諸事情で最近外に走りに行けてないもので、色々と妄想が膨らんでしまいます。(主にお買い物関連)
Silcaのチェーンワキシングシステムは長い目で見ればコスパが良い(Silca Chain Waxing System)
以前から気になっていたSilcaのチェーンワックス

現在主に使っているチェーンルブは Squirt Dry Lube。

ワックス系のルブは持続性も高く、チェーンが汚れにくいので良いよなー、とつくづく実感しています。
そんな私がとっても気になっているのがチェーンをどぶ漬けするワックス。施工の難易度がそこそこあるのと、チェーンを完全に取り外してから洗浄、ワックス漬けする必要がありますので、クイックリンクの使用がマスト。

それでも、Silca のワックスは感動レベルで潤滑性、持続性が高いとのことで、一度はチャレンジしてみたいと思っていました。
自分の性格的に、どうせ手をだすなら純正のワキシングシステムも欲しいなー、と思いながらも、日本国内では代理店の取り扱いはなし。個人輸入が必要な案件だったりして、ちょっと逡巡していました。

ロードバイクに関しては個人輸入しまくっていますので、今更気にする必要もないのですが、一式購入しようとすると、なかなかのお値段になってしまいます。

公式で購入すると163.99ドル。送料やら税金やら含めると、なかなかのお値段になってしまいます。
そう考えるとSquirt Dry Lube はコスパ高いよなー、と思っていたのですが、先日海外のチェーンワックスの良さを紹介する記事を読んでしまい、再び欲しい熱が再燃。
チェーンワックスのメリット
チェーンワックスの利点を解説してくれている記事はこちら。

せっかくですので、こちらの記事を簡単にまとめるとこんな感じ。
チェーンワックスの種類と方法
チェーンワックスを始めるにはいくつかの方法があり、手軽なものから本格的なものまであります。
- プレワックス済みチェーンの購入:
最も簡単な方法です。専門ブランドが事前にワックス処理を施したチェーンを購入し、取り付けるだけです - ドリップ式ワックス:
ボトルに入った液状のワックスを、チェーンの各リンクに1滴ずつ垂らして使います。事前にチェーンを徹底的に洗浄する必要がありますが、手軽にワックスの効果を試せます - ワックスペレット(固形):
ワックスの塊を溶かしてチェーンを浸す方法です。最も効果が高いとされますが、専用の機器(スロークッカーなど)が必要で、手間がかかります。火災の危険があるため、ストーブでの直接加熱は絶対に避けるべきです - 専用ワックスシステム:
Silca社などが販売する、温度管理機能付きのワックスポットを含む専用システムです。安全かつ正確にワックスを塗布できます
私が現在愛用している Squirt Dry Lube はドリップ式ワックスですね。まさにこの記事にあるように「手軽にワックスの効果を試すことができる」という意味では、ワックスの世界を知るにはとてもお勧めな商品ですね。
チェーンワックスのメリット
手間や初期費用はかかりますが、それを上回る価値があります。
- ドライブトレインの効率向上とワット数節約:
新しいチェーンとワックスを組み合わせることで、ウェットルーブ使用時と比べて2〜8ワットの節約が期待できます。ドライなワックスはホコリやゴミを寄せ付けないため、効率の低下を防ぎます - 清掃の手間が大幅に減少:
ウェットルーブと違い、ワックスはベタつかないため、チェーンが汚れたり、脚に黒い油汚れが付くことがありません - 部品の寿命が大幅に延長:
Zero Friction Cycling社の調査によると、チェーンワックスを使うことで、ドライブトレイン部品の寿命が50%から最大600%も延びることが証明されています。高価な部品を頻繁に交換する必要がなくなるため、長期的に見ると経済的です - 悪天候下での性能:
雨天では再塗布が必要になりますが、ウェットルーブよりもゴミが付着しにくく、優れた性能を維持します
悪天候下での「優れた性能を維持」という点は、個人的にはちょっと?ですが。

10,000km走るならSilcaの専用ワックスシステムを買った方が良い
ここではたと気づきます。Zero Friction Cycling社のデータについては、過去にも調べたな、と。

この当時は、ワックスの方がコスト面でかなり有利になるよ、という観点から調べた内容となっていますが、今回は見方を変えてみます。
というか、Zero Friction Cycling社のサイトが、めっっっっちゃ見やすくなっていて感動しました。。。
今回着目するのは、Silcaのワックスを塗布した場合と、Squirt Dry Lubeとを10,000km走行した場合の比較です。

元記事はこちら。
結論をまとめると、こんな感じになります。
- アルテグラのコンポで比較した場合、10,000km走る間に使用したルブリカントの費用と、交換したコンポーネントの費用を合算して比較すると、Silcaのワックスでは215.5ドルであったのに対して、Squirtの場合は369.45ドルと約150ドルのコスト削減が実現可能
- デュラエースのコンポで比較した場合、Silcaワックスでは338.8ドルであったのに対して、Squirtだと1236.75ドルと、約900ドルも差が生じた
ポイントになるのは、Silcaのワックスを使うと、コンポーネントの摩耗度合いが大きく低減できる為、10,000kmの走行ではチェーン、カセット、チェーンリング、いずれにおいても交換が不要であったのに対して、Squirtだとチェーンは2.5回の交換、カセットもアルテグラでは1.25回の交換が必要になるという点ですね。
残念ながらSRAMのコンポ比較結果はないのですが、仮にカセットの交換が一回分少なく済むだけで、SRAMの場合は一気に3万円の差が生じますからね・・・。
Silcaのチェーンワキシングシステムなんて、余裕で買えてしまいます。
むー・・・。
こうやって比較してしまうと、あと数年ロードバイクに乗り続ける気があるなら、さくっと専用ワックスシステムを導入してしまうのが良い、という話になりますね。
こりゃ悩ましい。


コメント
125℃にする必要があるSTRIP CHIPを使うならともかく、ドブ漬けワックスを使うだけなら安価なスロークッカーで十分だと思います。
私はスロークッカーでワックス漬けをやっていますが不便を感じたことはありません。
>うまさん
確かにそうなんですよね。
せっかくならSTRIP CHIP 使いたいな、と思っていたのですが、そこまで目指すと一気にハードルが上がるんですよね。
脱脂は別の方法で頑張るなら、一気にハードルが下がる(半額以下)わけで、まずはそこから手を出してみるのが現実的ですかね。。。