先日交換したファブリックのサドル。
まだ走行距離は合計200kmほどではありますが、まずは軽めにファーストインプレッションをまとめてみたいと思います。
fabric SCOOP SHALLOW RACE TEAM は乗り心地も良く高コスパなサドルだった
1. サドル遍歴
ロードバイクにおける、これまでのサドル遍歴はこんな感じになります。
- ジャイアント完成車付属のサドル:
何というサドルだったかも忘れましたが・・・汗
エントリー向けアルミロードに付属していたサドルですが、実はあまり問題を感じることがありませんでした。マウンテンバイク、クロスバイクと無駄に自転車歴だけは長いこともあり、もともとお尻は「自転車向き」に仕上がっていたこともあるかと思いますが、特に痛みを感じることもなく、可も不可もないサドルでした - フィジーク アンタレスR7:
こちらも現在の愛車、ピナレロ GAN S 購入時に完成車に付属していたサドルとなります。で、このサドルに変わった時に若干の違和感を感じたものの、痛みがひどくなるといったこともなく、あまり気にせずに乗り続けていました - フィジーク アリアンテR3オープン:
フィジークのアプリで「あんた体の柔軟性低いんだから、アンタレスよりもアリアンテの方が合ってるよ」と判明したこともあり、物は試しと購入したのがアリアンテ。
で、これが大正解。ペダルが回しやすくなりました。
お尻の痛みは、サドル交換よりもポジションを見直した方が良い、とはよく言われることかと思いますが、幸いなことに200km、300kmと長距離を走らない(走れない)こともあり、これまではお尻の痛みとは無縁でした。
柔軟性が低いことからあまり前傾姿勢にもならず、尿道の痛みなども出ることもなく。
体の柔軟性と坐骨幅に合った、ペダリングし易いサドルであれば良かったことから、そこまでサドル沼にハマらずに済んでいました。
2. fabric SCOOP SHALLOW RACE TEAM ショートインプレッション
というわけで、サドル選びはそこまで神経質ではないタイプではありますが、新しく交換した fabic のサドルについて、まずはさらっとインプレをまとめてみたいと思います。
(1) サドル形状
まずはサドル形状。
これは先日の記事でも書きましたが、フィジークのアリアンテに近く、わずにウェーブした形状。
ペダリングのし易さ(内腿とサドルの干渉具合)に関しては、文句なしでた。
アリアンテの形状がぴったり合っている方であれば、ファブリックのサドルはスクープがぴったりかと思います。
(2) クッション性
フィジークのサドルは購入から2年以上が経過していますので、そのまま比較するのはフェアではないかもしれませんが、指でぐにぐに押した時の感触からすると、フィジークよりもファブリックの方がクッション性は高かったです。
実際に乗ってみたところ、分かりやすい比較としてローラー台に1時間乗った場合、明らかにフィジークよりもファブリックの方が快適でした。
ライドに出かけると、信号待ちでサドルから降りたり、坂道で微妙にサドル上のポジションを変更したりとお尻への圧迫部位が切り替わることがあるのですが、ローラー台だと、どっかりと同じポジションで負荷がかかり続けますので、お尻へのダメージは大きいと感じています。
フィジークの場合、1時間回し続けるとお尻が「じんわり」と疲れるのですが、ファブリックの場合、その「じんわり」感は3割減くらいには軽減されていました。
極端に「お尻への圧迫感から解放されます!」というレベルではありませんが、おそらく誰でも感じ取れる位にはお尻の圧迫感が減ると思います。
ちなみに、フィジークは尿道への圧迫を軽減するオープンタイプ、ファブリックだと “LINE” という同様のシリーズがあるのですが、今回はそういった工夫のない “SHALLOW” モデル。
私の場合、前傾が浅い為もともと尿道への圧迫が強くなかったこともあり、 “SHALLOW” モデルでも特に問題はありませんでした。
長時間乗り続けると違いが出るかもしれませんので、その辺りは今後も要経過観察、ですかね。
(3) サドル上でのポジション変更
上り坂では気持ちサドル上で前側にポジションを変更したりするのですが、一般的にウェーブ形状のサドルはサドル上でのポジション変更はし辛くなると言われています。
今回購入したファブリックの “SCOOP” は若干ウェーブしたモデルとなりますが、若干であればサドル上で前後にポジション変更することはできましたし、そのままペダリングを続けているとずるずるとサドル上でポジションが元の位置に戻される、みたいなこともありませんでした。
この辺りはフィジークよりも自由度が「ほんの僅か」ではありますが高そうです。
ただ、今回私が購入したのは “TEAM” モデル。
サドルに “fabric” ロゴがデカデカとプリントされているのですが、このプリント部分が滑り止めの素材が貼り付けられている為、サドル上でポジション変更する際には、お尻をスライドさせると引っかかりがある為、持ち上げながら変更する必要があります。
また、若干ウェーブした形状でありながらも、前乗りに変更した際にもお尻のポジションがずれたりせずに安定しているのも、この滑り止めの効果もありそうです。
個人的には、この滑り止めは地味に便利だな、と感じています。
今履いているタイツの生地が「するすべ」で滑りやすいと感じていたこともあり、この滑り止めはちょうど良かったですね。
(4) サドル重量(振りやすさ)
今回のサドル交換で重量は18gアップ。
この位だと左右でそれぞれのサドルを持ち上げても違いは感じないレベルでしたが、実際に取り付けてみても、重量アップを感じることもありませんし、上り坂でハンドルを降って立ち漕ぎをしても、重さを感じることはありませんでした。
ま、もともと非力なローディーですので、そこまでぶんぶん振り回した乗り方はしないから、というのもあるとは思いますが。
ということで、フィジークのアリアンテと比較した場合、「もうちょいサドルのクッション性を高めたコンフォートモデルが欲しい」けど「形状・ポジションはアリアンテが合っているので、大きく形状変更させたくない」という方には、とてもお勧めなサドルかと思います。
逆に、今ファブリックの “SHALLOW” モデルを使っているけど、サドルレールは金属のままでもうちょい軽量化させたい、という方にはフィジークのアリアンテ R3 はおすすめかと思います。
ということで、なかなかに満足いくサドルに出会えましたので、しばらくはこのまま使い続けて様子を見てみたいと思います。
コメント
Fablicのサドルは幾つか持っていますが良い物ですね。
公式ホームページにある重量は残念ながらいい加減です。
SCOOP SPORT SHALLOWは数個実測しても300~305gとカタログと随分違います。
LINE ELETE SHALLOWも134mm幅と142mm幅でカタログでは134mmのほうが250gと重いですが、実際には234gと軽いです。
サドル、ステム、ハンドルはショップでフィッティング用にレンタルしているところが結構あるので、重量や使い心地に拘るならば利用したほうが安全です。
たかにぃさんもお使いなんですね。
色々なブログでポジティブな評価が多かったのも頷ける内容で、満足しています。