10,000km走るならSilcaのチェーンワックスを買った方が良い

この記事は約6分で読めます。

諸事情で最近外に走りに行けてないもので、色々と妄想が膨らんでしまいます。(主にお買い物関連)

Silcaのチェーンワキシングシステムは長い目で見ればコスパが良い(Silca Chain Waxing System)

以前から気になっていたSilcaのチェーンワックス

現在主に使っているチェーンルブは Squirt Dry Lube。

【製品レビュー】Squirt Dry Lube 追加塗布(600km超持続するのは本当だった)
Squirt Dry Lube は600km超持続するというのは本当だった初のチェーンワックスということで昨年購入した Squirt Dry Lube。公式では持続距離 480km〜640km(300〜400マイル)とのことで、先日は300...

ワックス系のルブは持続性も高く、チェーンが汚れにくいので良いよなー、とつくづく実感しています。

そんな私がとっても気になっているのがチェーンをどぶ漬けするワックス。施工の難易度がそこそこあるのと、チェーンを完全に取り外してから洗浄、ワックス漬けする必要がありますので、クイックリンクの使用がマスト。

チェーンワックスをより身近にすることができるのか?(Silca Strip Chip)
とっっっっても興味はあるものの、敷居が高くて手が出せないものがあります。チェーンワックスですね。完全に脱脂したうえで、溶かしたワックスにどぶ漬けする必要がある為、超えなければいけないハードルが沢山あります。そんなワックスがけの一つの難所、完...

それでも、Silca のワックスは感動レベルで潤滑性、持続性が高いとのことで、一度はチャレンジしてみたいと思っていました。

自分の性格的に、どうせ手をだすなら純正のワキシングシステムも欲しいなー、と思いながらも、日本国内では代理店の取り扱いはなし。個人輸入が必要な案件だったりして、ちょっと逡巡していました。

ロードバイクに関しては個人輸入しまくっていますので、今更気にする必要もないのですが、一式購入しようとすると、なかなかのお値段になってしまいます。

公式で購入すると163.99ドル。送料やら税金やら含めると、なかなかのお値段になってしまいます。

そう考えるとSquirt Dry Lube はコスパ高いよなー、と思っていたのですが、先日海外のチェーンワックスの良さを紹介する記事を読んでしまい、再び欲しい熱が再燃。

チェーンワックスのメリット

チェーンワックスの利点を解説してくれている記事はこちら。

Can a waxed chain really make you faster than a new aero frame could? We crunched the numbers to find out if chain waxing is worth it and the answer might surprise you
A waxed chain promises several benefits including improved performance and a longer life for your drivechain, but is it ...

せっかくですので、こちらの記事を簡単にまとめるとこんな感じ。

チェーンワックスの種類と方法

チェーンワックスを始めるにはいくつかの方法があり、手軽なものから本格的なものまであります。

  1. プレワックス済みチェーンの購入:
    最も簡単な方法です。専門ブランドが事前にワックス処理を施したチェーンを購入し、取り付けるだけです
  2. ドリップ式ワックス:
    ボトルに入った液状のワックスを、チェーンの各リンクに1滴ずつ垂らして使います。事前にチェーンを徹底的に洗浄する必要がありますが、手軽にワックスの効果を試せます
  3. ワックスペレット(固形):
    ワックスの塊を溶かしてチェーンを浸す方法です。最も効果が高いとされますが、専用の機器(スロークッカーなど)が必要で、手間がかかります。火災の危険があるため、ストーブでの直接加熱は絶対に避けるべきです
  4. 専用ワックスシステム:
    Silca社などが販売する、温度管理機能付きのワックスポットを含む専用システムです。安全かつ正確にワックスを塗布できます

私が現在愛用している Squirt Dry Lube はドリップ式ワックスですね。まさにこの記事にあるように「手軽にワックスの効果を試すことができる」という意味では、ワックスの世界を知るにはとてもお勧めな商品ですね。

 

