【製品レビュー】ガーミン ForeAthlete 745 ファーストインプレッション【アクティビティ機能編】

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ガーミン ForeAthlete 745 のアクティビティ関連機能のレビュー(Vivoactive3 Music と比較)

前回は途中で力尽きてしまいましたが、引き続き ForeAthlete 745についてのファーストインプレッションをまとめてみたいと思います。

今回はローディーにとって最重要と言っても過言ではない、心拍転送モードの使い勝手を含む、アクティビティ関連機能についてのレビューとなります。

今まで使用してきた Vivoactive3 Music と比較しながらまとめてみたいと思います。

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3. アクティビティ関連機能の違い

週末ローディーであり、昨年からジョギングを始めた人間としては、特にアクティビティ関連機能については興味津々。

今まで使っていた Vivoactive3 Music は本的にライフロガー寄りの商品性でしたが、よりアスリート寄りの ForeAthlete 745 ですから、何がどこまで変わっているのか一番楽しみなポイントになります。

(1) 心拍転送モードの安定性

週末ローディーとして、最重要視しているのが心拍転送モードの安定性になります。
ガーミンのスマートウォッチに関しては、歴代製品が発売される度に、心拍転送モードに関するネガティブレビューが溢れていました。

曰く。

  • 接続が安定しない。すぐに途切れる
  • そもそも認識しない
  • 突然途切れる。復帰してもしばらく経つとまた途切れる

多くは初期バージョンのソフトウェアが安定しないことに起因するもののようで、半年から1年経つとバグフィックスされ安定していたようですが、レビューってネガティブな内容は刺激的に書き連ねますが、その後改善してから「良くなってきたよ」というコメントってあまりアップデートされないんですよね。

その結果、過去のスマートウォッチに関してネガティブな記事を探すのはとっても簡単。

で、Vivoactive3 Music についてどうだったか?というと、概ね問題なく使えていましたが、2つだけ欠点がありました。

Vivoactive3 Music 心拍転送モードの欠点その1「最初低めに出る」

当時の記事はこちらになります。

Vivoactive3 Music で心拍転送モードにした場合、ライド序盤の5〜10分程度は心拍数が明らかに低く出ます。

4〜5時間のライドに出かけた時なんかだと、それくらい全く気になりませんが屋内で30分一本勝負のローラー台を回す時なんかは気になりますよね。

あとこの癖は、お昼休憩で30分くらい休んだりすると、その後ライド復帰直後にも同じ事象が起きます。

以下、ForeAthlete745 を購入した後、1週間の間に全く同じコースを走った時の心拍数の推移となります。

まずは ForeAthlete 745から。

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走り出し直後は住宅街ということもあり低めに推移していますが、それでも心拍120以上で推移していますので、特に違和感もありません。

走り出してすぐに心拍170超となっている最初の山がありますが、これは近所の斜度7〜8%の坂道になります。
起動後5分くらいのタイミングになりますが、クイックに心拍計は反応できていますね。

で、全く同じルートを Vivoactive3 Music で走った時の様子がこちら。

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最初の10分くらいは、まったく反応できていません・・・。
かれこれ2年くらい、「これはこれで割り切りかな」と思っていましたので、そこまで気にならなくなっていましたが、こうやって ForeAthlete 745 の優秀さを見せつけられると、「やっぱりきちんと反応してくれる方が嬉しいよね」と思います。

Vivoactive3 Music 心拍転送モードの欠点その2「ウォッチフェイスとの相性問題」

もう一つの癖が、ウォッチフェイスとの相性問題です。
元記事はこちら。

当時とても気に入って使っていたウォッチフェイスがこちらの Weather Face。

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今でも人気のフェイスとしてコネクトIQストアで入手できます。
こちらはAPI接続することで天気情報を定期的に取得する機能があるのですが、どうもそのAPI接続のタイミングで心拍転送を切断してしまうようで、ライド時にはわざわざウォッチフェイスを別のものに変えてから心拍転送を開始させる必要がありました。

で、次に気に入って使っていたのがこちらの DigitStorm。

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ウォッチフェイスを毎回ライドの度に変更するのが面倒くさくなり、いつの頃からかずっとこちらのウォッチフェイスを使うようになりましたね。
皮肉なことに、こちらのウォッチフェイスはまだ ForeAthlete 745 に対応してくれていないようで使うことができませんでした。

ということで「もう使えるようになったかな?」と今回 Weather Face を再インストール。Weather APIも設定しなおしてライドに連れ出してみました。

結果。

一度も切断されることなく、問題なく使えました!

