんよね。
レーシングカーだと可燃ガスの燃焼で一気にビード上げする映像をYouTubeで観ましたが、凄い音でした。10インチのホイールに無理矢理、205幅を入れる突っ張りタイヤだと、かなりの圧が必要みたいです。
(^-^)/忘れて居ました。
チューブレスでビード上がらない時は。。。
クリンチャー用チューブに、少しエア注入しチューブレスタイヤとリムの間にぐるっと嵌めてからチューブレスにエア注入すると、普通のエアポンプで注入可能です。 自分はコレで隼のタイヤのビード上げに成功しました(⌒‐⌒)/♪。(笑)
自転車でも同じだと思います。
長い間ホイールに嵌めていたチューブレスタイヤを外すと、癖が付いているので嵌め直してもビードが中々上がらなくなりますね。
スリップサインが残っていても廃棄するか、勿体ないと思うならチューブを入れて2ndバイクで使うかしたほうが良いと思います。(2ndバイク、使用頻度が低いとシーラントが偏って固まるので、TLR運用は避けるのをお勧めします。)
やはりお祓いしてもらうかそれとも古タイヤをお払い箱にするか・・・
いずれにしても緩くなったビードとお腹を元に戻すのは至難の業・・・
緩くなったお腹はベルトを締めてごまかせるが果たしてタイヤは・・・
間に合わせのシュワルベプロワンTLE 28c 禍転じて福と為すかも・・・
>♪さん
マウンテンバイクのチェーブレスタイヤは、ロードバイクのタイヤよりも大変そうだよな、と思っていましたが、バイクのタイヤは、自転車よりも更に難易度高そうですね・・・。
比較的、これまではタイヤとリムの相性が良かったようで悩まされることもなかったのですが、今回はどっぷりハマることになりました。
色々とビード上げのコツは勉強していきたいと思います。
>たかにぃさん
今回の件で、時間が経ったタイヤのビード上げの難しさを実感しました。
仰るように、2ndバイクに関しては、TLRは向かないかもですねー・・・。
クリンチャータイヤとか、ここ何年も使っていませんでしたので、最近は何がおすすめなのかから調べないとです・汗
>老爺さん
ビードとお腹・・・。
ほんとそうですよね・・・汗
2ndバイク用に無理にチューブドタイヤを買わなくても、TLRタイヤにチューブを入れて使えば良いかと思います。
以前より安くなったTPUチューブならシーラントを入れるのと重さ同等以下になるので、1stバイクである程度使ったり、パンクしたタイヤを流用可能です。