■ フロアポンプを新調(トピーク ジョーブロープロX)
一度購入してしまえばなかなか新調することのないものの一つがフロアポンプではないでしょうか。
我が家のフロアポンプはかれこれ10年ほど前にワイズロードでお店にあったものを、深く考えもせずに購入したものです。
当時はクロスバイク用に購入したのですが、特に何か思い入れがあったわけではなく、その日は電車移動だったので、お店にあった二つのフロアポンプのうち軽い方を手に取って帰った、というとても単純な購入動機でした。
今調べてみると、「ACOR 超軽量フロアポンプ(AMP-2204)」というものでした。
深く考えずに購入した割には、「エアゲージが上部にあり見易い」「重量800gと軽量」と個性的でありながらも使い易い、とてもよくできたポンプで個人的には大当たりでしたね。
約10年使って故障知らず、今でもバリバリ現役です。
このフロアポンプに不満はないのですが。
最近になって我が家のお子様二人ともクロスバイク持ちとなったのですが、私のバイクは家の中、子供のバイクは家の外(サイクルハウスの中)にある為、毎回フロアポンプを持って出たり入ったりと少し面倒なことに。
幸いなことに超軽量なフロアポンプということで、子供も特に文句を言うこともなかったのですが、この度晴れてお嬢様もクロスバイクを購入することとなりましたので、こちらの軽量フロアポンプはサイクルハウスに常設してあげて、私の分を新たに購入しよう、ということになりました。
目次
1. フロアポンプに求めるもの
(1) 適正な高さ
(2) 適度な重さ(安定性)
(3) エアーゲージの取り付け位置
(4) 1ストロークの空気量
(5) 今回は見送った(重視しなかった)点
2. トピーク ジョーブロープロXを購入
(1) 外観・重量
(2) エアゲージの見やすさ
(3) 1ストロークの空気量は十分か
(4) スマートヘッドDX3の使いやすさ
1. フロアポンプに求めるもの
(1) 適正な高さ
(2) 適度な重さ(安定性)
(3) エアーゲージの取り付け位置
(4) 1ストロークの空気量
(5) 今回は見送った(重視しなかった)点
2. トピーク ジョーブロープロXを購入
(1) 外観・重量
(2) エアゲージの見やすさ
(3) 1ストロークの空気量は十分か
(4) スマートヘッドDX3の使いやすさ
1. フロアポンプに求めるもの
前回があまりにも何も考えずに購入したものですから、今回はきちんと考えました。10年ほど一つのフロアポンプを使い続けてきたわけですから、今回購入したフロアポンプはまた10年は使い続けるだろうな、と。
そう考えると少しくらい奮発してでも、きちんと考えて良いものを買いたいところです。
(1) 適正な高さ
現在のフロアポンプは、公式によると全長624mmだそうです。これはフロアポンプとしては大分背が低いものになります。
その為、頻度は低いですが前後両方のタイヤを交換した時のように、ポンピングの回数が多い時にはずっと腰を屈めた状態になります。
あれこれ眺めてみると、標準的なフロアポンプは高さ700mm以上はあるようですので、今回はもう少し背の高いフロアポンプにしたいですね。
(2) 適度な重さ(安定性)
現在のフロアポンプが超軽量モデルということもあり、足で踏んでポンピングしないととっても不安定。いやいや足で押さえれば良いじゃないかという話なのですが、踏み面もそこまで大きくないのでポンピングが窮屈になるんですよね。
その意味では、今よりも重量があって(2kg前後?)、踏み面が広いものを選びたいところです。
(3) エアーゲージの取り付け位置
これは最も譲れないポイントでした。色々と調べてみると、エアーゲージの取り付け位置は、大別して3タイプ。
- 上部(今のフロアポンプがこのタイプ)
- ボディーの中間
- 下部
シリンダーを複数使うタイプだと、機構上どうしてもエアーゲージが下部になってしまうモデルがあります。
あとはお値打ちモデルだと下部にあったりしますね。
私の場合極度の近視ですので、少しでも薄暗くなってきたりするとゲージが見えづらくなること必定。
