【製品レビュー】3本ローラー(エリート クイックモーション) 1年経過レビュー

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3本ローラー(ELITE QUICK MOTION)1年経過レビュー

3本ローラー(エリート クイックモーション )を購入してから早一年が経過しました。

購入から半年経過した時には「トレーニング目線」でレビューしましたが、一年経過した節目ということで、そもそもどのくらい使いこなせるようになったのか、という目線で振り返ってみたいと思います。

1. 3本ローラーの使用状況

普段、週末はライドに出かけますので、ローラーに乗るのは平日(週中)に1回、週末に1回といったケースが多いです。

夏場や冬場、外に走りに出るのがしんどい時期や、天気の悪い週末にはほぼローラーでしたね。

(1) 回数と距離(時間)

まず、この一年に乗った回数と、走行時間はこちら。

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え? 走行距離じゃなくて走行時間?、という話なのですが、エリートのクイックモーション は三段階の負荷調節機能がついています。

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走行距離はタイヤの回転数から計算されますので、負荷が上がろうが下がろうが、一律で計算されてしまいます。
その日によってちょいちょい変えることもありましたので、何となく3本ローラーでは走行距離はあまり気にせず、何分乗ったか、を目安にするようになりました。

10月は週末の天気に恵まれなかったり、台風の影響で走れるコースが少なかったこともありローラー台の利用が増えたのですが、その頃から漫然と乗るのではなく、トレーニングを意識して乗るようになりました。

(2) 1回あたりの走行時間

ローラー台を始めた最初の半年は、乗ることで精一杯でした。
1時間乗ることもできず。

こんなにローラー台がしんどいものなのか、と愕然としましたね。

時間の経過とともに見ていくと、わかりやすいです。

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1回あたりの走行時間ですが、最初の4ヶ月は30分〜40分しか乗れていません。

で、30分乗ると全身汗だく、めっちゃしんどかった記憶があります。

なのですが、こうやってパワーメーターを使って計測したTSSの値を見てみると、「大した運動にはなっていない」ことがよく分かります。

私の場合、4〜5時間のライドに出ると、大体200〜300くらいのTSS値になることが多いですので、大体1時間あたり50〜60くらいで走っていることになります。
尾根幹をがしがし漕いで頑張ると、1時間あたり95〜100くらいのTSS値になります。

そう考えると、ロングライドに出かけた時のペースで30〜40分漕いだだけ、というレベルになりますので、そりゃ運動としては物足りないですよね。

それでも、最初の頃は「しんどかった」です。

ローラー台の上でバランスを取る為に使う筋肉が、それまでと全く異なる筋肉だったんだと思います。
それだけ、今までは体幹とか使えてなかった、ということなんでしょうね。

2. 3本ローラーはどのくらい「乗れる」ようになったのか

エリートのクイックモーションは、ゆらゆら前後に動くことでふらつきを吸収してくれる構造になっていますので、通常の3本ローラーよりはかなり乗りやすくなっています。
それでも、「乗れる」ようになるまではそこそこ時間かかりましたね・・・。

(1) ステップ1:よそ見できるようになる

まず最初のステップ。
よそ見できるようになるまでで2〜3時間かかりました。

普通にローラー台の上で走り続けるようになるのは、比較的すぐできるようになりましたが、よそ見は難しかったです。

短いじゃねーか、とお思いかもしれませんが、最初の頃は20分、30分乗ると「もう無理」となっていましたので、期間にすると2ヶ月くらいはかかった計算になります。

家族が話しかけてきても、首を横に曲げてそちらを向くこともできず。
スプロケットを見て「今どこのギアだっけ」なんて確認することもできず。

少しでも首を動かすとふらついてしまいました。
おそらく、ローラー台の1回あたりの時間が短かったのも、その「とにかく正面斜め下」に視線を釘付けにしてペダルを回し続けるのが苦痛で、精神的にも長く続けることがしんどかった、という点が大きかったです。

(2) ステップ2:動画を見れるようになる

徐々に首を動かして上下左右よそ見ができるようになると、今度は動画を見れるようになりました。
これが5ヶ月ですかね。

時間にして、ローラー台に乗る時間が10時間を超えた頃から、アマゾンプライムビデオを見るようになりました。

ただ、最初の頃はお笑いを見て笑ってはふらつきましたし、字幕付きの映画だと文字を追うことに集中してしまうと車体がふらつくこともあり、最初の頃は日本語のドラマや映画しか見れませんでした。

総走行時間が15〜20時間を超えたあたりから、普通に字幕付き映画やお笑い番組を見れるようになった気がします。

このあたりから、1回あたり60分、無理なく乗れるようになってきました。

(3) ステップ3:片手放しできるようになる

これには相当時間がかかりました。
50時間くらい、8ヶ月くらいはかかった気がします。

ほんの一瞬ならできるのですが、片手を離した状態で10秒くらい維持しようとすると、これができない。

いかに普段、体幹で支えることなく雑に乗っているかがよく分かりました。

体幹で体を支え、自転車の中心に荷重するよう心がけ、ハンドルに添えた片手に体重をかけないようにする。
たったそれだけのことが、まー難しかったです。

片手放しができないということは、水分補給ができないということ。

水分補給するには、毎回ペダルを止める必要がありました。

(4) ステップ4:水分補給できるようになる

片手放しができても、ボトルを手にとって口元に運び、という一連の動作を行うと当然バランスも崩れますので、片手放しできるようになってから、更に15時間くらいはかかった気がします。

つまり、ボトルから給水できるようになるのに65時間くらいはかかった計算に。

これ、相当遅い方じゃないかな、と思います・・・汗
ま、正直運動神経良い方ではありませんので、個人的にはさして驚くような結果ではありませんでしたが。

(5) ステップ5:立ち漕ぎできるようになる?

