キシリウムエリートUSTのタイヤを交換する(イクシオンプロUST)
今回は遂にタイヤ交換編となります。
むかーし、マウンテンバイクでタイヤ交換を実施したことがあるのですが、タイヤを嵌めるのって大変なんですよね・・・。
ということで、どうしても億劫になって先延ばしにしてきたのですが、さすがにぼちぼち交換時期だろうということで、思い切ってみた次第です。
キシリウムエリートUSTのタイヤについては、純正タイヤはイクシオンプロUSTになります。当然他社のチューブレスレディー用のタイヤで対応しているものもあるそうなのですが、純正タイヤに全く不満がないことから、全く同じものを購入。
但し、2019年モデルになって微妙に変わったというのは前回記事にした通りです。
手順にするとこんな感じ。
- 空気を抜く
- 古いタイヤを外す
- タイヤ内部で古くなって、おそらくは乾いてリムにこびりついているであろうシーラントを剥がす
- リムを綺麗にした後、新しいタイヤを嵌める
- 新しいシーラントを入れ、タイヤをくるくる回してシーラントを行き渡らせる
では行ってみましょう。
1. 空気を抜く
ここは特にハデなものは何もないので割愛。
2. 古いタイヤを外す
まずは手でみりみりとタイヤを中央側に落としていきます。
おおっ。
ビードの端に、綺麗にシーラントが回り込んでいますね。
白いラインになってくるっと全周をフチ取っています。
このお陰でスローパンクが防げるわけですね。
更に押し上げてリムにへばりついたシーラントを剥がしていきます。
出てきましたっ!!
ってか、シーラント乾いてない!?
新品購入時にシーラントを注入していますが、その後1年以上が経過した頃に、バルブから「ぶしゅっ」と乾いたシーラントが吹き出たことがありました。
これは、内部のシーラントが全部乾ききってしまったのかな?ということで、昨年の8月に更にシーラントを追加投入していました。
なのですが、開けてびっくり。
シーラント、まったく乾いてませんでした。
追加投入なんて、いらなかったんじゃん !!
ははは・・・。
ここからは、タイヤレバーに登場して頂きます。
まずは一本突っ込みます。
ちなみに、こちらのタイヤレバーはキシリウムエリートUSTを購入したときに付属していた純正品になります。
で、もう1本突っ込んでぐりぐりずらしていくと、あっけなくビードがめくれていきました。
タイヤレバー、しっかりシーラントで濡れています。
ということは。
たっっっっぷり、シーラント残っていました。
8月に追加投入してから半年。
初回投入分は、ビードのフチっこで空気に触れて乾いて固まったでしょうから、液状で残っていたシーラントはそれほど多くはなかったとは思いますが、追加投入したシーラントに関しては、半年経ってもまるまる液体で残っていましたね。
ここで個人的な備忘メモ。
- 新品タイヤに交換した後にシーラントを投入した場合、時間の経過とともにビードのフチっこで固まる分のシーラントは減ってしまう
- 一度ビードのフチにシーラントで蓋ができてしまえば、タイヤ内部に残っているシーラントは「一切固まらずに液体のままで残留」してくれる
- イクシオンプロUSTの気密度は、めちゃめちゃ高いことが判明
- ビード端で固まって減った分のシーラントを補充しようとする場合、追加投入するシーラントの量は少なくて良い
- 通常、タイヤ1本につきシーラント30ml投入するとした場合、追加投入する分はその半分もあれば十分かも
ちなみに、タイヤ側はこんな感じ。
古いタオルでふき取ると、綺麗な状態に。
よくチューブレスタイヤを外したら乾いたシーラントがひごりついていた、みたいなブログ記事を見かけたのですが、マビックのイクシオンプロUSTに関してはそんな事ないんですね。
拭き取った状態。
タイヤの裏面、綺麗です。
で、ビードのフチは、シーラントが綺麗に線状で固まってます。
ということで、3. の古くなったシーラントを剥がす、という工程はありませんでした・・・。
4. リムを綺麗にした後新しいタイヤを嵌める
ちなみにリムはこんな感じ。
固まっているシーラントはほとんどありません。
付着したシーラントを拭き取ると、あっという間に綺麗になります。
で、タイヤを嵌めますが、覚悟はしていたものの、ここからが地獄でした・・・。
もう、笑っちゃうくらいタイヤがはまりませんでしたね。。。
やけっぱちになっていたので、写真を撮る精神的な余裕すらありませんでした。
各方面のサイトや動画を見つつ、握力がゼロになる寸前になって、ようやく嵌めることに成功。
ってか、気温の低い冬、タイヤも固くなっているであろうこの季節にやったことがそもそも間違いだったのかも。
イクシオンプロUSTを楽々嵌めている某ショップ店長の動画とかありましたが、あれって詐欺だろ、くらいハマりませんでしたね。
いちおう、将来の自分に向けた手順をば。
- まずは片側のビードをぺちぺち端から嵌めていき、最後はタイヤレバーを使ってぐいっと嵌め込む
