オーガニックプロテインが高リスクになる時代

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ローディー大好きプロテイン。

ライド後にプロテインパウダーを摂取する人は多いのではないでしょうか。

そんなプロテインですが、植物性由来のものと動物性由来のものがあるわけですが、植物性由来のプロテインに関しては、健康志向の高まりを受けたオーガニックなものがあります。
オーガニックと称するには有機認証を得る必要があるわけですが、その為には、農薬や化学肥料などの化学物質を使用せず、自然界の力で生産された食品であることを第三者機関に証明してもらう必要があります。

無農薬で育て、自然界そのもの、と言われると「これは体に良いよね」というイメージがあるわけですが、先日そんなオーガニックに対してネガティブなニュースが出ました。

プロテインパウダーから鉛やカドミウム検出、植物性やオーガニック製品は数倍の含有量
筋トレ効果を高める目的で使用する市販のプロテインパウダーには、許容量を超す鉛やカドミウムが含まれていることがあり、特に植物性やオーガニック、チョコレート味の製品は含有量が多いという調査結果が9日に発表された。
  • クリーンラベルプロジェクトの24年調査は、プロテインパウダーのベストセラーブランド70社の160製品を対象に実施
  • オーガニックなプロテインパウダーは、非オーガニックなプロテインに比べて鉛の含有量が3倍、カドミウムの含有量が2倍だった
  • 大豆やコメ、マメ類などを原料とする植物性パウダーの場合、ホエイパウダーと比べて鉛の含有量は3倍
  • チョコレート味のプロテインパウダーについては、バニラ味に比べて鉛の含有量が4倍、カドミウムは最大で110倍
  • 鉛とカドミウムの含有量をカリフォルニア州の基準値に照らすと、全体では160製品のうち47%が基準値を超え、21%については含有量が基準値の2倍に上ることが判明
  • 鉛の含有量が基準値を超えていた製品は、植物性パウダーとオーガニックパウダーでは80%近くに上る一方、コラーゲンパウダーは26%、ホエイパウダーは28%にとどまった

ちなみに鉛とカドミウムの人体への影響はこんなところ。

  • 鉛は、骨に蓄積される毒物で、体内に摂取すると貧血や中枢神経障害、腎障害などの症状を引き起こす
  • カドミウムには発がん性があり、心臓、腎臓、腸、脳、呼吸器、生殖器に対して毒性をもつ

植物性のオーガニック製品が体に良いことの大前提として、「その植物を育てる土地が汚染されていないこと」があるわけですが、今やその大前提が崩れようとしているようです。

ホエイパウダーは汚染の度合いが低くなっていますが、乳牛も牧草を食べて成長しているわけで、牛乳の汚染も進んでいるという話もありますから「これなら安全」という基準がどんどん分からなくなっていきますよね。

コンクリートを敷き詰めた建物で植物を生産する「工場」は、有機栽培農家からすると「格下」に見られがちではありますが、今後地球・大地の汚染が進んでいくと、その立ち位置は逆転することになるかもしれません。

クリーンな工場で栽培した植物由来のプロテインパウダーが最高品質と呼ばれる日も、そう遠くないのかもしれませんね・・・。

コメント

  1. mizu より:

    こんにちは。いつも楽しみに拝見させていただいております。
    筋トレをした後にプロテインを摂取していたのですが、血液検査で引っかかって、かかりつけ医にも摂取の継続について制限が加わりました。人工甘味料などが気になっていて、無添加のものを選んでいたんですが、この時代はいろいろと難しいところが多いですね。特に腎機能は一度弱ると再生できないので、今は食品からたんぱく質を摂るように努めています。応援ぽち

    • oto-san より:

      >mizuさん
      コメントありがとうございます!
      かつて健康に良いとされていたものが、時代の変遷とともに「危険かも」となってしまうと、相当意識高くアンテナ貼っておかないと気づけませんから本当怖いです。
      私も胃腸よわよわで、基本的に食事からプロテイン摂取しないとすぐにお腹壊してしまう人間なもので、なかなか筋肉つかないんですよね・・・。困ったものです。

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