エリートクイックモーションの売り文句の一つに「立ち漕ぎだってできるよ」というものがあります。

youtubeで探せばいくつか動画が出てくるかと思います。

当然、ハンドルを左右にぐいぐい振った走り方はできませんが、確かにスタンディングで漕いでいる人はいるようです。

私は・・・、あまり試してみようとは思わないですねー。
もしかすると、前後の荷重を意識しながら漕ぐことになるので、休むダンシングの練習になったりするかもですが、ま、良いかな、と。

(6) ステップ6:両手放しで漕げるようになる?

これも動画が転がってますね。

怖くてできませんて。

一瞬だけ両手放し、みたいなことはやってみましたが、あっというまにハンドルが左右に暴れて脱輪しそうになります。

これって、がっつり体幹で体を支えて、体幹だけでバランス取れるようにならないと無理そうですね。
私には相当ハードルが高そうです。
果たしてその日はやってくるのか・・・。

3. 3本ローラーに乗る時のベストな服装は?

ということで、一年を振り返ってみましたが、やはり片手放しできて、ボトルから給水できるようになるとかなり楽になりますね。

動画を見ながらノンストップで漕ぎ続けるには、給水は欠かせませんから。

で、最後におまけ。

普段ローラー台に乗る時のベストの服装です。

ポイントは、ささっ、と着替えてささっと乗れること。

私がたどり着いた答えはこんな感じです。

(a) 頭には汗止め用にヘッドバンドを装着

頭に何も巻かないと、汗がダラダラ垂れてきて目にしみます。
最初はねじったタオルを巻きつけていたのですが、暑苦しいんですよね。
その点ヘッドバンドは薄くて暑苦しくなく、汗はきちんと吸い取ってくれます。
見た目はラーメン屋の店員みたいになりますが・・・。

(b) トップスはユニクロのドライEX半袖Tシャツ

最初はアンダーアーマーのヒートギアやコールドギアを季節に応じて来ていましたが、どうしたって吸いきれないくらい汗だくになりますので、それなら汗抜けさえ良ければ何でも同じだよね、ということでユニクロに落ち着きました。

(c) パンツはパールイズミ の3DRメッシュインナーパンツ

ここだけは専用品を採用。
最初はユニクロのハーフパンツを履いたりしていましたが、ライドに出る時には必ずパッド付きのタイツを履いていますので、ローラー台でもパッド付きを履くようになりました。

先日の記事でも書きましたが、パッドの有無でわずか数ミリではありますがポジションが変わることになりますので、きちんと普段と合わせることを徹底するようになりました。

最初の頃は夏用のパッド付きサイクルショーツを履いていましたが、ローラー台だと週に数回洗濯することになりますので、少しでもお安いものにしておこうと、インナーバンツを履くことに。

インナーパンツ一丁だと、若干「怪しい」感じ満載になりますが、そこは自宅の屋内限定ということで・・・。

こちら、汗抜けは抜群で、とても快適です。

(d) 夏場はグローブ着用、冬場は素手で

ローラー台だと、地面から振動が伝わってくることもありませんので、サイクルグローブはなくても披露が溜まったりしません。

本来であれば素手で乗ってしまって問題ないのですが、夏場や、春・秋でも60分以上乗る場合には、手のひらは汗でびしょびしょになります。

そうなると手がすべって危ないので、冬場以外はサイクルグローブを着用しています。

で、こちらも頻繁に洗濯することになりますので、とにかくお安いものを追加購入。

4. サマリ

昨年秋以降、トレーニング目線でローラー台を使うようになりました。
と言っても、レースに出る予定もありませんので、あくまでも週末のロングライドをより楽しめるようになる為、というのが目的なのですが、11月頃までは順調にローラー台に乗っていたのが、年末の繁忙でピークアウト。
1月に少し盛り返したところで、2月に足の痛みで大きくダウン。

3月になって少しずつ盛り返してきているところですが、やはり「何か」があると、一気に走行時間は減ってしまいますね。

やはり毎週末天候に恵まれるわけではありませんし、いろいろ予定が重なると半日外出することができないこともあります。

そんな時にローラー台があると、1時間だけ時間を作って乗ることができるわけで。
もしローラー台を買っていなかったら、昨年は相当運動不足で終わっていたような気がします。

ほんと、ローラー台には大活躍してもらっています。
今年は一年を通して定常的に乗れるようになりたいですね。

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