趣味にも色々な沼があるかと思います。
また、趣味の中でも各種様々な沼があるかと思いますが、ロードバイクにおける代表的な沼は「サドル沼」ではないでしょうか。
自転車に長時間乗ると一番問題が起き易いのが「お尻」の問題かと思います。
ロードバイクを初めてからまだ5年ほどではありますが、私の場合それ以前に10年以上マウンテンバイクに乗っていたことがありました。
当時は若かったこともありますが、パッド付きのウェアを着用することもなく、アウトドア系の短パンを履いて100km走ったり泊まりがけのツーリングに出かけたりしていたこともあり、私のお尻はすっかり「自転車仕様」になっていたようで。
ロードバイクに乗り始めてからも、パッド付きのウェアさえ着ていればあまりお尻の痛みに悩まされることはありませんでした。
そんなわけで、あまりサドルを新たに購入する気はなかったのですが、今年は新たにバイクを新調しようということもあり、「今と同じサドルをそのまま使うのも面白くないかも?」ということで、今回新しいサドルに挑戦してみることに。
そんなわけで、今回は新しいサドルを購入したお話となります。
■ Fabric のサドルを新たに購入
目次
1. フィジークアリアンテR3オープンで問題はなかった
2. Fabric サドルのラインナップ
(1) サドルの形状による違い
(2) 用途に応じたラインナップ
(3) サドルレールによる違い
3. バイクに取り付けてみた
1. フィジークアリアンテR3オープンで問題はなかった
2. Fabric サドルのラインナップ
(1) サドルの形状による違い
(2) 用途に応じたラインナップ
(3) サドルレールによる違い
3. バイクに取り付けてみた
1. フィジークアリアンテR3オープンで問題はなかった
ここ2年はフィジークアリアンテR3オープンを使い続けてきました。それまでは完成車付属のフィジークアンタレスを使っていたのですが、体の柔軟性がない(体が固い)ことからペダルの回しづらさを感じており、フィジークのアプリに従ってアンタレスに乗り換えることにしました。
アリアンテに交換したことによりペダルが回し易くなり、とても満足。
その後特に不満を感じることもなく、サドルを交換しよう、という気持ちにならず同じものを使い続けてきました。
とはいえ、新しいバイクを注文するに当たり同じサドルを使い続けるのも面白くないな、ということで良さそうなサドルを物色、今回新たにファブリックの定番モデルを購入することとなりました。
2. Fabric サドルのラインナップ
今回はファブリックの SCOOPサドルを購入したのですが、ラインナップが結構細かく細分化されており、結構悩まされることに。(1) サドルの形状による違い
まずはサドルの形状ですが、今まで使っていたフィジークでも体の柔軟性に応じて、アリアンテ、アンタレス、アリオネと異なるサドル形状のラインナップがあります。ファブリックもこの点に関しては同様の考え方を採用しているようです。