発売からまだ2ヶ月しか経っていませんが、ForeAthlete 745 の心拍転送モードの安定性は非常に高いです。

大満足ですね。

(2) 心拍転送モードの起動

続いてとても気に入ったのが心拍転送モードの起動方法です。
ForeAthlete 745 は物理ボタンによる操作になった結果、ウォッチフェイスの右側に並んでいる2つのボタンについては、長押し時に自分の好きなアクションをショートカットとして登録することが可能です。

そうなるとローディーとしては当然、使用頻度の高い心拍転送モードの起動を割り当てますよね。

今まで使っていた Vivoactive3 Music はタッチパネルによる操作でしたので、心拍転送モードを起動する為には、合計5アクション必要でした。

  1. ウォッチフェイスを長押しして設定画面を呼び出す
  2. 画面を下にスワイプして「設定」をタップ
  3. 画面を下にスワイプして「センサー」をタップ
  4. 「心拍」をタップ
  5. 画面を下にスワイプして「心拍転送モード」をタップ

選択項目を表示させるためのスワイプ動作も含めると、実に8アクションなんですよね。
冬場だと、タッチパネル対応とはいえ手袋をしたままだと反応が悪かったりする為、毎回手袋を外してから操作したりして、意外とストレスフルでした。

これが、わずか2アクションで実現できるようになったわけです。
こりゃありがたい。

私の場合、START – STOP ボタンにショートカットを割り当てていますので、右上のボタンを長押しします。

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すると、さくっと心拍転送モードに。

この状態で、同じボタンをもう一度押すと、転送開始。

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私の場合は面倒なのでずっと転送したままだったりしますが、昼食休憩のように心拍転送する必要がない時には、START – STOP ボタンを押すことで一時的に心拍転送を中断することもできます。

痒いところに手が届く仕様ですね。

心拍転送モードの安定性とともに、この起動のし易さについても大満足であります。

(3) GPSの捕捉スピード

これは地味な違いになりますが、ランニング時、アクティビティ開始後にGPSを捕捉するスピードは ForeAthlete 745 の方が早い気がします。

その差にすると数秒なので、そこまで大きなメリットではないですが、地味に嬉しいですね。

(4) トレーニングの提案

こちらも ForeAthlete 745 ならではの機能になります。
今日はジョギングしようかな、とアクティビティを開始させると、「今日はこんな走り方したらどう?」という提案がされる機能になります。

この提案内容も、「今日はがっつり走り込んでみようぜ」とか「今日は少し休憩した方が良いよ」と、その時々のトレーニング状況を踏まえた提案がされます。
その提案に乗っかると、ガーミンが「遅いよー」「早いよー」といちいちツッコミを入れてくるのですが、個人的にそこまでは求めていません。
静かに走らせてよ、ということで毎回キャンセルして走っています。

どちらかというと、「お前走りすぎだよ」というアドバイスの方がありがたいですね。

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特に、ライドに出かけて頑張った日の翌日、「何もしないのも嫌だから、今日もジョギングに行くか」という時に、こんな形でおすすめされると「今日は少しのんびり短めのランにしておくか」とブレーキをかけるわけです。

逆に、「今日は頑張って走りな」とアドバイスされた時には、ガーミンの細かな指示には従わないのですが、少し頑張って走ったりするわけですね。

その日疲れているのか元気があるのかなんて、自分でよく分かっているのですが、いざ走り出す直前にこんな風に言われると、ふと立ち止まれるもので、なかなか役に立ってくれています。

アクティビティ関連で気になった点はこんなところでしょうか。
特に心拍転送に関しては、個人的に「かなり良くなった」ポイントでして、とても高評価でした。

次回は、ライフロガーとしての比較レビューなど書いてみたいと思います。

 

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