春秋用のグローブは、パールイズミの15℃帯のグローブを愛用してきました。
さすがにもう6年近く使ってきてヘタってきました。
ただ、さすがはパールイズミさん。
汚れも出てきましたし、色も褪せてきてはいますが、縫製がダメになることもなく、外観さえ気にしなければまだまだ使える状態ではあります。
とはいえそろそろ限界かなー、ということもありカステリのグローブを新調。
早速レビューをまとめてみたいと思います。
[2024.12.21 更新]
購入後2年間使い続けた結果を踏まえ、耐久性に関する記述を追記しました。
カステリ Perfetto Light グローブ
1. 製品仕様
カステリ Perfetto Light グローブは、対応気温帯が 8〜14℃となっており、日本だと11月と3月が最低気温〜最高気温のレンジに入ってくる製品となっています。
公式の製品説明がこちら。
軽量トレーニンググローブの決定版。防風性、手のラインに沿ってなじむフィット感に加え、小さく簡単に折り畳めるのも他のペルフェットシリーズにはない魅力。
そこまで低い気温帯に対応しているわけではないのですが、ゴアテックスインフィニウムを採用しており、防風グローブとなっています。
とても軽量でフィット感も高いグローブに仕上がっています。
2. カステリ Perfetto Light グローブ レビュー
カステリ公式が謳う製品の特徴がこちら。
- 防風・耐水能力の高いゴアテックス伸縮INFINIUM™️WINDSTOPPER®️。
- 裏地の起毛フリースはなく、軽さと操作性の高さに特化。
- 手のひらの中枢神経を保護する減衰振動システム(CDS)が振動による疲れを感じさせない。
- 耐久性があり、耐寒性にも優れたネオプレーン素材を手首に。着脱も簡単。
- グリップ力を高めたシリコン素材を手のひらに。
- 安全性を高める反射素材。
ゴアテックスのインフィニウムは防水ではないのですが、ある程度の水は弾いてくれますので、「耐水能力が高い」という言い方になっています。
さてさて、謳い文句はどこまでその通りなのか見ていきたいと思います。
(1) 外観
サイズはSサイズ。
私は手が小さめなのですが、カステリに関しては Sサイズがどんぴしゃでした。
(2) 重量
重量ですが、カステリ公式だと88gとなっています。
実際に測ってみます。
ちょっと反射で見づらいですが、左右合わせて 47.8g。
公式のはLサイズとかでしょうか・・・?
かなり軽いです。
参考までに、今まで使っていたパールイズミのグローブ。
55.8g。
こちらも重さを感じたことはなかったのですが、カステリの方がかなり軽いですね。
(3) 着脱のしやすさ
着脱のしやすさですが、手首にベルクロがあるタイプではありませんので、ぐいっ、と手を押し込むタイプとなります。
手首部分も、そこまで伸縮性が高いものではないため、ちょっと力をこめないと着脱できないタイプになりますので、そこまで着脱がし易いグローブではないですね。
ただ、その分手首はぴったりフィットしてくれますので、冷気の侵入はありません。
この辺りは何を優先するか次第ですね。
こちらが今まで使っていたパールイズミのグローブ。
着脱がしやすいように、手首がラッパのように広がるタイプでしたので、着脱はしやすかったのですが、朝夕で空気が冷たい時間帯には地味に冷気が侵入してくれることがありましたので、個人的にはカステリの方が好みではあります。
ただ、公式は「着脱も簡単」と言っていますが、正直そこまで着脱はしやすくありません。
(4) 防風性
防風性は、さすがゴアテックス。
かなりしっかり風の侵入を防いでくれます。
春秋のグローブに防風性は必要なのか?と最初は懐疑的だったのですが、朝夕の空気が冷たい時間帯でも着用できますので、朝と昼の気温差が大きい季節にはとても便利な機能だと思います。
(5) 保温性
裏地は起毛タイプではありませんので、保温性は高くありません。
防風仕様となっている為、外からの冷気の侵入を防ぐことでグローブ内を一定の気温に保つことができますが、外気温が一定以下になるとすぐに手がかじかんできます。
冬場にどこまで耐えられるか?ということで、6〜7℃の気温で使ってみましたが、ライド中だとものの数分でグローブ内の手がかじかんでしまいました。
公式には8℃以上となっていますが、強度の高い乗り方をしない場合、8〜9℃だと少し寒さを感じましたね。
無理ということはないのですが、個人的には10℃以上くらいで使うのが良いかな、という印象です。
以下に個人的な対応可能気温帯をまとめてみましたが、春であれば3月、4月が丁度よく、秋てであれば10月から11月といったところでしょうか。
また、公式では14℃までとなっていますが、透湿性も高い為、それ以上の気温でもグローブ内が汗びっしょり、みたいな話にもならず、個人的には20℃くらいまではいけそうかな?と感じています。
(6) グリップ性
非常にフィット感が高い為、コントロールレバーの操作などで難儀することは全くありません。
人差し指と中指に縦に走るラインがあるのですが、こちら滑り止め素材となっていますので、ブラケットをグリップしている時もすべりにくいですし、ドリンクボトルを取り出す時にも適度な抵抗があって非常にドリンクが飲み易いです。
カステリは全体的にフィット感が高い為、強くグリップした時、軽く握った状態、どんな時でもハンドル上でグローブの中の手がズレることはありません。
今まで使っていたパールイズミのグローブは、サイズ感は丁度良かったのですが、カステリと比べてみるとフィット感は大分違いがあります。
