今回は完全に他人のふんどしで相撲をとらせてもらいました。
空気をより早く充填できるのはどのバルブ?
チューブレスバルブ革命期
昨年くらいから各社製品に注目して追いかけていたりするのですが、本当にここ最近、チューブレスバルブの進化がすさまじいです。



私はMuc-Offのチューブレスバルブを使っているわけですが、一度これらの新製品を使ってしまうと、従来型の仏式バルブに戻ることはできなさそうです。
日本国内でもようやく各社製品が少しずつ流通に乗り始めたようですが、流通性やマーケット価格の関係から、今のところはCLIKバルブが徐々に幅を利かせ始めているように感じています。
CLIKバルブの賢いところは、企画化をした上で各社賛同会社から複数製品を発売しているところですね。
一社独自で特許を取得して独占するやり方は、利幅は良いですが流通性に限界があるわけで、仏式バルブを追いやるぞ!という黎明期においては、CLIKバルブのやり方はとてもスマートだと思います。
で、どの製品が素早く空気を充填できるの?
海外だと、よく各社製品比較をやってくれる記事が流れてくるのですが、日本人の特性なのか、メーカーからの圧力なのか、なかなか比較記事って少ないんですよね。
で、個人だとわざわざ複数製品購入して比較するのも大変なわけで。
そんな中、仏式バルブとCLIKバルブ、ビッグボアバルブの比較記事がダイアテックさんから出ました。

複数人による実践比較記事ですので、とても参考になります。ダイアテックジャーナルは、ただの製品紹介だけで終わらない記事も多く愛読させて頂いているのですが、今回もとても楽しく読ませて頂きました。
こういった比較記事は、多方面からもっとたくさん出て欲しいものですねー。
詳細はダイアテックジャーナルを読んで頂くとして、結論部分だけ引用させて頂きます。
- 当然ですが、仏式バルブよりもClikバルブ、ビッグボアバルブの方が充填は早い
- CLIKバルブは、装着開始から空気が入るまでの時間が最も短く、仏式よりも軽い力でポンピング可能
- Muc-Off BIGBORE バルブは空気の通り道が広く、一気に空気が入る。高圧でも軽いポンピングで素早く充填が可能
今回面白いと感じたのが、「装着するまで」の時間と「装着してからポンピングする時間」両方のトータルタイムで比較している点ですね。
バルブの特性上、CLIKバルブは装着がとても簡単で素早くできますので、トータルタイムはCLIKバルブが優秀だったようですが、装着してからのポンピングのスピードだけ見るとビッグボアバルブに軍配が上がった模様。
ビッグボアバルブは、ポンプを装着した後に「ぐりっ」とダイアルを回してあげる必要がありますし、空気を充填した後は逆に「ぐりっ」と閉じてあげる必要があります。

脱着含めたトータルでの手軽さを取るか、装着してからのポンピングだけを重視するかで、いずれの製品を選ぶか考えると良いかもしれませんね。
言われてみれば「そりゃそうだよね」という結論ではあるのですが、とても参考になる記事でした。
軽い力でポンピングできるのは? ※2025/9/21追記
更にダイアテックさんから追加検証の記事がアップされました。まじ神です。

ロードバイク向けホイールで試したところ、軽い力でポンピングできるのはビッグボアバルブ、早く短い時間でポンピングできるのはCLIKバルブだそうです。
私のような細腕&非力なローディーにはビッグボアバルブが合っているようですね。


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