チェーンワックスのメリット

手間や初期費用はかかりますが、それを上回る価値があります。

  • ドライブトレインの効率向上とワット数節約:
    新しいチェーンとワックスを組み合わせることで、ウェットルーブ使用時と比べて2〜8ワットの節約が期待できます。ドライなワックスはホコリやゴミを寄せ付けないため、効率の低下を防ぎます
  • 清掃の手間が大幅に減少:
    ウェットルーブと違い、ワックスはベタつかないため、チェーンが汚れたり、脚に黒い油汚れが付くことがありません
  • 部品の寿命が大幅に延長:
    Zero Friction Cycling社の調査によると、チェーンワックスを使うことで、ドライブトレイン部品の寿命が50%から最大600%も延びることが証明されています。高価な部品を頻繁に交換する必要がなくなるため、長期的に見ると経済的です
  • 悪天候下での性能:
    雨天では再塗布が必要になりますが、ウェットルーブよりもゴミが付着しにくく、優れた性能を維持します

悪天候下での「優れた性能を維持」という点は、個人的にはちょっと?ですが。

雨に降られてチェーンワックスが流れ落ちるライド(Squirt Dry Lube)
チェーンワックス(Squirt Dry Lube)はやはり雨には弱かったその日の天気予報は終日「くもり」でした。降水確率は10%程度でしたが、地域によっては狭い範囲で雨がぱらつく可能性あり、とのこと。最近ホイールをアルミリムに戻したこともあ...

10,000km走るならSilcaの専用ワックスシステムを買った方が良い

ここではたと気づきます。Zero Friction Cycling社のデータについては、過去にも調べたな、と。

【真のコスパ最強】年5万円はコストが下がるチェーンルブ
ちょっと面白いデータを見つけました。原文に倣うなら、「正しいチェーンルブを選べばメンテナンスコストが10万円は安くなる」という記事になります。本気ですか!? という刺激的なタイトルですよね。チェーンルブ毎の「摩耗率」に基づいた真のコスパ最強...

この当時は、ワックスの方がコスト面でかなり有利になるよ、という観点から調べた内容となっていますが、今回は見方を変えてみます。

というか、Zero Friction Cycling社のサイトが、めっっっっちゃ見やすくなっていて感動しました。。。

今回着目するのは、Silcaのワックスを塗布した場合と、Squirt Dry Lubeとを10,000km走行した場合の比較です。

元記事はこちら

結論をまとめると、こんな感じになります。

  • アルテグラのコンポで比較した場合、10,000km走る間に使用したルブリカントの費用と、交換したコンポーネントの費用を合算して比較すると、Silcaのワックスでは215.5ドルであったのに対して、Squirtの場合は369.45ドルと約150ドルのコスト削減が実現可能
  • デュラエースのコンポで比較した場合、Silcaワックスでは338.8ドルであったのに対して、Squirtだと1236.75ドルと、約900ドルも差が生じた

ポイントになるのは、Silcaのワックスを使うと、コンポーネントの摩耗度合いが大きく低減できる為、10,000kmの走行ではチェーン、カセット、チェーンリング、いずれにおいても交換が不要であったのに対して、Squirtだとチェーンは2.5回の交換、カセットもアルテグラでは1.25回の交換が必要になるという点ですね。

残念ながらSRAMのコンポ比較結果はないのですが、仮にカセットの交換が一回分少なく済むだけで、SRAMの場合は一気に3万円の差が生じますからね・・・。

Silcaのチェーンワキシングシステムなんて、余裕で買えてしまいます。

むー・・・。

こうやって比較してしまうと、あと数年ロードバイクに乗り続ける気があるなら、さくっと専用ワックスシステムを導入してしまうのが良い、という話になりますね。

こりゃ悩ましい。

 

コメント

  1. うま より:

    125℃にする必要があるSTRIP CHIPを使うならともかく、ドブ漬けワックスを使うだけなら安価なスロークッカーで十分だと思います。
    私はスロークッカーでワックス漬けをやっていますが不便を感じたことはありません。

    • oto-san より:

      >うまさん

      確かにそうなんですよね。
      せっかくならSTRIP CHIP 使いたいな、と思っていたのですが、そこまで目指すと一気にハードルが上がるんですよね。
      脱脂は別の方法で頑張るなら、一気にハードルが下がる(半額以下)わけで、まずはそこから手を出してみるのが現実的ですかね。。。

タイトルとURLをコピーしました