パールイズミだと、強く握り込んだ時にグローブの中で若干手が「遊ぶ」感覚があったんですよね。
それならサイズダウンすれば?という話ではありますが、Sサイズだと指の長さが合わないこともあり。
この辺りは製品の位置付け(高いフィット感を優先するのか、付け心地含めたトータルでの適度なフィット感を優先するのか)により狙う方向が違うので、一概に良し悪しは語れませんが。
グリップ性が高いグローブは、反面振動吸収性が低い傾向にありますが、思いの外手のひらの振動吸収性は高かったです。
そこまで厚みのある資材ではないのですが、公式の「手のひらの中枢神経を保護する減衰振動システム(CDS)が振動による疲れを感じさせない」というのは、あながち誇大表現ではないな、と感じています。
100kmくらいまでなら、特にこのグローブで問題は感じないですね。それ以上のロングになると、もうちょいクッション性は欲しくなりそうですが。
(7) タッチスクリーン対応
今時は基本的にタッチスクリーン対応はデフォルトですよね。
親指と、
人差し指がタッチスクリーン対応となっています。
感度も高く、適度な抵抗感がある為、スマホやガーミンの画面操作はやり易く、誤操作、反応しないといった問題は全くありませんでした。
最近お気に入りの Cleer ARC ワイヤレスイヤホンのタッチ操作も、人差し指で問題なく反応してくれます。
春秋は朝晩と昼の気温差が高かったり、日によって寒いもあれば暑いもあったりと、グローブの選択に悩むことが多かったのですが、カステリの Perfetto Ligth グローブは、高い防風性と透湿性により、日本の春秋にとてもぴったりなグローブだな、と感じています。
フィット感も高く、スマホ操作にも難を感じることもない為、春秋のグローブ選びからは一発で解放された気分です。
ちょっとお値段張りますが、かなりおすすめのグローブですね。
(8) 耐久性(2024.10.21 更新)
その後2年間(秋〜初冬×2年、春×2年)使い続けてきましたので、耐久性について追記してみたいと思います。
ざっとこんな状況になってます。
- 生地そのものについては一切ヘタることなく十分な耐久性
- 親指と人差し指はスマホのタッチスクリーンに対応しているのですが、タッスクリーンに対応させる為に貼り付けられている生地が親指については剥がれてしまった
- 人差し指と中指には滑り止め防止のラインが入っているが、ひび割れることもなく健在
- 手の甲にあるカステリのロゴはひび割れることも剥がれることもなく健在
- 手のひらの中枢神経を保護する減衰振動システム(CDS)については縫製にほつれが生じてきた
以下写真で状況を見ていきましょう。
ぱっと見てわかり易いのは左手親指のタッチスクーン部分の剥がれでしょうか。
ちなみに、右手の親指に関しては完全に剥がれてしまっているのですが、二層になっているうちの生地に近い仮想部分が残っている為、この状態でもタッチスクリーンは問題なく反応してくれています。
人差し指は問題ないのに親指ばかり剥がれるのは、おそらくドリンクボトルを取る時に親指に力が入っているからかと思います。
使い始めた年は問題なかったのですが、2年目のシーズンで剥がれてしまいましたのでタッチスクリーン部分の耐久性はあまり高くなさそうです。
右手の手のひらのCDSパッド。端の部分が縫製がほつれ初めています。
こちら左手。どちらの手も左上部分がほつれています。
私はそこまでハンドルを強く握り込んだり、ハンドルをぶんぶん振り回すような乗り方はしていないのですが、それでも2年使い続けるとここまできてしまうようで。
このパッドは縫い付けているだけなので、耐久性高くないだろうな、とは思っていましたが、2年でこれだとちょっと物足りないかもですねー。
ロードバイクのウェアあるあるですが、ロゴが真っ先に剥がれたりひび割れたりしがちなのですが、このグローブに関しては左右ともにロゴは健在でした。
人差し指と中指に縦に入っている滑り止めのライン。
ここもそこそこ摩擦が生じる箇所かとは思いますが、ひび割れることもなくほとんど劣化は見られませんでした。
今年で3年目のシーズンに突入しましたが、タッチスクリーン部分の剥がれはあるものの、機能性に問題はなかったりしますので、今のところ問題なく今シーズンは乗り切れそうな気がしています。
生地そのものには全く痛みも生じていませんし、手のひらのパッドの縫製がほつれても、自分で縫い付けてあげれば良さそうなので、まだまだあと何年かは現役で使えそうかな? という気もしています。
高いフィット感や、適度な防風・保温性が気に入っていますので、このまま使い続けてみようと思います。
コメント
カステリ Perfetto Light良いですね。
Gore Wearの同じINFINIUMを用いたライトグローブ(44g)と併用しています。
深夜走行をしない場合、最低温度時間帯は走らないので、11月~2月までと、春夏の雨の日に使っています。(WindstopperとGoreTexの違いはメンブレンより縫い目にあるので、生地は防水、縫い目から浸水)
>たかにぃさん
真冬の朝は厳しいですが、ほんと春秋や冬との季節の変わり目にはぴったりのグローブだと思います。
何より、フィット感が抜群でストレスがないのが良いですね。
外気温7℃位での走り始めは躊躇われるけど、体が温まってくると5℃までは大丈夫、と感じています。やや伸びてきたけど、ピッチリしたゴム手袋の様な着用感、気に入ってます。
>鬼のパンツさん
なるほど。体が温まってくれば、というのはありそうですね。
ほんと「ゴム手袋の様な」というのは、言い得て妙ですね・笑