ステム交換により自分に適正なリーチを確かめてみる
ロードバイクを初めてから色々とポジションを自分なりに調整してきました。
また、試乗イベントなどがあると出かけて行って色々なバイクにチャレンジしてきました。
その結果。
スタックとリーチの重要性をよーーーく理解することができました。
以前スタックとリーチを色々と調べたことがあるのですが、その後ハンドルの高さを変えて乗ったり、別のバイクに試乗したりと自分なりの実体験を重ねていくと色々と見えてくるものがありました。
スタックが低いと前傾姿勢を取りやすくなるが故に、頑張って速く走ろうとしてしまうんですよね・・・。
それでも100km、150kmと鼻歌交じりで走れるだけの体幹の強さがあれば問題ないのですが、なかなか現実は甘くありません。
自分にとっては、もう少しスタックが高いバイク、よりエンデュランス寄りのバイクの方が向いているのでは?なんて思う今日このごろ。
反面、スタックを重視してフレームサイズを選ぶとリーチも一緒に長くなる傾向があります。
そりゃ当然ですよね。
長くなったリーチはステムを交換することで調整可能ではありますが、改めて自分にとって最適なリーチってどの程度なんだろう?という点につき突き詰めてみようと思いました。
1. 現在のフレームサイズ(スタックとリーチ)
現在の愛車はピナレロ GAN S。
サイズは50になります。
あまり身長で語るべきではありませんが、色々なショップの解説などをみると、サイズ50は目安としては165cm〜170cm程度の人にオススメされているフレームサイズのようです。
私の身長は170cmなのですが、特段手足が長い、短いといった特徴があるわけではないのでこのフレームサイズで問題なく乗れています。
ショップによっては、身長170cmだともうワンサイズ上の51.5をオススメしているところもあるようですので、その辺りは個々人の身体的特徴、並びに乗り方によって選択すれば良いのでしょうね。
スタックとリーチは以下のようになっています。
stack | reach | stem | reach + stem | |
pinarello gan s(500) | 525 | 372 | 100 | 472 |
pinarello gan s(515) | 532 | 378 | 100 | 478 |
参考までにワンサイズ上も並べてみましたが、サイズを上げるとハンドルは7mm高くなり、6mm遠くなるわけですね。
ピナレロはフレームサイズが11に細分化されていますので、刻みが小さくなっています。
確かにこの差ならどちらのサイズも選択できそうですね。
2. よりハイスタックなロードバイクを探してみる
今回は有名どころのエンデュランスロードバイクと比較してみました。
おまけで、軽量フレームがとっても魅力的な AETHOS も追加してみました。
AETHOS はエンデュランスではなくジオメトリーとしてはレースモデルと同じなんですけどね。
stack | reach | stem | reach + stem | |
Bianchi INFINITO CV (50) | 539 (+14) | 375 | 100 | 475 (+3) |
Bianchi INFINITO CV (53) | 553 (+28) | 376 | 100 | 476 (+4) |
TREK DOMANE SL6(52) | 561 (+36) | 371 | 90 | 461 (-11) |
TREK DOMANE SL6(54) | 575 (+50) | 374 | 90 | 464 (-8) |
SPECIALIZED ROUBAIX(52) | 570 (+45) | 368 | 90 | 458 (-14) |
SPECIALIZED ROUBAIX(54) | 585 (+60) | 376 | 100 | 476 (+4) |
SPECIALIZED AETHOS(52) | 527 (+2) | 380 | 90 | 470 (-2) |
SPECIALIZED AETHOS(54) | 544 (+19) | 384 | 100 | 484 (+12) |
カッコ内の数字は、現在からどれだけ変動するかを示しています。
リーチに関しては、−14mmから+12mmということですので、ステム長さをワンサイズ短くしたり長くするだけで調整できそうですね。
これに対して、スタックに関してはかなり高くなりそうです。
エンデュランスモデルって、ハンドルが高くなっているんだな、というのが改めてよく分かります。
AETHOSを除く各社エンデュランスモデルと比較すると、+14mmから+60mmとかなり大きな変化が。
