【製品レビュー】イーストン(EASTON)EA90SLステム

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とても重要なパーツでありつつも、そうそう頻繁に交換することもないのがロードバイクのステム。

ポジションが一度決まってしまえば、そうそう触るパーツではないんですよね。

シューズ、サドルとフィジークで揃えていたことから購入したのが、フィジークのステム。

特段不満もなく使っていたのですが、スマホをステムにマウントしたいと購入したピークデザインのユニバーサルマウントが、角形ステムとの相性がよくなかったこともあり、一般的な円柱タイプのステムを試してみたいと考えていました。

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そんな中、アマゾンのタイムセール祭りでポイントアップのタイミングにぽちっとしてしまったのが、今回紹介するイーストンのステム。
約半年使ってきた使用感なども含めて、簡単にまとめておきたいと思います。

これ買っておけば間違いないアルミステム(イーストンEA90SL)

今回はイーストンのアルミステム最高峰、EA90SLを購入したのですが、まずはイーストンのラインナップから見ていきましょう。

イーストンステムのラインナップ

イーストンのロードバイク向けアルミステムのラインナップについては以下の4種類となっています。
昨今のロードバイク業界不況もなんのその、ラインナップ刷新が比較的最近(といっても2019年)ということもあり日本国内での入手性も高いのがとてもありがたいです。

モデル 価格(税込) 平均重量 ガーミン
マウント
EA90SL ¥22,000 110g 付属あり
EA90 ¥14,300 120g 付属あり
EA70 ¥9,900 145g なし
EA50 ¥5,720 160g なし

それぞれの特徴としてはおおよそ以下の通りとります。EA70を基準に考えると分かりやすくなっています。

  • パフォーマンスと価格が程よくバランスされたセカンドグレードのEA70は、旧製品から大きな変更は加えられていないが、専用のガーミンマウントが使用できるICMフェイスプレートに対応したデザインへと変更された
  • トップモデルのEA90は従来製品よりもチューブの直径を大きくすることで剛性強化を図りつつ、余分な部分を徹底的に削り込むことで10gの軽量化を実現
  • EA90SLはステムの素材はEA90と同じとなっており、チタンボルトを採用することで更に10gの軽量化を実現している
  • 最もリーズナブルなエントリーグレードのEA50は、角形デザインのステム
  • 全てのラインナップにおいて、専用のガーミンマウントを取り付けることが可能なステムフェースプレートを採用

今回のステム購入の目的が「円柱デザイン」のステムとなりますので、EA50は対象外に。

ちなみに、手持ちのフィジークのステム(CYRANO R1)については、110mmの重量は 127.5gでしたが、100mmだと 125.8g。

今回購入するのは100mmで考えているのですが、今の重量レベルをキープしようとするとEA90以上でないと不満が出そうです。
ただ、イーストンのマーケティング巧みな点として、EA90とEA70の価格差は4,400円あるのですが、EA90についてはガーミンマウント(ステムフェースプレート)が付属しているんです。

こちら、単品購入すると3,190円しますので、ステム単体での価格差としては1,390円しかないんです。

ロードバイクの世界で、1,390円で25gの軽量化が実現すると考えるてしまうと、「それならEA90で良いじゃん」という結論に飛びついてしまうんですよねー。
もう病気ですよね・・・。

そして、標準価格だとEA90とEA90SLの価格差は8000円近くあるのですが、市場価格だとその価格はぐっ、と縮まって、3000円も差はなかったりします。

そうなると、もう「EA90SL買っておけば後悔ないよねー」という話になるわけで。
いやー、イーストンさん、マーケティング戦略が巧みですねー。

イーストン EA90SLの特徴について

イーストンEA90SLの特徴を整理してみたいと思います。

軽量なアルミステム

価格や重量のスペックについては先に挙げた通りですが、公式の謳い文句については以下の通り。

新登場のEA90SLアルミステムを削り込み、さらにチタンボルトの採用により更なる軽量化を果たした本モデル。
110gというカーボンステムに匹敵する軽さを持ちながら、アルミ素材の強度と信頼性を兼ね備えています。

ハンドルこそ気に入ってカーボンハンドルを使っていますが、ステムに関してはカーボンの恩恵は少ないというのが多数派の意見ではないでしょうか。「しなり」が生まれる余地が少ないですからね。
それでいてカーボンステムは扱いを慎重にする必要がありますので、軽量である限りにおいては無理にカーボンを採用する必要はなく、アルミで十分だと考えています。

