ロードバイクは本当に発癌リスクを下げてくれるのか?

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ロードバイクを初めとする有酸素運動を継続している人は、9種類の発癌リスクを低減させることができるが、2種類の発癌リスクを高めているという研究結果が判明したそうです。

ロードバイクは体に良い!というのはすんなり理解できるのですが、発癌リスクが高まるものもあるというのは、聞き捨てなりませんね・・・。

■ ロードバイクは大幅に発癌リスクを低減してくれるが、そうでないものもある

1. 実施された研究内容

以下が実際に実施された研究内容となります。

  • 1968年から2005年の間に徴兵されたスウェーデン人男性で、合計100万人強を平均33年間追跡した。徴兵の一環として、男性は詳細な医学的評価を受け、ランプテストの変種を用いた有酸素性フィットネスを測定した
  • 実際のテストは、サイクルエルゴメーター、すなわちエクササイズバイクを使った最大有酸素運動量のテストであった。5分間のウォーミングアップの後、「疲労困憊で中断するまで、1分間に25Wずつ抵抗を増加」させるというもの
  • CRF(心肺機能)と部位特異的な癌の発生との関連を評価するために、サンプルサイズが十分に大きく、追跡期間が十分に長い研究は数少ない中で、この研究結果は非常に注目に値する内容である
  • 案の定、このスウェーデンの研究結果は、前立腺がんの診断や全がん罹患率に関する研究を含め、過去に定期的に使用されている

2. 研究結果

研究結果がこちら。

  • これらの検査結果から、研究者らはCRF(心肺機能)を低いグループ、中程度のグループ、高いグループの3つに分けた
  • これらのグループ間で「部位特異的な18のがん」の罹患率を調べたところ、多くの場合、がんと低い心肺機能との間に強い関連が認められた
  • CRFが高いほど、頭頸部、食道、胃、膵臓、肝臓、結腸、直腸、腎臓のがんの罹患率は低いことが判明した
  • 他方、前立腺癌と悪性皮膚癌については、高い心肺機能を有しているグループの方が高い罹患率があることが判明した

どうでしょうか?
ローディーは一般論として有酸素運動を十分に実施しており、心肺機能が高まる傾向にある結果として、多くの発癌率を低く抑えることができているものの、前立腺癌と皮膚癌については罹患率が高まるという結論は、なんとなく「あ、そうかも」と思ってしまいませんでしたか?

局部を圧迫する姿勢で、大量の紫外線を浴びて走るわけですからね・・・。

ただ、この私の感覚は、若干早とちりの傾向もあるようで。

こちらの記事の中では、前立腺癌については、以下のように評価されています。

 

 

前立腺がん死亡率の増加について、Aron Onerupらは、心肺フィットネスと “侵攻性前立腺がんおよび前立腺がん死亡率との間に実証可能な関連はないため、この関連性の増加は “おそらく前立腺がん検診の増加によって説明される “と指摘している。

ここで考えられることは、体格の良い人ほど積極的に検査を受けるため、医療記録に前立腺がんの診断が記載されるということです。しかし、これは前立腺がんになる可能性が低いことを意味するのではなく、(平均的に)前立腺がん検診を受けていないことを意味する。

うーん。
なんとなく理解できるような、納得いかないような。
体格がよく心肺機能が高い人ほど、前立腺癌の検査受診率が高いというのは、あまりピンと来ないですね・・・。

サドルからの圧迫云々の方が、よほど納得できるのですが。

さてさて。

ちなみに、今回の研究においては、紫外線曝露量の調節が効かなかったということなのですが、おそらく心肺機能が高い人ほど紫外線下での運動量が多いことが原因だろうと考えられています。

そうなると、結論としては「ロードバイクに乗って心肺機能を高めれば発癌リスクを低減させることができる。但し、皮膚癌のリスクを下げる為に紫外線対策は万全に」といったことろでしょうか。

あとは未確認情報ではありますが、穴あき系のサドルにした方が良いですよ、といったところですかね・・・。

 

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