昨年から使い始めた Muc-Off C3 ドライセラミックルーブですが、ドライタイプならではの特徴に魅せられています。
もともとドライタイプは雨に弱いという特徴があるのですが、Muc Off に変えてからというものやたらと雨に祟られてきました・・・汗
とはいえ気がつけば 1000km超は走ってきましたので、改めてその防汚特性と耐久性についてレビューしてみたいと思います。
Muc Off C3 ドライセラミックルーブは汚れ辛く、耐久性もそれなりに、とても優秀なチェーン潤滑剤
1. チェーンの汚れは手に付きづらく落とし易い
チェーンの汚れ辛さでいくと、とにかく Squirt Dry Lube は優秀でした。
300km走ってチェーンがそこそこ汚れても、手で触っても汚れがほとんど移らないという特徴があり、「チェーンそのものも汚れ辛い」し「チェーンについた汚れが手や洋服に移り辛い」という、とにかく防汚性に優れたルブでした。
チェーンステーやプーリーなど、ワックスかすが周りに飛び散るというデメリットがありましたが・・・。
Muc Offはどうかというと、ライドでトータル300km走った状態がこちら。
だいたい一回のライドで100km、それを3回繰り返した状態となります。
毎回ライド後にはチェーンの汚れを拭き取っています。
十分綺麗ではないでしょうか。
アップで見てみます。
やはりリンク内部からオイル汚れが少し出てきていたりはしますが、表面的には十分綺麗な部類ではないでしょうか。
Squirt よりも良い点としては、スプロケットなどへの汚れの写り具合ですかね。
当然若干は汚れるわけですが、ワックスかすは皆無ですし、トータルでの汚れは少なくて済みます。
ちなみにこの状態のチェーンをぐりぐりしてみると、こんな感じ。
やはり汚れは出てきますね。
汚れ移りそのものは、Muc Off よりも Squirt の方が優秀です。
ただ、ウェットタイプだとこのレベルでは済みませんので、十分優秀かな、と。
この「乾いた」状態だと汚れもこの程度しか出てきませんが、ここでドライルーブを追加塗布すると話はがらっと変わってきます。
追加塗布してペダルを40〜50回回転させてルブを全体的に行き渡らせます。
そして余分なルブを拭き取ると・・・
がっつり内部の汚れが出てきました。
ドライルブということもあり、水に濡れると一気に流れ落ちてしまうのですが、チェーン内部にわずかに残ったルブに関しても、追加塗布したドライルブに汚れと一緒に押し流されてくるんですね。
ただ面白いもので、この後一晩経って乾いてくると、ぐりぐりワイプオールで拭ってもそこまで汚れは出てこなくなります。
ウェットタイプだとこうは行かないですから、これはドライルブの良いところですね。
2. 耐久性はロングライド3回分か
国内で入手性もよく、コスパに優れたドライルブにフィニッシュラインのドライルーブがあります。
あまりにもサラサラし過ぎていて、塗布する為には別途オイラーが必要だったり、耐久性がそこまで高くない(頑張ってロングライド2回)こともありますが、その辺りが気にならなければとても良い製品だと思います。
耐久性は「頑張って2回」ということで、2回目のライド途中からオイル切れが少し気になり始めるんですよね。
耐久性で言うと Squirt Dry Lube は超優秀。
雨にさえ降られなければ、売り文句の通り余裕で600kmは保ちました。
では Muc Off C3 ドライセラミックルーブはどうだったかというと、個人的には「ロングライド3本は行ける」という感じですね。
- 100kmライド1本目は全く気にならず、終始高い潤滑性。
- 100kmライド2本目になると、ライド終盤に少し潤滑性が落ちてきたかも?という感じはありますが、チェーンがキュルキュル鳴り始めることはなし
- 100kmライド3本目になると、「さすがに塗布直後ほどの潤滑性はなくなったかなー」という感じはありますが、「明らかに抵抗が増えた」という不満を感じるほどではなく。チェーンから定期的に鳴きが出るほどではないものの、ライド終盤になると「少し切れてきたかなー」という感触が
もう1本くらいなら行けそうかなー、という気がしないではありませんが、無理に耐久レースをする意味もありませんので、ライド3本が済んだら追加塗布するかな、というペースで落ち着きました。
私の走り方は週末にゆったり走るペースですので、そこまでトルクをかけて走るわけでも、ハイケイデンスで回しまくるわけでもありませんので、走り方によっては「ライド2本で限界」となる可能性もありそうですが、フィニッシュラインのドライルーブよりは明らかに耐久性は高かったです。
- ドライタイプのルブで、ある程度高い耐久性を求める場合、Muc Off C3 ドライセラミックルーブはベストな選択の1つ
- より高い耐久性と高い潤滑性を求めるなら、Squirt Dry Lube がおすすめ
- 但し、Squirt Dry Lube は冬場は固まりやすく塗布し辛いというデメリットあり
- Squirt Dry Lube は屋内のローラー台で使うと黒く汚れたワックスかすが落ちる為、家庭環境(要するに奥様)によっては一発レッドカードを出される可能性あり
要するに、全てを高い次元でバランスさせている製品なんですね。
今のところの使い分けとしては、寒くてローラー台の使用頻度が上がる冬場は Muc Offを使い、暖かい季節になってきたら Squirt に切り替える、というのが良いかもな、と思っています。
いずれにしても、春まではこのまま Muc Off を使い続けると思いますので、暖かくなってきた頃に再び Squirt に戻すか考えてみようかと思いますが、そのまま Muc Off を使い続けるにもありかな、と思う位には「良い製品だな」と満足しております。
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