実際には、これにどれだけのコラムスペーサーを入れられるかによってハンドルの高さは変わってきますので、この数字だけ判断することはできないんですけどね。
色々とネットを漁って得られた情報だとこんな感じでした。
コラムスペーサー枚数 | 調整可能な高さ | |
pinarello gan s | 4枚 | 0〜40mm |
BIANCHI INFINITO CV | 4枚 | 35mm前後? |
TREK DOMANE SL6 | 5枚? | 40mm前後? |
SPECIALIZED ROUBAIX | 3枚? | 0〜30mm |
ネットの情報だけだと何ともあやふやですね。
今度ショップに行った時に色々と調べてみないとです。
ただ確実に言えるのは、実は現在乗っている GAN S はスペーサーで他社対比10mm近く高く設定することができそう、という点ですね。
この点は差し引いて考えた方が良さそうです。
3. 110mmのモスト エアロステムを探してみるが・・・
ということでつらつらと見てきましたが、エンデュランスモデルを選択すれば、今よりもハンドルは20mm〜40mm程度は高く設定できそうな雰囲気、ということがよく分かりました。
ROUBAIX や DOMANE だと、それでもリーチはあまり変わらない(むしろ短くなる傾向)のですが、INFINITO CV の場合、若干リーチが伸びることになります。
AETHOS のサイズ54を選択すると10mm以上遠くなることに。
今でもステムを10mm長いものに交換してしまえば、お手軽に「今より10mm遠いポジションになったらどうなるのか?」を確認できるわけで。
次期ロードバイク購入後にポジション調整をうだうだやるよりは、今のうちに適正サイズを確認しておいた方が良いよね、ということで、110mmのステムを探してみることに。
アルミの専用エアロステムになりますので、汎用品へ交換しようとするともろもろ全てを交換する必要が出てしまい面倒なんですよね。
で、色々なサイトを覗いてみると・・・。
どこにも在庫がありません・泣
2021年モデルの PARIS DISK のステムでも同じステムを採用している現行品になりますので、まだ廃盤になったわけではなさそう。
このコロナ渦の影響を受けて流通が完全に滞っている模様・・・。
いくつかのお店に問い合わせをしてみたのですが、現在入荷目処が一切経っていない為、予約を受け付けることすらできないそうです。
なんてこったい・・・。
4. ステム探しから2ヶ月が経過、遂に我が家に着弾!
というのが、実は2ヶ月前のこと。
その後ヤフオクやメルカリをこまめにチェックするものの、120mmや130mmといったより長いサイズは時々お目にかかることがあるのですが、お目当ての110mmとなるとまったく出品される気配がありません。
これは長期戦だなー、と覚悟していたのですが、海外の中古在庫なども探していたところ、先月、遂に発見!
どうやらデッドストック品らしく、中古ではあるのですが未使用品とのこと。
海外発送コストなど考えるとかなりお高くついてしまうのですが、おそらくステムやスペーサーを丸ごと汎用品に乗り換えるよりはお安く済みそうということもあり、ポチッと発注!
発注から約3週間後に無事我が家に到着しました。
いやー、長かった・・・。
はい。110mmで間違いありません。
使用感は一切ありませんので、新古品ですね。これは有難い。
下が現在使用している100mmのステムになりますので、その差は10mm。
並べてみるとあまり大きな違いを感じないのですが、ロードバイクのポジションにおいては10mm変われば結構違いはでますからね。
時間のある週末にでも交換作業を実施して、その差を確かめてみたいと思います。
コメント
ステムは角度もありますからその選択も重要です。例えば17度を下向きに付けるのと、上向きに付けるのでは2cm以上の差が出ますよ。
必殺のステム上下逆ってmostは出来ないんでしたっけ?
まぁ、ロゴとか逆さになっちゃうのでお試しにしかできませんが
10mmくらい高くなりそうですけどね
>たかにぃさん
今さっそくその奥深さに驚いています。
計算してあれこれ比べてみているのですが、平気で2-3cm違うんですね。
こりゃびっくりです。
>ふじやまさん
どきっ。
実は今度その辺りを記事にしようかと・笑
そりゃもうびっくりな事になりそうです。
もし不要でしたら外した100mm のモストエアロタイガーステム、8000円位で売って頂けませんか?メーカーにも在庫全く無しとの事で困っています。
>>けーしーさん
ほんとどこにも在庫ないですよね。。。
現在、自分の適正スタック/リーチの模索が続いてまして、まだどちらのステムを残すか思案中でして。。。申し訳ないです。