■ 肩凝りにならないハンドル(ブラケット)の握り方

もともと仕事柄デスクワークが多く、肩はそこそこ凝り易い方だったりします。
普段は磁気ネックレスを愛用しており、そこまでひどく肩が凝ることはありません。





ただ、4時間〜5時間ほどのライドに出かけると、どうしても肩や肩甲骨に張りが出て、そこそこ肩が凝ってしまう状況でした。

今回、ブラケットの握り方を意識するだけで劇的に肩凝りが解消されました。
そりゃもうびっくりする位、違いました。
あくまでも「肩凝り目線」での握り方になりますが、ライド後の肩凝りに悩まされている方がいれば参考にして頂ければと。
 







1. ブラケットには軽く手を添えるイメージで

色々な記事やマニュアルを読むと共通して使用されている表現が、「ブラケットには軽く手を添えるイメージで」といったもの。

これ、強く握り込み過ぎないようにしましょうね、ということなんでしょうが、これが私には今ひとつピンときませんでした。

意味は分かるのですが、では具体的にどの指をどの程度の感覚で添え、どの程度は握り込んだら良いのさ?とツッコミたくなってしまうんですよね。

これ、感性の問題ですので、それだけでピンと来るには「何アホなこと言ってるのさ」と言われそうですが、どうも理屈っぽい私のような人間には今ひとつ響かない表現でした。 



2. 肩に力を入れないことが大切とは言うけれど

あともう一つ。
肩に力を入れずリラックスして乗ること、というのもよく言われています。
ペダリングフォームにおていも、「リラックスさせる」「余計な力をかけない」「脱力する」といった表現が多いのですが、「何かをする」ことよりも「何かをしない」という指示の方が伝わりにくいと思うんですよね。
力を入れるな、と言われてもどうすれば良いのかが分かりにくいもので。

私はどうやら普段から肩に力が入り易いタイプなようで、少しでも緊張したりすると怒り肩になってしまうようです。
昔レストランで配膳のバイトをしていたことがあるのですが、15分に一度はフロアリーダーの方に「はい、肩の力抜いてね〜」と肩をポンポンされていました。

言われた直後は肩をぐるぐる回して脱力させるようにするのですが、すぐにまた怒り肩に戻ってしまうんですよね。

そんな(極端な)人間に、「肩の力抜いて乗るんだよ」と言われても、これがまた難しいんですよ・・・。

おそらく、ロードバイクに乗っている時の私は、肩に余計な力が入ってしまい、結果肩が凝っているんだと思います。


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ロードバイクに乗り始めて3年以上経ちますが、未だに肩に力が入る癖は抜けていなかったんだと思います。 



3. ポイントは三本の指でブラケットを握ること

で、今回ひょんなことからコツが判明。
効果は劇的なものでした。

最近、アマゾンのKindle Unlimited を使っています。
理由は、サイクルスポーツとバイシクルクラブが読み放題になるからなのですが。





で、いつの記事だったか忘れたのですが、ペダルに自然と自重を乗せる為のハンドルの握り方としては、親指、薬指、小指の三本でブラケットを握り込むと良い、という記事がありました。

親指と人差し指で握り込むと、自重が後ろよりになりペダルではなくサドルに体重が乗ってしまうが、親指、薬指、小指で握り込むと自然と自重がペダルに乗り易い、というものでした。

ほほーう、と思いつつ実際に試したところ、確かに親指と人差し指で「ぎゅっ」と握り込んだ時と、三本指で握り込んだ時ではウェイトポジションが変わることが実感でき、それ以来三本指で握るこむようになったのですが、その頃から肩凝りが緩和されるようになりました。

これって、握り方に意味がある?と疑問に思い、今度は肩への力の入り具合を意識して握り分けてみたところ、明らかに三本で握り込んだ時の方が肩に力が入らないことが判明。

こりゃ面白いわ、と調べてみたらしっかり理由がありました。





自転車とは全く関係のない記事なのですが・笑

肩凝りと指の使い方のお話です。




実は、人差し指と親指に力がこもると肩を引き上げる筋肉である僧帽筋にも力が入る。僧帽筋の血流が悪くなると筋肉が硬くなり、肩こりになることもあるためリラックスさせておきたい。何かを握る際には、人差し指と親指を使わないようにしよう。また、小指に力を入れると肩の力が抜けるので“3本指スタイル”を心がけていれば肩こりの改善につながる。


結構近いお話ではないかと。
ここでは「親指と人差し指に力がこもると」という話になっています。
厳密には今回私は「親指と薬指、小指」で握り込んでいましたので、そのままズバリ、ではないのですが。

で、この記事の真偽を確かめるべく、改めて実際に色々とローラー台に乗りながら「にぎにぎ」してみたところ、もっとも肩に力が入らない握り方がこちらでした。


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中指と薬指と小指でブラケットを握り、親指と人差し指は脱力させています。
写真ではおおげさに親指を浮かしていますが、実際には親指はブラケットに「そっと」乗せるようにしています。


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  • 力を入れるのは、中指と薬指、小指。この三本で握り込む
  • 親指と人差し指はそっとブラケットに添えるだけ

この状態だと、肩に力が入らずリラックスした体勢でペダルを回すことができました。

逆に、これまた大袈裟ですが親指と人差し指だけで握り込んでみました。


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指に力を入れる度に、肩に力が入るのがよく分かります。
ほんと、先の肩凝り解消の記事は、そのままずばりでしたね。


適正なハンドリングという観点とは関係なく、あくまでも肩凝りをしない為の握り方ではありますが、ポイントは「如何に親指と人差し指に力を入れないでブラケットを握れるか」であることがハッキリしました。



で、何が良いかというと「これをやらないように」ではなく、「こうしなさい」という点を明確にしてくれている点が私のような理屈っぽい人間にはどストライクでした。

いやいや、親指と人差し指を「使わない」と書いとるやないかい、という話なのですが、これは裏を返すと「中指と薬指、小指の三本でブラケットを握り込みなさい」ということなんですね。

しかも、何が良いって、中指と薬指、小指に関しては「強く握り込んでも」肩にはあまり力が入らないんです。

ついつい緊張すると強く握り込みがちだったりするのですが、「この三点なら強く握っても問題ない」という意識でいると、不安もないんです。

ブラケットの握り方についても、

  • 軽く手を添えるように
  • 中指、薬指、小指の三本でしっかり握ったうえで、親指と人差し指は軽く添えるだけ

という表現では、大分具体性が変わってくると思うんですよね。

ま、今回は「肩凝りをしない」という目的にフォーカスすると上記の説明になりますので、ここでブレーキの握り方だの、他の要素を加えていくとまた説明が長くなるとは思いますが。


実際にこの握り方で先日4時間ほどライドに出かけてきましたが、普段だと信号停止中に肩をぐるぐる回してほぐしていたのですが、そんな動作は一切必要なく、ライド後もほとんど肩凝りを感じることはありませんでした。

ようやく「肩に力を入れないで」走ることができるようになったのであります。


肩をリラックスさせる為の一番の方法が、ブラケットの握り方に気を付けることだったんですね。
とても勉強になりました。





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