■ Squirt Dry Lube は600km超持続するというのは本当だった
初のチェーンワックスということで昨年購入した Squirt Dry Lube。
公式では持続距離 480km〜640km(300〜400マイル)とのことで、先日は300kmまで走ったところでショートインプレッションを書きましたが、今回晴れて600km超まで走り切りましたのでその結果をまとめてみたいと思います。
目次
1. 走行距離600km経過時点
(1) チェーンの潤滑製
(2) チェーンの汚れ具合
2. Squirt Dry Lube 追加塗布(まずは清掃)
3. Squirt Dry Lube 追加塗布(ちょっと工夫)
1. 走行距離600km経過時点
(1) チェーンの潤滑製
(2) チェーンの汚れ具合
2. Squirt Dry Lube 追加塗布(まずは清掃)
3. Squirt Dry Lube 追加塗布(ちょっと工夫)
1. 走行距離600km経過時点
コロナ渦ということで、今年に入ってからはあまりロングを走れず、毎回50〜60km程度走ってそのまま帰ってくるライドばかり。結果的に600km超となるまでに2ヶ月以上かかってしまいました・・・。
それではここに至るまでの状況を振り返ってみたいと思います。
(1) チェーンの潤滑製
チェーンの潤滑製に関してですが、ウェットやドライ系のオイルだとオイル切れになると「キュルキュル」という音がして非常にわかり易いのですが、Squirt Dry Lube に関してはあまり露骨にオイル切れの音はしませんでした。400km〜500km程度までは、よーく耳を澄ませてもオイル切れの音は確認できず。
今回最終的に634kmまで到達したのですが、フラットな道を走っている限りはあまり音もせず。
坂道で300W近くの負荷をかけてようやく「きゅいっ、きゅいっ」という音が確認できました。
フィニッシュラインのドライルーブは100kmから150kmを過ぎると「キュルキュル」と音がし始めるのですが、Squirt Dry Lube で600km走った時の方が、明らかに音は少ないですね。
ここに至るまで、全てのライドで路面はドライでしたが、個人的にはまだもうちょい行けそうな雰囲気ですね。
(2) チェーンの汚れ具合
さと、気になるチェーンの汚れ具合です。634km走った段階で、こんな感じです。

チェーンが汚れているというよりは、汚れたワックスかすがチェーンに付着している、というのが正しい表現ですね。
ワックスの特性かと思いますが、ワイプオールでチェーンをぐりぐり拭うと真っ黒になりますが、指でぐりぐり触ってもそこまで指に汚れはつきません。
見た目は汚くなるけど、服には付着しにくいというのが独特ですね。
スプロケット側はこんな感じ。

そこそこ汚れは確認できますが、少し離れたところから見ると汚れはあまり確認できないレベルですね。
フィニッシュラインのドライルーブもチェーンが汚れにくくて素晴らしいと思いましたが、スプロケットは歯の部分がそこそこ汚れました。

こちらですね。
スプロケットの汚れ方は明らかに Squirt Dry Lube の方が少なかったです。
プーリーに関しては、もともとの色が黒いからというのもあると思いますが、「汚れてるかな?」と一見すると分からないくらいです。

内側の肉抜き部分にワックスかすはついていますが、未だに白いです。
2. Squirt Dry Lube 追加塗布(まずは清掃)
まだもうちょい行けるかな?と思いつつ、週末が天気がよく気温も高かった為、せっかくなので追加塗布してみることにしました。チェーンについては、追加塗布する時には「ディグリーザーで洗浄する必要なし」と言い切っていますので、いったんワイプオールでぐりぐり表面の汚れを取ってから追加塗布することにしました。
一方で、スプロケットについてはせっかくですのでディグリーザーで綺麗にすることに。
スプロケットをホイールから外してバラバラにしてみます。

裏返してみると、乾いたワックスがスプロケットの歯の下側に溜まっています。
ディグリーザーを吹きかけると簡単に拭き取ることができました。

ピカピカです。
スプロケットの汚れを拭き取った後のワイプオールがこちら。

こうやってみると、そこまで汚れてはいなかったというのがよく分かりますね。
ウェット系のチェーンオイルを使った場合、こんなもんでは済みませんから。
せっかくなのでホイールのハブも分解してフリーオイルも挿しておきました。
こちらのフリーオイル、購入から早3年が経ちました。
1000km前後の走行毎にオイルを挿してきましたが未だに1/3も減っていません。

再度組み付けます。
ピカピカになって気持ち良いですねー。
3. Squirt Dry Lube 追加塗布(ちょっと工夫)
で、今回は一つ工夫することにしました。この状態で追加塗布してしまうと、またスプロケットに余計なワックスが溜まってしまうことになります。
上記でご覧頂いたように、その後600km超走ってもこびりついた余分なワックスはそこまで黒く汚れることもありませんので気にしなければ何てこともないのですが、気分的には気になるもので。
今回は、メンテナンススタンドに設置した状態でワックスを塗布することにしました。
我が家のスタンドは奮発して購入したミノウラのメンテナンススタンド。
こちらのスタンドで重宝するオプションパーツとしてチェーンローラーがあります。

シャフトの太いクイックリリースに輪っかがついたようなものですね。
こいつを取り付けてからメンテナンススタンドに取り付けると、こんな感じになります。

ペダルを手で回すとくるくるっ、とチェーンが回ってくれるようになります。
この状態でワックスを塗布していけば、ワックスはチェーンに馴染んでいきますが、スプロケットを汚さずに済むわけですね。
これ、毎回のライド後にやるには少し億劫な作業ですが、600kmに一度であれば、私の場合1.5ヶ月から2ヶ月に1度で済みますので、それなら許容範囲ですね。

どんどんワックスを垂らしていきます。

その後、ペダルを回してぐりぐりチェーンにワックスを馴染ませていきます。
すると当然ですが、こうなります。

アウターリングについたワックスは拭き取ってしまいます。

プーリーも同様ですね。
こちらも拭き取っておきます。
この状態で1時間ほど乾かしてみたのがこちら。

ワックスかすが見えますね。
「綺麗になった!」という雰囲気ではないのですが、この状態で指をこすりつけてもそれほど汚れません。
ワックスならでは、ですね。
今回使ったチェーンローラーはこんな感じ。

思っていたほどワックスは垂れていませんでした。
これは良いかも?
これでようやく、Squirt Dry Lube に関しては初回の塗布から追加塗布まで「一巡」しました。
一見すると常に少しだけチェーンが汚れているように見える(=ワックスかすの付着)のですが、肌や洋服に汚れが移りづらい為、これはこれでアリな気がしてきました。
チェーンオイル/ワックスに関しては色々な商品があって常に目移りしてしまうのですが、せめて今年1年くらいは使い続けてみようと思います。

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コメント
コメント一覧 (4)
スプロケは、チェーンルブを点した後、特にスプロケやプーリーと接するローラー表面のルブを良く拭き取ると汚れにくくなります。
ルブが必要なのはコマ同士が接続するローラーの中やプレートの重なる部分なので、そこへ良く浸透させたら、表面には無いほうが動きがスムーズになります。
余計なルブは表面にない方が、というのはほんとその通りですよね。
Squirt Dry Lube は粘度がそれなりにあるので、プレート部分だけうまいこと拭き取るのが意外と難しいです。
何度か繰り返してコツを身につけようかと。
スプロケやプーリーに接する部分にルブが残っているとパワーロスします。
Squirt Dry Lubeは粘度もあるので余計に残ってると抵抗になりそうですね。。。