今年になって使い始めている Wahooのサイクルコンピューター、ELEMENT ROAM V2 ですが、先日比較的大きなアップデートが行われました。
今回は「Ready To Ride」です。
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■ インターフェースを大きく改善(Wahoo ELEMENT ROAM がアップデート)
1. Wahoo のサイコンの基本思想
私はガーミンエッジも併用しているのですが、ガーミンに関しては、サイコンを起動すると表示されるトップ画面から、その日走るルートを選択したり、室内でローラー回すのであればトレーニングメニューを選択したりと、基本的にサイコン上で完結します。
ワフーエレメントもサイコン上での操作は完結するのですが、今まではガーミンのような所謂トップ画面と呼べるものが明確には存在していませんでした。
慣れてしまえばそこまで不便に感じることもありませんし、ライド中にその場で目的地を検索して選択、そこまでのルートを引く、みたいな使い方だとワフーの方がスマホ上で操作してゴール地点をサイコンに連携する、といった使い方もできたので、「それぞれの使い方があるよね」ということで受け止めていました。
例えば今回のアップデートについても、スマホでワフーエレメントアプリを起動すると、こんなメッセージが登場します。
サイコンは単独で機能を提供するだけでなく、アプリとも密接に連携しながら使うのが便利だよね、という思想のもと、こういったユーザエクスペリエンスも意識した情報提供が行われるのはとてもユーザ思いで良いですよね。
細かなアップデートで毎回これが出てくると鬱陶しいかもですが、サイコン起動時に「アップデートがありますよ」と言われるだけだと、どんな変更が加えられるの? 単なるバグ改修なの?と内容が分からずに判断に迷う時もありますので、ワフーのこういった配慮は個人的には大歓迎です。
ちなみに、こちらがガーミンのトップ画面。
このトップ画面から、ライドのコースを選んだり、ワークアウトを選んだりできるわけで、基本的に全てはこのトップ画面からスムーズに各機能へとたどり着くことができます。
かくいうガーミンも、現在のようなトップ画面が登場したのは比較的ここ最近のことだったりしますので、お互いライバルの機能を研究して、使いやすいものは導入していっているのでしょうね。
サミットセグメントやサミットフリーライドのように、ガーミンと切磋琢磨、時には先行して導入する機能もありますし、ワフーはアップデートにかなり熱心だな、と感じています。
2. スタート画面を大幅に刷新
で、今回アップデートされた「Ready To Ride」ですが、サイコンを起動するとこちらのトップ画面が現れます。
一つ一つの内容はガーミンとは異なりますが、基本的に思想としては、「全てはトップ画面からスムーズに次のアクションにつなげていけるようになる」という点で共通ですね。
以下がワフー公式からのアナウンス内容となっています。
機能性、価値、ワフーリガンのサイクリング体験を向上させるための 継続的な開発、およびソフトウェアアップデートの一環として、ELEMNTサイクルコンピューターの 新しい「Ready to Ride」アップデートを発表しました。このアップデートは、全く新しい次元のライ ドフィールを提供する画期的なKICKR MOVEとKICKR BIKE SHIFTの発売を受けたもので、 Wahooは革新のスピードを緩める気配はありません。
過去12ヶ月間だけでも、ELEMNTの機能は継続的に更新されており、Summit Freeride、 Summit Segments、Trailforksによるオフロードルートのサポート、Wahoo SYSTMによる屋外 でのワークアウト機能などが導入されています。ELEMNTサイクルコンピューターは、定期的なソ フトウェアアップデートによって発展し続け、お客様に最高の価値を提案し続けています(ソフト ウェアアップデートのタイムラインは3ページ目にまとめています)。Ready to Rideは、ELEMNTサイクルコンピューターの新しいメニュー画面で、センサーメニュー、 ルート選択、バッテリーの状態など、ライド前に頻繁に必要となるすべての機能に素早く直感的 にアクセスできます。Ready to Rideは、ユーザーからのフィードバックに着想を得て開発されたもので、アスリートが 大切にしている機能に簡単にアクセスできるようにするというWahooの使命に基づいています。
これは完全に個人的な感想になりますが、ガーミンは「機能を追求する」会社だと感じていますが、ワフーは「ユーザー体験(UX)を追求する」会社だと感じています。
ガーミンがUXを全く考えていないわけではありませんし、ワフーも新たな機能開発に熱心ではありますが、比較軸としてその傾向はあるな、と。
どちらが良い悪いという話ではないのですが、既にさまざまな機能が飽和状態にある現状からすると、如何に豊富な機能に対して、顧客体験を劣化させることなく自由自在にアクセスできるようにするのか、という視点は今まで以上に重要になってくると思います。
こういったアップデートは使い勝手が上がってとても便利になりますので、今後も是非アップデートを継続して頂けるとユーザーとしては有難い限りですね。
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