地味な違いだけど、使ってみると色々と大きな違いを感じるチェーンクリーニングマシン。
よく考えられています。
よく考えられた Muc-Off のチェーンクリーニングマシン(X-3 DIRTY CHAIN MACHINE)
チェーンクリーニングマシンを買い替える
シマノの11速を使っていた頃は、再利用可能なクイックリンクでチェーンを留めていたこともあり、チェーン洗浄は毎回チェーンを取り外してからブラシでごしごし洗っていました。
正直、そのやり方が最も効率的に汚れを落とせると思っています。
ただ、コンポーネントをスラムの12速に変えてからというもの、純正のクイックリンクが再利用不可となっていることもあり、毎回クイックリンクを使い捨て覚悟で取り外す気になれず、フレームからチェーンを取り外して洗浄しなくなりました。
そこで最近使っていたのがパークツールのチェーンクリーニングマシンになるのですが、実はこちらは購入から7年以上経過しており、既にブラシもケバだってますし、本体の汚れも落ちなくなってきていました。
ということで、同じものを買い直すのも面白くないということで、今回は Muc-Off のチェーンクリーニングマシンを購入することにしました。
Muc-Off X-3 DIRTY CHAIN MACHINE の特徴
こちら箱から取り出したところ。本体とハンドル、ディグリーザーと説明書と至ってシンプルです。
ざっとX-3 DIRTY CHAIN MACHINE の特徴を並べるとこんな感じでしょうか。
ディグリーザーを投入する位置が違う(上から下)
今まで使っていたパークツールのクリーニングマシンもそうですが、他社製のクリーニングマシンは、マシン下部にディグリーザーを投入するようになっているのですが、Muc-Off はマシン本体の上部にディグリーザーを投入し、チェーンの上から垂らしていく形になっています。
これがよく考えられた形になっているんですね。
チェーンに垂らされるディグリーザーは常に「新しく綺麗な」状態となりますので、常に最強の洗浄力を維持し続けることが可能になります。
また、上部にディグリーザーを投入したらだらだら上から下に垂れ流すわけではなく、プッシュする度にディグリーザーが投下される形になっています。
ボタンをプッシュする前はスプリングの力でディグリーザー滴下口は塞がれています。
プッシュすると滴下口が押し下げられて、ディグリーザーがぽたぽた垂れてくるわけですね。
シンプルな機構なのですが、よく考えられています。
ディグリーザーの使用量が少量で済む
常に綺麗な状態のディグリーザーをチェーン上部から垂らすこの機構。
使用するディグリーザーを最小限に抑えることができるのですが、そもそも必要量として規定されている量が、一般的な他社製品よりも少なく設定されているようです。
わずかな差ではありますが、必要以上のディグリーザーは使う必要がない、というのはありがたいですね。
ブラシの配置を工夫することで回転がスムーズに
こちら、公式サイトから拝借した画像ですが、チェーンを物理的に洗浄するブラシの配置がよく考えられており、チェーンに「余計な」テンションをかけないような工夫がされています。
その結果、ペダルを回してチェーンを回転させる際に必要となる力が少なくて済み、とてもスムーズに回転させることができるようになっています。
長年パークツールの「回転ブラシ型」を使ってきたため、実際に Muc-Off のチェーンクリーニングマシンを使ってみたところ、正直びっくりしました。
「おいおい、こんなにするすると回転するけど、本当に汚れ落ちてるんでしょうね?」
実際に使ってみて感じた良いところ
ということで、実際に使ってみました。
まずは汚れ落ちについて。
特にブラシにかかるテンションが「軽い」ことから本当に汚れが落ちているのかな?と疑問に思っていたのですが、実際に使ってみてびっくり。
こちら、パーツ下部本体の板状のブラシ。
チェーンのサイド側にこびりついた余計な汚れをがっつりこそげ落としてくれていました。
こちら、パーツ上部本体のブラシ。
こちらにもけっこうな汚れがついていました。
そして、Muc-Off の優れたところは、これらブラシパーツを簡単に取り外すことができるところ。
ブラシでこすると、こそげ落としたワックス汚れを簡単に落とすことができましたので、次回チェーン洗浄する際にも、綺麗な状態で使用することができます。
そして、これらパーツは簡単に分解洗浄することができるわけですが、交換部品も購入することが可能。
これはありがたいですねー。
こちら、実際に洗浄した後の状態。
リンクプレートのサイド部分に残ったワックス汚れは若干残っていますが、この後台所用中性洗剤で洗い流したところ綺麗に落とすことができましたので、Muc-Off のマシーンでかなり汚れ成分は溶解、こそげ落としができていた模様。
チェーン洗浄での使い勝手だけでなく、その後のメンテナンスまでよく考えられた製品だなーと、実際に使ってみて感心してしまいました。
他社の類似製品よりは若干お高めな値段設定ではありますが、パーツ交換できる点や、マシンそのもののメンテナンス性の高さなども踏まえると、これはおすすめな製品ですね。
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