エアーゲージが大きなタイプであればそこまで視認性が落ちることもないのでしょうが、買ってから「やっぱり上部にあった方が見易いよな」と愚痴をこぼすくらいなら、ここは妥協しない方が良いだろうと。
実は、最後まで悩みまくり、何度もカートに入れては削除して、を繰り返したフロアポンプがあります。
SKSのレンコンプレッサーです。
いろいろなブログ拝見させてもらうと、このフロアポンプでヘッド部分をヒラメポンプに変えたというレビュー記事を見かけるのですが、おそらくこの組み合わせにしてしまえばこの先一生他のフロアポンプに浮気することはないんだろうな、とは思いました。
ただ、エアーゲージが下部なんですよね・・・。
また、今のポンプよりは背は高くなりますが、高さ650mmということで気持ち低めな全長も引っかかった点になります。
いや、今だに欲しいものリストに残していたりして未練たらたらだったりはしますが・汗
(4) 1ストロークの空気量
残念ながら、現在のフロアポンプの1ストロークあたりの空気量が不明(公式を見てもよく分からない)なのですが、できるだけ1ストロークの空気量は多いに越したことはありません。じゃあ具体的に何ccあれば良いの?と言われるとよく分からんのですが・汗
ま、少しでも数字が大きいものを選ぼうかな、と。
(5) 今回は見送った(重視しなかった)点
今回はほんといろいろなサイトを読んで勉強させてもらいましたが、今回は重視しなかったポイントも書き連ねておこうと思います。- ポンプヘッド
一つのポンプヘッドで英仏両方に対応していたり、ボタン一つで過剰なエアーを抜くことのできるボタンがついていたり。
調べてみて分かったことですが、ポンプヘッドにもあれやこれやと機能性を持たせたものがありました。
ただ、個人的には「脱着がし易いか」が最重要項目だと思うのですが、この項目に関して調べてみると標準付属のポンプヘッドを「素晴らしい!」と褒めているものってなかなかないんですよね。行き着く先は結局「ヒラメポンプに換装する」だそうで。それなら今回はポンプヘッドに対するこだわりは捨てようと。
欲しいものリストにここ1年以上入ったままのヒラメポンプも、いつかポチッと行きそうですし・・・。
- チューブレス対応機構
専用のエアータンクが付いていて、エアーを溜めてから一気に放出することで、チューブレスタイヤのビードを一気に上げられるようになっているフロアポンプがあります。
私は現在チューブレスレディータイヤで運用しているのですが、最近のタイヤは通常のフロアポンプでもビードが上がるものが増えてきましたので、今回はこういった機構については見送ることにしました。
いろいろな機構が付いていると便利ではありますが、その分故障し易くもなりますので、今回はシンプルイズベストでいこうかと。 - デジタルなエアーゲージ
これは見送ったというよりは選ばなかった点になりますが。
最近は時代なのかマーケティング戦略なのか分かりませんがエアーゲージがデジタルなものが結構多いようで。
ただ、精度でいうとアナログなゲージに敵うものではないそうで、アナログ一択です。
2. トピーク ジョーブロープロXを購入
で、最後まで迷ったのがトピークのジョーブロープロXと、ジョーブローエリート。どちらも今回の個人的な要件を満たしていたのですが、違いはこんな感じ。
- お値段はエリートの方がお安くお得感あり
- 最大空気圧はプロXの方が上(200psi)もろもろ
- 1ストロークあたりの空気圧はエリートが約10%上(355cc vs 320.7cc)
- 重量、全長はほぼ同じ
- エアーゲージはエリートが「ハンドルにマウント」されているタイプ。プロXは普通に上部に位置するタイプ
正直200psiもの高圧で運用することは考えられませんので、エリートの方がコスパ良さそうだったのですが、どうしてもエアーゲージがハンドルにマウントされているのが気になりました。
目に近くなるし良いこともあるかな?と思いつつ、ポンピングする度にゲージの取り付け位置が上下に動くのは確認し辛いかな?とも。
加えて、フロアポンプに関しては、なかなかレビュー記事とかも見つからないもので。
3日くらいうんうん唸りながら迷いましたが、今回は全般的に「無難」なプロXを購入することにしました。

