これはツーリングやポタリングのお供としては理想的なバッグかもしれません。
フレームバッグとボディバッグが合体(FREITAG F141 BERYL)
スイスのバッグブランド「FREITAG(フライターグ)」から登場した、自転車乗り注目の新作「F141 BERYL(ベリル)」。

クロスボディバッグ(肩掛け)として街を歩き、自転車に乗る時はそのままフレームバッグへと姿を変える、ギミック満載の2-in-1なサイクルバッグです。ロードバイクやグラベルバイク、ミニベロでの「カフェライド」や「街乗りライド」のスタイルをガラリと変えてくれるアイテム。
複数泊のツーリングでは、ライド後の街歩きなどで小さなボディバッグが重宝するのですが、ボディバッグを兼用するサイクルバッグは、フロントバッグ(ハンドルバーバッグ)が多いかと思いますが、こちらはフレームバッグ兼用。
とっても合理的なんですわ。
そもそもFreitagとは
まずは、FREITAGというブランドの背景からおさらいしておきましょう。
【FREITAG(フライターグ)】
1993年、スイス・チューリッヒのデザイナーであるマルクス&ダニエル・フライターグ兄弟によって設立。 商業デザイナーだった2人が「自転車通勤の時に、中の書類が雨で濡れないタフなバッグが欲しい」と考えたことが始まり。
ちなみにFREITAGはドイツ語で金曜日。
金曜日というだけでテンション上がりますよね。(悲しいサラリーマンの性)
FREITAGの最大の特徴は、「使用済みのトラックの幌(ターポリン)」をメイン素材とし、ストラップには「車のシートベルト」、バッグの縁取りには「自転車の使用済みインナーチューブ」を再利用している点です。
単なるリサイクルではなく、元々の素材のタフさを活かして新しい価値を与える「アップサイクル」の先駆者であり、トラックの幌を職人が手作業で切り出すため、「世界に全く同じデザインのものは2つと存在しない」という完全なワン&オンリー(一点物)。このサステナビリティと、ガシガシ使える圧倒的な耐久性、そしてストリートに映えるインダストリアルなデザインが、世界中のサイクリストやクリエイターから熱狂的な支持を集め続けています。
日本でメッセンジャーバッグが流行した際には、一世を風靡したバッグブランドですね。
Freitag F141 BERYLの特徴、他のサイクルバッグとの違い

新作「F141 BERYL」は、自転車と徒歩の移動をシームレスに繋ぐ「Easy Riders」コレクションの中核をなすモデルです。
左右非対称(アシンメトリー)な「フレームに吸い付く」形状
一般的なフレームバッグは四角形や直線的な三角形が多いですが、F141 BERYLは独特の傾斜を持ったアシンメトリー構造になっています。 自転車に取り付ける際は、フラップ(蓋)を開いてトップチューブを挟み込むように巻きつけ、さらにシートチューブやダウンチューブにベルクロストラップで固定します。この斜めのラインが、前三角(フレームの隙間)のヘッドチューブ寄りにピタッと収まり、ペダリング時に膝へ干渉しにくい絶妙なフィット感を生み出します。
2.5Lの容量と優れたアクセス性

容量は日常使いに最適な2.5L。メインコンパートメントはベルクロ開閉で、荷物の量に応じて少し拡張できる仕様です。 さらに外側には止水ジッパー付きのワイドポケットが、内側にもジッパー付きのセキュリティポケットが配置されています。財布、スマホ、鍵といった貴重品に加え、コンパクトカメラや軽量なウィンドブレーカーまで、ライドに必要な装備を余裕で飲み込みます。
他のサイクルバッグ(フレームバッグ)との決定的な違い

一般的なバイクパッキング用のフレームバッグと、F141 BERYLの最大の違いは「自転車を降りた瞬間の、ファッション性と機能性の高さ」にあります。
他のバッグだと、自転車を降りてお店に入る時に「いかにも自転車用バッグを持っています」感が出てしまいがちですが、BERYLならそのままお洒落なカフェやオフィスへ直行できます。
海外メディアのレビューや評価について
大手自転車メディア『BikeRadar』や、ギア・ガジェット誌『T3』など、海外の有力メディアでもF141 BERYLは早速話題を呼んでいます。彼らのリアルな評価を要約・分析しました。
ポジティブな評価(メリット)
「フォーム(形状)とフレームの間のスイートスポットを突いている」(T3) 斜めに傾斜したエンベロープ(封筒)スタイルの形状は、トップチューブの下、ヘッドチューブのすぐ近くに完璧に収まる。ライド中であっても中身に素早くアクセスできるのが素晴らしい。
「見た目以上に広々としており、パッキングがしやすい」(T3) 2.5Lという数字以上に収納力が高く、スマートフォン、財布、鍵だけでなく、富士フイルムのミラーレスカメラ(X-T30 II)やティッシュなどの小物がすんなり収まった。
「品質は極めて高く、実質的に一生モノ」(BikeRadar / T3) トラックの幌特有の『使い込まれた風合い(Lived-in feel)』がありつつも、縫製のクオリティは非常に高い。トラックの反射板をそのままスライド式リフレクターとしてストラップに流用するギミックなど、フライターグらしさが全開だ。雨に降られても中身をドライに保ってくれる。
懸念点や注意すべきポイント(デメリット)
一方で、海外メディアは自転車の「素材」や「ルックス」の観点から以下の点を指摘しています。
「カーボンフレームよりも、スチールのシングルスピード等に合う」(BikeRadar) バッグ自体に430gの重量があり、トラック幌というタフな素材の性質上、極薄チューブの軽量カーボンロードバイクに取り付けるよりは、クロモリ(スチールフレーム)のグラベルバイク、ピスト、ミニベロ、あるいはコミューターバイクの太さのチューブに巻きつける方がルックス的にも構造的にもマッチする。
「フレーム側のベルクロループが少し目立つ」(T3) ヘッドチューブ(またはシートチューブ)に固定するためのサイドの小さなベルクロループが、人によっては自転車を降りてクロスボディとして使う際に、やや武骨(クランキー)に感じるかもしれない。
ハマる人にはどハマりするフレームバッグ

海外レビューの多くは、「これはガチの長距離バイパッキング用ギアではない。しかし、街乗り、通勤、そして『コーヒーショップ・カルチャー(カフェライド)』を楽しむサイクリストにとっては、これ以上なくクールで実用的な相棒だ」と結論づけています。
170ポンド / 240ドル(日本国内価格:31,200円)という価格は、決して「安い」とは言えません。しかし、100%ヨーロッパ製、サステナブルなアプローチ、そして何より「世界に一つのデザインで、ほぼ永遠に破れない耐久性」を考慮すれば、その価値は十二分にあると高く評価されています。
自転車に乗っている時も、降りて歩いている時も、自分だけの個性を主張できる「Freitag F141 BERYL」。愛車との付き合い方に、新しいスタイルを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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