ロードバイクで真っ先にマスターすべきメンテナンスはチェーン清掃ではないでしょうか。
基本的なメンテナンスはショップに丸投げしてまうやり方もありますが、チェーンの清掃&注油に関しては、その為だけにショップに通い続けるのも、それはそれで面倒ではないかな、と思います。
そこまで難易度の高い作業でもないですし、清掃グッズもそこまでお高いものでもありませんし。
かくいう私も、色々なチェーン清掃を試してきましたが、最近は AZパワーゾルとAZ チェーンディグリーザーの組み合わせに落ち着いてきました。
汚れが溜まってきた時には AZパワーゾルを使いますが、定期的にメンテナンスしておくとそこまで汚れが蓄積しないこともあり、普段は AZチェーンディグリーザーだけで済ませることが多くなってきました。
今回は、AZ チェーンディグリーザーだけの清掃についてご紹介してみたいと思います。
チェーン清掃における手間とコスパの絶妙なバランス (AZチェーンディグリーザー)
1. 注油と清掃の頻度について
私が現在使っているチェーンルブは、Muc-Off C3 ドライセラミックルーブ。
気づけば1年近く使い続けており、小型の50mlボトルを使い切ってしまったので、現在は 120mlのボトルを追加購入して使い続けています。
使い勝手に関しては以前の記事でまとめた時と印象は変わっておらず、耐久性に関しては 200〜300kmといったところかと思います。
私の場合、週末のロングライドは100km程度ですので、ロング2回+ショートライド1回、もしくは長めのロングライド(120〜140km)2回毎に追加で注油するようにしています。
ライド後に軽くチェーンを吹き上げるようにしたうえで、2回ほど追加で注油すると、「そろそろきっちり洗浄しないとチェーンの回りも悪くなってきたなー」というのが体感できるようになりますので、1ヶ月半〜2ヶ月に一度、がっつりチェーン洗浄をするようにしています。(600〜800km走行する度に、がっつり洗浄)
レースで少しでもチェーンの抵抗を失くしたい!というのであれば、もう少し頻度上げた方が良いと思いますが、週末ライド程度であれば、この頻度でも十分かな、というのが私の感想です。
2. チェーンディグリーザーを使ったチェーン清掃
では、毎回 AZパワーゾルを使っているかというと、ここ最近は毎回使うことはなくなりました。
特に汚れが酷くなってきたと感じた時には、AZパワーゾルに浸して汚れを浮かすようなこともするのですが、上記記載の頻度でチェーン清掃を繰り返す限りにおいては、AZ チェーンディグリーザーだけでも十分に汚れが落ちることが分かったんですね。
この辺りは、ライドの環境(砂埃や粉塵)やチェーンオイルの種類によっても変わってくると思いますが、私が使っている muc-off C3 ドライセラミックルーブは比較的「落としやすい」ドライタイプということもあるかと思います。
ウェットタイプのオイルだと、洗浄力の高いパワーゾルを毎回使った方が良い、というケースもあるでしょうね。
さておき。
実際に洗浄の工程を並べてみたいと思います。
こちらが今回の主役、AZチェーンディグリーザー。
こちらが、2回追加注油を繰り返し、走行距離700kmほどを走った状態のチェーン。
やはりウェットタイプのルブに比べると汚れは少ないと思いますが、チェーンリンクの間から汚れたルブが染み出しているのが分かるかと思います。
ここにディグリーザーを吹き付けて、ブラシでごしごし。
めっっっっちゃ汚れが浮いてきます。
で、私が愛用しているチェーン清掃グッズがこちら。
クワガタやカブトムシの孵化ケースです。
以前はプロテインシェーカーを使っていたこともあるのですが、不透明で中が見えないので、透明なこちらのケースの方が使い勝手が良いです。
ホームセンターに行けば、昆虫グッズ関連のコーナーに置いてあると思いますが、
- ケースの厚みがあって頑丈
- 透明で中が見やすい
- 太さがあって持ちやすい
と、かなり理想的なグッズとなります。
チェーンを放り込みます。
ここに水道から水をじゃばじゃば投入して、回転させるようにしてシェイク。
昔ながらの洗濯機をイメージしながら横方向にぐるぐる回転させると、遠心力で良い感じにシェイクされます。
この飼育ケースは、この「洗濯機ばりの高速回転」がやり易いのが最大のメリットですね。
がっつり汚れが出てきます。
綺麗に水ですすいで取り出し、もう一度ディグリーザーを吹き付けてごしごし。
一見綺麗に見えますが、若干泡が灰色がかっているのが分かりますかね?
まだまだ汚れは出てきますので、この工程を追加で2回実施します。
その後すすいだ状態がこちら。
ということで、ディグリーザーのみで洗浄する場合、3回繰り返して完了となります。
本当に3回で足りるのか?という疑問に応える為に、4回目を実施してみましょう。
ディグリーザーを吹き付けてごしごし。
泡はほぼ白い状態で、汚れはあまり出てきません。
すすいでみますが、やはりもう汚れは出てきません。
ということで、AZチェーンディグリーザーのみで洗浄する場合、3回繰り返すとほぼ綺麗になります。
この日は気温34度の炎天下となりましたので、日向で1時間でからっからに乾きました。
暑かった・・・。
リンクの間も綺麗に。
3. スプロケットの徹底洗浄にも最適
ちなみに、スプロケットの洗浄も、このやり方が一番綺麗になりますね。
スプロケットについては、チェーンの洗浄と同タイミングで実施することが多いです。
面倒な時には、AZパワーゾルを吹き付けて、ワイプオールでスプロケットの間をごしごし拭きあげるという簡易な形の水無し清掃で済ませることもあるのですが、2枚・3枚が一体化しているロー側のギアユニットに関しては、分離できない隙間ってなかなか綺麗にならないんですよね。
また、パワーゾルはある程度の粘度がある為、吹き付けてブラシでごしごしこすっても、ギアユニットの内部には汚れが残りがち。
その為、ギアユニットの洗浄には、AZディグリーザーを使った方が、「水に近いさらさら」であるが故に、狭い隙間の洗浄には効果的だったりします。
こちらはチェーンとは異なり、一度ここまでごしごしすれば、綺麗になります。
汚れが残り易いユニットの隙間部分。
綺麗になっています。
こちらも綺麗ですね。
出来上がりがこちら。
準備、片付けを全て合わせても1時間かからないで作業できますので、私的には、1ヶ月半〜2ヶ月に一度、チェーンディグリーザーを使った洗浄が、手軽さと洗浄力の高さとのバランスを考えた場合に、もっとも効率的な方法だと感じています。
もっとお手軽洗浄で済ませてしまうやり方もあるのですが、そうなると数ヶ月に一度、もうちょいがっつり洗浄してあげる必要が出たりするんですよね。
ということで、コスパ的にも、AZチェーンディグリーザーはお勧めな洗浄グッズです。
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