実は自転車に乗っている間は花粉症の症状は抑えられるらしい
今日は花粉症の話です。
私はかなり「重め」な花粉症。
この季節、マスクなしで外出するなんて無理ですし、花粉症の薬なしでは1日過ごすこともできません。
春は本来なら自転車には最高の季節ですよね。
それが毎年花粉で台無しにされるのは嫌だということで、一昨年から舌下免疫療法を続けています。
そのおかげか、今年は花粉症の症状が出るのが遅かったですし、症状も治療開始前よりは抑え目になってきています。
とはいえ、薬を飲んでしまった方が楽なことに変わりはありませんので、今でも花粉症の薬にはお世話になっています。
で、昨年から夫婦で始めたジョギング。
奥様からこんな話を聞きました。
「ジョギングしている間は、花粉症の症状はあまり出ないらしいよ」
ほんまですか・・・?
え、ロードバイクに乗っているときは?
とっても気になったので、調べてみました。
1. 「ジョギングで花粉症が治った」という話は結構転がっている
今まで気にもしていなかったのですが、google検索で「ジョギング 花粉」と入力すると、「治る」というサジェスチョンが出てきます。
ほほーう、ということで検索してみると色々記事が出てきます。
ジョギングを始めるようになったら花粉症が治った!という人もいるようですね・・・。
ま、おそらくこれは勘違いなんだろうと思いますが、少し調べればそのメカニズムは明らかに。
2. 花粉症の症状が出るのは「副交感神経優位」な状態
人間の自律神経は、「交感神経」「副交換神経」の2つに分けられます。
「交感神経」は何かしら運動をして活動的な状態になっている時に働く神経であり、逆に「副交換神経」はリラックスしているや休憩している時に働く神経となります。
活動モードが交換神経、休憩モードが副交感神経ですね。
で、花粉症の症状がひどくなるのは、この副交感神経が優位になっている休憩モードの時なんだそうです。
裏返すと、ジョギング等運動している状態では交感神経優位な状態となり、花粉症の症状が抑えられるんだそうです。
おそらく、この状態を捉えて「花粉症が治った!」と感じているのでしょうね。
ただ、どの記事にも書かれていますが、これはあくまでも交感神経優位な状態に限定されている話でして、顔や体に花粉がたっぷりついた状態で帰宅し、そのままソファに崩れ落ちてリラックスモードに突入してしまうと、自律神経が副交感神経優位な状態に切り替わり、途端にくしゃみが止まらなくなってしまうわけですね。
自律神経は正常な状態では交感神経と副交感神経を行ったり来たりしますので、そこに花粉がある限り、いつかは副交感神経優位になって花粉に反応するわけで。
ジョギングをして花粉症の症状が治るのはあくまでも一時的なもので、「治った」わけではないそうです。
で、自分に当てはめてみると。
最近花粉が飛び始めるようになってからは、ナルーマスク F5 を着けて走るようにしています。
私が走る時間は、30分〜1時間。
まだ花粉は飛散し始めたばかりですが、この状態だとあまり鼻水も出ませんし、確かに花粉症の症状は強く出ません。
出社でマスクをつけて歩いている時の方が「目がかゆい」「鼻が出る」と感じていましたので、確かにジョギングをしている時の方が症状は抑えめでしたね。
納得です。
3. なぜ「自転車で花粉症が治った」という話がないのか
で、ここで疑問が一つ。
ジョギングをしている間は花粉症の症状が落ち着くとか、そもそも症状が治った!という話は色々転がっているのに自転車で花粉症の症状が治ったとか、自転車に乗っている時には花粉症の症状が和らいだ、みたいな話はどこを探しても出てこないんですね。
これはなぜか?
時間、ですかね。
「マラソン」ではなく、ジョギングやランニングというキーワードで語る場合、運動時間は長くても1〜2時間程度ではないでしょうか?
加えて、途中休憩を入れることなく走り終わる人の方が多いのではないでしょうか?
私のように花粉症の症状がひどい人間でも、例えばナルーマスクを着けていれば2時間程度まではそこまで症状がひどくならずに済みます。
ロードバイクに乗る場合、ノンストップで走り続けるよりも途中で休憩をはさむケースの方が多いのではないかと思います。
そうなると、休憩した時には副交感神経優位になって症状が出てきたり、といったこともあるでしょうし、なかなか実感が伴わないのかもしれないですね。
ということは、ノンストップで途中休憩を挟まずに走り続ければ、常に交感神経優位な状態を保つことができ、花粉症の症状を抑え続けることが可能になる、ということでしょうか?
今年の春は、ナルーマスクを着けてノンストップで走り切る、というスタンスで臨むことで花粉症に打ち勝ってみたいと思います。
コメント
私は自転車で走る回数を増やしたら花粉症治りましたよ。
アレルギー検査何回かやっていますが、今は一項目も引っ掛からなくなりました。
まわりではジョギングで治った人が何人かいます。免疫チェックポイント分子の増加など、過剰な免疫反応を抑えるメカニズムが良く働くようになるには、一度に長時間では無く、ほぼ毎日続ける必要があります。
なんと、羨ましいです・・・。