(1) 外観・重量
まずは手持ちのフロアポンプと並べてみます。
仕様上は116mm背が高くなったことになるのですが、実際に並べてみると結構違いますね。
踏み面の大きさもだいぶ違います。

これは明らかに踏み易そうです。
重量は公式で2kg。
持つと明らかに「おもっ」と重量を実感。
足で踏まないでポンピングしてもフラつかないです。
こりゃ使い易い。

いちおう計測してみたところ、約2.2kgありましたね。
バイクに取り付けるパーツで 10%重かったら「おいおい」となりますが、フロアポンプの場合は全く気になりませんね。
個人的に気に入ったのが、ホースの取り付け。

エアーゲージから生えているホースをポンプ下部にひっかけた上で、

ハンドル下部2箇所で、ハンドルを跨ぐようにして固定する方式になります。
この状態だと、ハンドルを持ち上げてもハンドルが「にょきー」と伸びることはなく、ポンプ全体を持ち上げることができます。
持ち運びが楽ちんですね。
(2) エアゲージの見やすさ
で、個人的に一番「譲れなかった」エアゲージ。
ぐぐっと大きくなりました。
最初単品で見た時には、今まで使っていたエアゲージの「赤地に白字」の方が視認性高かったかも?と思ったのですが、こうやって並べてみるとジョーブロープロXの方がコントラスト高くて見易いですね。
何より、大きさは正義です。
(3) 1ストロークの空気量は十分か
今まで使っていたフロアポンプの1ストロークあたりの空気量は不明なのですが、新旧実際にポンピングして比較してみました。空気を完全に抜くのは面倒だったので、2BARから6BARにするのに何回ポンピングが必要かを調べてみました。
まずはジョーブローから。

2BARからスタート。
ここで一回ポンピングしてみます。

2.4BARくらいまで上がりましたかね?
このままシュコシュコとポンピングしてみます。
5BARくらいまではらくらく行けますが、5BARあたりを過ぎると少しずつ重くなってきます。
ただ、今まで使っていたポンプからすると、まー楽々ポンピングできます。

結果、17回で6BARまで到達しました。
続いて、ACORのポンプ。

まずは2BARからスタート。
一回ポンピングしてみます。

入ってる?と思うくらいゲージが動きません・・・。
どうもこのポンプの特徴として、初回のポンピングの反応がイマイチなんですよね。
その後ポンピングを続けて、17回が完了したところがこちら。

5.5BARです。
この後プラス3回のポンピングで6BARに到達しました。

以下が結果。
ポンプ | 回数 |
ジョーブロープロX | 17回 |
今までのACORポンプ | 20回 |
回数にして3回、約2割の差が出たことになります。
ポンピング回数にして僅か3回ではありますが、ポンピングのし易さに関しては大分違いましたね。
さすがにお値段がそこそこするだけあって、かなーり快適でした。
(4) スマートヘッドDX3の使いやすさ
今回あまり重視はしていませんでしたが、いちおうスマートヘッドDX3の使い勝手についても触れておきたいと思います。
左がACOR、右がトピークになります。
レバーはACORはプラスチック製、トピークは金属製になり、長さも約10mm長くなりました。
ヘッドをバルブにぐいっ、と強く押し込んでからレバーを起こすわけですが、この押し込み易さに関してはACORの方が上でしたね。
これはおそらく、ACORの方が良い感じに馴染んできているからかと思います。
何度か使っていれば、トピークのスマートヘッドも馴染んできて使い易くなることを期待しています。
レバーの起こし易さ、戻し易さは長くなったこともありトピークの方が少ない力で済みましたが、「使い易い!」と感動するようなレベルではないですね。
良くも悪くも五十歩百歩ですね。

バルブに取り付けた状態で、ヘッドにあるこのボタンを押すと空気をリリースすることができます。
便利な機能ではありますが、あまり使うシチュエーションはないかも・・・です。
ということでジョーブロープロXについては全般的に満足いく結果となりましたが、飛躍的に良くなった!みたいな話はありませんね。
ただ、この「あー、明らかに入れ易くなったわー」という小さな改善も、使用頻度からすると積み重なって大きな改善につながるわけで。
トータルでは満足のいく買い物となりました。
あとは、ヒラメポンプにいつ交換するか・・・ですかね。

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コメント
コメント一覧 (4)
中級以上のポンプは自転車と同じでヘッド、ホース、ゲージ、ハンドル等それぞれ好きなものに交換できることが多いです。回転ベゼルで目的空気圧をセットできるゲージだと調整が楽です。
あとゲージは個体差があったりします。リムテープ張り直した直後や新しいタイヤを入れた直後はTOPEAKのスマートゲージD2で測っていますが、0.2bar近い差があると乗り味は変わります。慣れていれば手でタイヤ押して判断するのが一番確実かもしれません。
今回新旧比較した限りでは、目視で分かる明らかな誤差はなさそうだったのですが、そもそも「0.1-0.2BARくらいだと、目視では気づけないよね」という状態ですので。
手だと、5.5BARと6.0BARの違いにも気付く自信はないですね・・・汗
そして、流石に0.1Barに拘れるようになるには、レースレベルに真剣にならないと無理と思いますが、練習でも同じコースを空気圧を変えながら操作性を気にしながら走ってみると0.2BARでも違うのが分かります。コンディションに合わせての微調整って大事です。
これからは空気を入れる前にぐにぐに指で押してみて、「利きタイヤ」をしてから空気圧確認、を繰り返してみますかね・笑