■ 遂に都民の森へ挑戦することに

前回のライドでは、無事和田峠を踏破することに成功しました。
ただ、私の脚力と今のバイクのコンポーネント(セミコンパクト+11-28T)では、ほんとギリギリでした。


遂に和田峠にチャレンジ(28Tで上れるか不安で寝付けない) : 昔チャリダー今ローディー


もう少し峠が長かったら、もしくはあともう少し斜度が厳しかったら、あっけなく足つきしていたかと思います。

我が家から自走できる範囲にあり、初級者ローディーがいつかは通る登竜門として有名な峠は、先の和田峠の他にはもうあと都民の森を残すのみとなりました。
有名な峠としてはヤビツ峠もありますが、自走で往復するには少し距離があるんですね。





では、どんなもんじゃろ、とルートを引いたのがこちら。



こちらのルート上だと、距離は130km。
ですが、我が家からこのスタート地点への往復を加えると、140kmは超えそうな勢いです。

私がこれまでにもっとも長く走った距離は、約130km。
荒川サイクリングロードを走りに行った時のことです。


トラウマを乗り越えて自己最長ライドを目指す(入間川・荒川ライド) : 昔チャリダー今ローディー


この時は風が強かったので、フラットといいつつもそこそこハードなライドでした。
とはいえ、所詮フラット。
今回はそれよりも長い距離に加えて、約1000m登ることになります。
大丈夫なんでしょうかね・・・?

都民の森があるのは、奥多摩周遊道路に入ってしばらく行った地点なのですが、むかーし(20年以上前)マウンテンバイクで、奥多摩周遊道路は逆ルートで走った経験があります。
当時は、奥多摩駅まで輪行して、奥多摩湖を経由して周遊道路を登り、武蔵五日市駅まで下って帰ってきて、そこから輪行で帰宅しました。

当時は、

  • 10回くらいは足つき
  • 輪行なので、走行距離は60km程度

ということで、とてもとても「経験あるルートなんです」と言える状況ではありません。
さてさてどうなることやら・・・。





■ 途中までは順調でした・・・が



走行距離140km超ともなると、長丁場になりますので、この日は頑張って早めに出発します。
とはいえ、7:30くらいなんですけどね・・・。

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有難いことに雲はありつつも、天気は快晴。
しばらくは多摩川サイクリングロードを走りますので、何事もなく。
心拍は最大心拍の75%〜80%に抑えるようにして、体力も脚力もセーブしながら走ります。

睦橋で多摩川サイクリングロードを離れ、一路西へ。
武蔵五日市駅を目指します。

こちら方面に来た時にいつも立ち寄るのが、スリールさん。


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左手前に写っているデッキに席があるので、こちらで美味しくパンを頂くことができます。
何の疑問も持たずに自転車を停めて店内に入ろうとしたところ・・・。

まだ9:30で、開店前なことに気づきます。

しまった・・・。
補給計画が崩れる・・・。

仕方ない、隣にあるコンビニに行くか、と諦めて引き返そうとしたところ、店内から店員さんが顔を出して、「今出ているパンでよければどうぞー」と暖かい声をかけて頂きました。

なんと有難い・・・。

ということで遠慮なく購入です。


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程よい甘さのクリームパン。
懐かしい味でお気に入りです。

当然開店準備中ですので、ゴミ箱も出ていなかったわけですが、「あー、すみませんっ。今すぐゴミ箱出しますからねーっっ」と、逆に急がせてしまうことに。

いやいや、「すみません」は開店前に押しかけた私ですから。

ほんと店員さんの優しさに触れることができて暖かい気持ちになりました。
ごちそうさまでした。

あとは武蔵五日市駅を通過し、ひたすら檜原街道を走ります。
この辺りは写真も撮らず、ただひたすら走るだけでした。
駅から都民の森までは20kmちょい。

こんなに長い20kmは初めてでした・・・。


なんだかんだと15kmくらいまでは走ったものの、右手にトイレが見えたところで、トイレ休憩という名の足つきをまず一回。

奥多摩周遊道路の入口を過ぎたところで「滝が綺麗だから」という撮影の名の元に2回目の足つき。


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眼下に広がる「こんだけ登ってきたんかいっ」というワインディングロードを目の当たりにして、記念撮影という名目で3回目の足つき。


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そして。

単純に足が売り切れて4回目の足つき・・・泣


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都民の森の平均斜度は3%程度と聞いていましたが、終盤4kmほどは、常に斜度8%以上あります。

それまで16kmほどでかなり足を削られてきてからの、この仕打ち。
ひどいですってば。

この4回目の足つきの時点で、けっこう足はぷるぷる。
えーっと、この後都民の森に着いたとして、その後まだ70kmの道のりがあるんですが、私は家に帰れるんだろうか、と本気で心配になりましたとも。

どんどん気弱になっていきますが、ここまで来れば残りは1kmほど。
ただひたすら気力だけで登ります。


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無事到着・・・。

これだけ足つきしてれば「征服してやったぜ」感は全くありませんが、それでも「ここまで来れた」というだけで、それなりの満足感に浸れました。


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まー、うどんの美味しかったことと言ったらありません。

このわずか30分後に空腹に襲われ、うどんのみで済ませてしまったことを激しく後悔したのですが。
お団子も食べておけばよかった・・・。


帰路は途中数カ所登りもありますが、武蔵五日市駅までの20kmほどは基本ダウンヒル。
ウィンドブレーカーを羽織って下りましたが、凍えそうになりました。
奥多摩周遊道路の旧料金所跡を過ぎると、ブラケット握ったままで行けるくらいの程よい下り坂。
本来ならとっても楽しめるコースではありますが、秋以降は寒いですね。

駅近くのコンビニで暖かいカレーチーズまんを食べ、ホットレモンを流し込みました。


帰路、多摩川サイクリングロードが微妙に向かい風でスピードが出ず、足はすっかり売り切れ状態でなかなかにしんどかったですが、何とか自己最長記録を更新することができました。


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今回、和田峠、都民の森と二つの異なる峠を走ってみて、私の場合、斜度がきつくても距離が短い峠であれば何とか登りきれるが、斜度がそこまで厳しくなくとも、距離が長いと「足がもたない」ということが分かりました。

シンプルに脚力がまだまだ、ということですね。

ただ一つ収穫が。
これが1年前だと、足が売り切れるよりも、スタミナが尽きる方が早かったのですが、心拍数を気にして走るようになってからというもの、心肺機能は以前よりも上がってきた模様。
ということは、70〜80kmほどの中距離ライドまでであれば、もう少し重いギアにして心拍高めに脚力を鍛えるような走り方(トレーニング)がようやくできるようになった、ということでもあります。

こうやって、心肺と脚力と、双方少しずつ鍛えられるようになると良いんでしょうね。
といっても、ライドが楽しくなくなるような、自分を追い込む走りをしたいとは思いませんので、ほどほどに、ですけどね。


またしばらく走り込んで、来年の春以降にリベンジ、今度は足つきなしで踏破を目指していきたいと思います。





 


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