【製品レビュー】ヴィットリアコルサ N.EXT TLR(ショートインプレッション)

この記事は約5分で読めます。

先日交換したばかりのヴィットリアコルサ N.EXT TLR(28c)。
まだライド2回、200km程度しか走っていませんが、明らかに今までのタイヤとは特徴が違うということもあり、まずはショートインプレッションをまとめてみたいと思います。

 

■ ヴィットリアコルサ N.EXT TLR(ショートインプレッション)

 

1. 転がりの軽さ

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まずは転がりの軽さに関してですが、これはそこまで高い方ではないのかな?と感じています。

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ヴィットリア曰く、ルビノプロTLR と比較して23% 転がり抵抗を低減しました!と言っていますが、ルビノプロ自体が、そこまで転がりの軽いタイヤ、というわけではないですよね。

そもそもの商品コンセプトとして、レース向けモデルにインスバイアされつつも、耐久性とパフォーマンスを高次元でバランスさせました、というタイヤですから、転がりの軽さを最重視する人であれば、そもそもこのタイヤを選ぶべきではないかと思います。

転がりの軽さで言うと、これまで使った中では IRC FORMULA PRO RBCC TL が一番良かったですし、ピレリPゼロレースTLR、シュワルベプロワンTLE の2本もコルサN.EXT TLR より良かったと思います。

それでは「進まないタイヤ」なのかと問われると、そんな印象もなかったんですよね。
無駄なく漕いだ分だけ確実に進んでくれる感じがして、あまりネガティブな印象はありませんでした。

「トラクションがかかる(漕いだ力がタイヤを通して有効に地面に伝えられている)」状態で考えると、IRC FORMULA PRO RBCC は少し路面が荒れていると「跳ねる」傾向が強かったのですが、コルサ N.EXT TLR は28cということでエアボリュームも多く、空気圧も3.6BAR と低いこともあり、ちょっとした路面の凹凸くらいでは全くタイヤが跳ねることがありませんでした。

理想的な路面状態であれば、当然 IRC FORMULA PRO RBCC の方が転がり抵抗も低く速いと思いますが、若干荒れたアスファルトがあったりと、現実世界の路面を考えると、より効率的に走れるのはもしかするとコルサN.EXT だったりするのかも?

そういう意味で、余計な味付けのない優等生的な印象を受けました。

 

 

2. グリップ感

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グリップ力は明らかに IRC FORMULA PRO RBCC(25c)よりも上でしたね。
空気圧も低いですし、タイヤボリュームもありますので、公平な比較にはなりませんが。

特に下りのカーブで車体を倒し込むような攻めた走りはしませんが、明らかにグリップ力はコルサ N.EXT が上ですね。

 

 

3. 乗り心地

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乗り心地は今まで履いたタイヤの中で間違いなく No.1でした。
今までは 25cのタイヤしか乗っていませんでしたが、イクシオンプロUST が乗り心地としては良かった印象です。

ただ、イクシオンプロUST は路面の凹凸で若干跳ねる印象がありました。
そのおかげで大きな段差や衝撃もうまくいなしてくれるのですが、その分「トラクションがかかった」状態ではなくなりますので、少し荒れた路面などではペダルを回し続けないとあっという間に止まってしまうタイプでした。

コルサN.EXT TLR も28c のエアボリュームと相まって衝撃吸収性は非常に高いものがあるのですが、空気圧が低いこともあってあまりタイヤが跳ねず、常にトラクションがかかった状態がキープされるタイプの為、「走り易い」「疲れにくい」という印象が強かったです。

 

 

4. 重さをどこまで感じるか?

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25cのチューブレスタイヤと比較すると、1本あたり30〜40g重くなっていますので、上り坂では重さが気になるかな?ということで、斜度を変えて走ってみました。

  • 斜度3〜4%:緩斜面だと重さが気になることはありませんでした
  • 斜度6〜8%:「あー、上り坂だなー」とライド後半では気が滅入る斜度ですが、インナーに落としてくるくる回す走り方をする限りにおいては、あまりタイヤの重さが気になることはありませんでした
  • 斜度10%〜:もともとインナーローでくるくる回すしかない斜度ですが、この辺りになると「ちょっと重いかも」とその差を実感することができました

峠道を攻めるのが好き!という人にはあまりおすすめできるタイヤではないかもしれませんが、峠道に行かない限り、街中で普段出会うのは斜度8%程度まで、ということが多い為、それくらいまでであればあまり気になる違いではない、ということが分かったのは好材料でしたね。

 

 

5. 耐久性

たかだか200km走ったくらいでは、タイヤはまだまだ新品、という状態。
まだ何か言えるような状態ではないですね。

 

 

6. サマリ

まだわずか2回しか乗っていない状態ではありますが、現時点で既に「かなり好き」なタイヤとなりました。

25cのチューブレスタイヤの中では、「ぐいぐい気持ちよく走りたい」場合はピレリPゼロレースTLR、「乗り心地よく快適に、それでいてできるだけ気持ちよく走りたい」場合はシュワルベプロワンTLEが自分に合っているかな、という評価でした。

今回のヴィットリアコルサ N.EXT TLR は「速さとかあまり気にすることなく、1日快適に楽しく乗りたい」という今の気分にぴったりのタイヤだな、と感じています。

とはいえ、まだ少ないサンプルではありますが、ガーミンのプライベートセグメントの記録を確認した限りにおいては、顕著にタイムが落ちたという兆候もありませんので、かなり万能なタイプなのでは?とも感じていますので、もっと乗り込んでから改めてレビューをまとめてみたいと思います。

 

コメント

  1. より:

    自分は来年辺りに前後700Cホイールtypeのリカンベントのhighレーサーを欲しいと思って居たので、インプレ凄く参考になりました。
    でも、(-_-)……最近の700Cホイールはどんどん、スルーアクスル化とディスクブレーキ化で、リムブレーキ車の物が流用出来なくなって
    残念です。 ディスクブレーキは他のリカンベントで経験は有りますが、スルーアクスルは初めてになると思います。

  2. おとーさん より:

    >♪さん
    High Racer !!
    フレームのレッドカラーがどんぴしゃに好みです。
    なかなか私の居住地域だとリカンベント走らせるのに向いた道が少ないのですが、一度はトライしてみたいです・・・。

  3. おとーさん より:

    >♪さん
    High Racer !!
    フレームのレッドカラーがどんぴしゃに好みです。
    なかなか私の居住地域だとリカンベント走らせるのに向いた道が少ないのですが、一度はトライしてみたいです・・・。

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