fabric公式より拝借
左から FLAT、SHALLOW、RADIUSとなっています。
まずは FLAT。
フラットプロファイルは、最もフラットなリアセクションと最も少ないパッド量を備えています。
このプロファイルは最もアグレッシブなライディングポジション用にデザインされており、このポジションのライダーはペダルを最も強く踏み込むことになる。また、Flatプロファイルは、脚の動きを良くするためにノーズが薄くなっている。
こちらは体の柔軟性が高く、深い前傾姿勢を取れるレーシングポジション向けのサドル形状となっています。
ただ、実際に購入した人のブログ記事などを読ませて頂くと、体の柔軟性が高い人でも、こちらの FLAT より後述する SHALLOW の方が合っている人もいるようですので、「がっつりレース志向」の人でない限りは、FLAT よりは SHALLOW の方が良さそうです。
続いて一般的なローディー向けとなる SHALLOW。
シャロー・プロファイルは、後部がより丸みを帯びており、パッドは中程度です。
このプロファイルは、前傾姿勢でより自然なライディングポジションをとるライダー向けで、通常ハンドルバーはサドルより少し低くなり、ライダーの体重はサドルとハンドルバーにより均等にかかるため、サドルのパッドは少なくてすむようになっています。
ロードバイクであればこいつを選んでおけ、という位置付けのようです。
最後に RADIUS。
ラディウスプロファイルは、リアセクションに至るまで最も丸みを帯びた形状で、最大限のパッドが使用されています。
ラディウス・プロファイルは、アップライトなライディングポジションを想定して設計されています。一般的にこのカテゴリーのバイクは、ハンドルバーがサドルよりわずかに高いため、ライダーは背伸びをし、体重を支えるために最も多くのパッドが必要となります。
ハンドルバーがサドルよりも高いポジションということで、クロスバイクやマウンテンバイクを意識した形状となっているようです。
但し、ロングライド派でよりコンフォートな乗り味を追求する人はこちらの RADIUS を選んでいるローディーもいるようですね。
一瞬 RADIUS にしようかな?とも思いましたが、まずは無難に SHALLOW を選ぶことにします。
(2) 用途に応じたラインナップ
更に利用用途に応じたモデルが複数用意されています。- Cell:
とにかくクッション性を追求したモデル。高性能ランニングシューズに搭載されているエアスプリング技術を応用することで、サドルの表面全体で体重を均等に分散。クッション性は高くなるが、その分重いモデル - Line:
フィジークでいうところのオープンタイプのサドル。サドル中央縦に溝が切られている為、陰茎動脈への圧迫を軽減可能 - Line-S:
Line同様サドル中央縦に溝が切られた上で、ショートノーズスタイルに仕上げたモデル。より前乗りしたい人向け - Scoop:
ある意味最も標準的なモデル。独自の3分割構造により柔らかいフォームを使用可能とすることで、快適性を追求したモデル - Tri:
トライアスロンモデル
一般的なローディーであれば、Line か Scoop を用途に応じて選択し、ショートノーズでより前乗りしたければ Line-S を選ぶ、という形になるようです。
現在使っているフィジークのサドルがオープンタイプとなりますので、今回も Line を選ぼうかな?と思ったのですが、実はオープンタイプでなくともそこまで強い圧迫を感じるタイプではなかったこともあり、まずは fabric の最も標準的なモデルである Scoop を選ぶことにしました。
これにより、私が選ぶべきサドルは "Scoop Shallow" となります。
(3) サドルレールによる違い
最後にサドルレール、サドルベースの違いにより複数のラインナップが用意されています。- ULTIMATE:
カーボンレール&カーボンベースを採用したモデル。Scoop Shallow だと182gと非常に軽量に仕上がります - PRO:
カーボンレール&ナイロンベースを採用したモデル。同じく Scoop Shallow だと198gと十分に軽量なモデル - RACE:
チタンレール&ナイロンベースを採用したモデル。Scoop Shallow だと254gと一気に重量増となります - ELITE:
クロモリレール&ナイロンベースを採用したモデル。Scoop Shallow だと266g。 - SPORT:
スチールレール&ナイロンベースを採用したモデル。Scoop Shallowで 374gと重量級に。
まとめるとこんな感じです。
モデル名 | 素材 | 重量 | 価格 |
ULTIMATE |
カーボンレール &カーボンベース |
182g | ¥35,000 |
PRO |
カーボンレール &ナイロンベース |
198g | ¥19,000 |
RACE |
チタンレール &ナイロンベース |
254g | ¥13,000 |
ELITE |
クロモリレール &ナイロンベース |
266g | ¥8,500 |
SPORT |
スチールレール &ナイロンベース |
374g | ¥4,500 |
お値段次第ではありますが、狙いどころは PRO か RACEあたりでしょうか。
この他に、サドル表面の仕上げの違いとして "TEAM" モデルもあります。
これはサドル表面に滑り止めの "fabric" ロゴが圧着されているか否かの違いとなります。
例えば PROモデルには、SCOOP PRO SHALLOW と SCOOP PRO TEAM SHALLOW がラインナップされており、違いはサドル表面の滑り止めロゴの有無、といった具合です。
標準価格は同額となっていますので、用途に応じた選び分けになりますね。
国内だと最近は価格が高止まりしているようで、なかなかお値打ち価格に出会えなかったのですが、海外サイトなども含めて探したところ、SCOOP RACE SHALLOW TEAM をそこそこお安く購入することができました。

3. バイクに取り付けてみた(SCOOP RACE SHALLOW TEAM)
ひっくり返してみると、めっちゃシンプルなサドルベース。
のっぺりしています。

RACE モデルとなりますので、サドルレールはチタン。
チタンと聞くと軽量なイメージがありますが、ELITE のクロモリレールと12gしか違わないんですよね。
早速体重測定。

公称254gに対して、254.6g。
素晴らしいですね。ぴったりです。
今まで使っていたフィジークのアリアンテR3オープンが実測236gでしたので、18gの増加となります。
ひとまず気にしないことにします。。。
まずサドル交換前に、元に戻せるようにサドルにマスキングテープで目印を付けます。

サドルの取り付け角度も念のため確認。

フラットになってますね。
並べてみます。

fabric のサドルは全体的に丸みを帯びていますが、サイズ感や形状はかなり近いものがあります。
同じ位置に目印を付けてサドルに装着。

早速ローラー台で乗ってみましたが、前後位置はこれまでのサドルと形状も似ていることからほぼ同じ位置にセット。水平もきちんと取ったところ、ポジション的には全く違和感はありませんでした。
あとはライドに連れ出して座り心地など確認してみたいと思います。

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