- ここまでは大した力もかからずにできる
- チューブレスレディーなのでこだわる必要はないかもだが、バルブ側からビードをはめていく
- タイヤが新品な為「びろーん」と広がっているので、一通り全周を嵌めておく
- 当然この段階で簡単に嵌まるわけはないので、嵌まった部分をずらしながら、嵌めては外しをぐるっと一周
- バルブ側のタイヤをとにかく「ぐにぐに」と揉む
- 嵌まっていないバルブ反対側に向かってタイヤをずらして、寄せていく。寄せて上げて。
- 最後、横に拳3つ分くらいタイヤが嵌まっていない箇所ができるが、鉄棒を握るようにタイヤとリムを握り込み、手前から奥に「ぐぐぐっ」と捻って、指の付け根のあたりでタイヤを嵌め込む
- タイヤがはまっていない端から少しずつはめていって、最後拳2個分くらいになったら嵌まっていないタイヤ中央を握って、力一杯向こう側へ押しやる
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(後日追記)バルブ側からはめていくのはクリンチャータイヤの場合。チューブレスレディーの場合は逆で、バルブの反対側からはめていって、最後にバルブ部分をはめるのが正解。
ほんと無知って怖いです・・・。
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鉄棒のように握り込むというのは、こんな感じですね。
これで向こう側にぐいっと捻りこむ感じで。
動画とかでこのやり方が紹介されていて、いとも簡単に嵌まっていましたが、いやー、全く簡単ではなかったです。
ですが、おそらくこのやり方でないと嵌らなかったとは思います。
もうね、2本目とか、握力ほとんど残ってなかったですよ・・・。
ちなみに、シーラントが乾かずにたっぷり残っていたのは、前輪も後輪も同じでした。
USTタイヤ、ほんとすごいっす。
で、空気をしゅこしゅこ入れます。
一般的なチューブレスタイヤだと、ここで苦労するらしいですね。
ビードが上がらない、と。
マビックのUSTの真骨頂がここなんですね。
あっけなくビード上がりました。
ちなみに、こちらがビードが上がりきっていない状態。
タイヤのフチにあるラインが見えていません。
ここから空気を入れてビードを上げた状態がこちら。
リムとタイヤの間に、ゴムのラインが見えますよね。
全周にわたってこのラインが見えたら完成です。
大体4BARくらいで全てのビードが上がりました。
ちなみに。
通常のチューブレスタイヤだと、ビードが上がった時に「パチン」「バチン」と音がするらしいです。
<br
/>マビックのUSTタイヤだと「上がったの?」と心配になるくらいあっけなくビードが上がるらしく、特に音がしない、と聞いていました。
なのですが、今回は途中で「ぱちん」「ぱちん」と大きな音ではありませんがビードが上がる音がしました。
やはり、低い気温でタイヤが固くなっていたのですかね。
夏場だったらもっと簡単にタイヤはめられたのかなー、とか気になってきました。
5. 新しいシーラントを注入する
新しいシーラント。
こちらは以前のものと変わってないですね。
で、シーラントの注入方法については過去の記事をご参照いただくとして、割愛。
MAVIC KSYRIUM ELITE UST到着(シーラント注入) : 昔チャリダー今ローディー
で、出来上がりがこちら。
めっっっちゃ、新品気持ち良いっす。
ちなみに新旧比較がこちら。
まったくの別物ですね・・・。
タイヤ交換できたら、軽くシェイクダウンで走ろう、とか思っていましたが、精魂尽き果てました・・・。
でも、新しいタイヤが気持ち良いので、良しとしましょう。
最後におまけ。
古いタイヤですが、翌日にある程度シーラントが乾いた状態がこちら。
残っていたシーラントが乾いて、微妙にこびりついていますね。
昨日はタイヤの取り付けに専念していたのですが、もし外したタイヤをリサイクルしたいのであれば、外した後のシーラント拭き取りはもっと丁寧にやらないとです。
コメント
チューブレスタイヤはバウルブと反対側からはめ始めてバルブ部分は最後にはめます。ビードを中央溝に収めるのが肝なわけですが、バルブ側から嵌めるとスペースが減り、滅茶苦茶キツくなります。おとーさん、良く逆で嵌りましたね。
IRCのかたのはめ方説明です。
https://www.cyclowired.jp/microsite/node/196305
なんと衝撃・・・泣
確かにいくつか参考にしたサイトは全てクリンチャータイヤだった気がします。
手のひらの皮がむけるくらい力が必要だったのですが、バルブ側を最後にしていれば、あそこまで苦労しなかったってことですかね。
来年のタイヤ交換に向けて、握力鍛えないと、とか思ってたのですがただの無知だったという・・・。
来年の自分の為に、記事に追記しておきたいと思います!! いつもありがとうございます。