軽量なチタンボルト、というのもちょっと所有欲をくすぐりますよね。

独自の固定方法(トップロックステム)

イーストンの特徴として、トップロックステムという方式が採用されています。

地味な機構ですが、これ、めっちゃ便利です。

まず、一般的なステムを固定する場合、4本のボルトで固定する場合には、一箇所のボルトを締め込んだら、次は対角線上のボルト、続いて隣(上隣or横隣)のボルトを締め、最後に対角線上に残ったボルトを締める、というお作法があります。

イーストンのトップロックステムはシンプルです。

イーストンのステムはトップロックシステムを採用しています。
ステムキャップには上下の向きが決まっていますので、取り付けの際上下逆にならないようご確認ください。
取り付け時は上部のボルト2本を完全に締めたのち下側2本を締めます。

上の2本を固定してから、下の2本を固定すれば良いんですね。
しかも、「上の2本を完全に固定」してから下を固定することができますので、締め込みのトルク確認については、下の2本でだけ行えば良いわけです。

一般的な4本締めのステムの場合、一本ずつ全てトルクを確認しないといけないので、この点がとても楽ちんなんですよね。

実際に使ってみて、これはほんと便利でした。

ガーミン用のステムフェースプレートが標準付属

これはガーミンのサイクルコンピューターを使っている人限定ではありますが、ガーミン用のサイコンマウントが付属しています。

こちらですね。

ステムフェースに縦に溝が切られていますので、専用のそこに挟み込んで裏からボルトで固定する形になります。

今まで使っていたフィジークも同様の固定方法となっています。

ということで、私が今まで使っていいたカーボン製のサイコンマウント(CloseTheGap HideMyBell raceday sd)がそのまま転用できたりします。

【製品レビュー】カーボン製のサイコンマウントを新調(CloseTheGap HideMyBell raceday sd)
最近、サイコンマウントで迷走を続けております。ピナレロ GAN S に乗っていた頃は、ピナレロのステム(MOST)純正のサイコンマウントがありましたので、全く問題ありませんでした。やはり純正のステムマウントは、ハンドル周りがすっきりして良い...

ステムの溝の幅はフィジークとイーストンで異なりますので、固定する為のボルト台座はそれぞれ違うものを使う必要がありますが、イーストン用、フィジーク用、いずれも HideMyBell raceday sd には付属していますので心配無用です。

ちなみに、イーストン純正のフェイスプレートマウントはライトとサイコンの併用ができるマウントではなく、上面にサイコンを固定するのみ。
マウント下部にキャットアイやGoProのマウントが取り付けできると完璧だったんですけどねー。

実測重量

気になる実測重量は119.8g。

公称110gよりも重かったです。残念。
それでも、それまで使っていたフィジークのステムよりも約5gは軽量化されたので良しとしましょう。

実使用レビュー

約半年使い続けてきましたが、特に不満もなく使っています。

ステムに関しては、「ネガティブな印象はないです」という点を確認するのみですよね。

  • 試しに思いっきりハンドルをぶん回して上り坂を登ってみたものの、ステムの剛性不足を感じることはなかった
  • 仕様説明にもあるように、軽量化と剛性のバランスを保つ為にステム径を大きくしている為、ロードバイクを降りてバイクを片手で押す時にステムを握ると「ん?少しステムが太いかな?」と実感できるが、持ちにくいといった難点を感じるほどではない
  • 表面の仕上げ的にも、特段傷つき易いとか汚れ易いといったこともなさそう

はい。
まったく不満もなく使えています。

フィジークの時にも感じましたが、ステムフェースの縦溝にサイコンマウントを固定するタイプは、固定力含めてとても良いですね。微調整もし易いですし。

デザインも主張し過ぎないものとなっており、イーストンを知らない人だと「何てブランド?」と気づきにくいロゴになっています。

あと、もともとの目的の一つであったピークデザインのユニバーサルマウントも、がっつり固定できて大満足でした。(写真撮り忘れてますが)

ということで、不満点もなく満足して使えていますので、今後ステムの種類を増やす(ステム長を伸ばす等)場合であっても、同じイーストンのステムを購入する気まんまんであります。

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