【製品レビュー】ロングライドに最適なカーボンハンドル(ジェイカーボングランモンローSL)

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先日購入したカーボンハンドル。
ワンバイエスのジェイカーボングランモンローSLですが、まだ数回ではありますがライドに出かけていますので、まずは購入直後のショートインプレッションをまとめてみたいと思います。

ポジションについては、ショートリーチ、ショートドロップになりましたが、ステムを10mm長いものに変更したこともあり、プラケットポジションについてはほぼ変わらず。厳密には数ミリだけリーチは短くなったはずなのですが、体感できる差異はありませんでした。

ジェイカーボングランモンローSL はロングライドに最適なカーボンハンドル

1. 振動吸収性

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まず最も期待していたのが振動吸収性向上による、ライド後の上体疲労の軽減ですが、結論から言うと「明らかに効果あり」でした。

信号停車時に、上体をハンドルに乗せて両手で「ぐいっ」とハンドルを押し下げてみると、わずかにハンドルが沈み込むのが感じられます。
おそらく目で見て分かるほどのしなりがあるわけではなく、数ミリ程度しなるだけだと思うのですが、このわずかなしなりが程よく振動を吸収してくれました。

ちなみにアルミハンドルだと、いくら体重をかけてもびくともしませんでしたから、その差は体感できるほどでした。

ちなみに私の体重は56kgで、上体にも筋肉なんてほとんどついていないもやし体型。
がっしり体型の方だと「こんな柔らかいハンドル使ってられん!」という意見になるのかもしれませんが、私には程よいしなり感でした。

振動吸収ですが、体感的には「フロントのタイヤ空気圧を1BAR下げたくらい」の吸収性がありました。

普段の空気圧が5.5BAR程度なのですが、以前空気圧別で乗り比べをした時の記憶を呼び起こすと、4.5BAR程度まで下げた時の振動吸収性に近い印象。
大きな段差になると「すこーし振動のカドが丸くなった・・・かな?」という程度なのですが、少し荒れ気味のアスファルトを走ると、上体に伝わってくる振動が全体的にフィルターされるのを実感することができました。

とはいえ当然衝撃がゼロになるわけではありませんので、ライド中は注意してみないとそこまで気にならないレベルなのですが、ライド後は明らかに上体の疲労が少ないことに気付きました。

ロングライドになればなる程疲労軽減を実感することができますので、これはおそらく使ってみれば誰でも実感できるレベルかと思います。

こりゃいいわ。

2. ブラケットポジション(握り易いフィットゾーン)

続いて、ブラケットポジションについて。

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ブラケット下部が若干フラットになっているのが分かるかと思います。

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これがフィットゾーンですね。

私の場合、春〜秋はブラケットを握る際に、中指・薬指・小指はぴったりブレーキとハンドルの間に収まるのですが、冬用の厚手グローブを着けると若干小指が浮いていました。

それが、このフィットゾーンのお陰で、冬用の厚手グローブでも3本の指がぴったり収まることに。

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これ、地味ですがとてもポイント高いです。
小指が浮いた上体だと握り込みが甘くなる為、肩に余計な力が入ったり、中指・薬指に疲労が溜まったりするので少しストレスを感じていたのですが、フィットゾーンのお陰でとてもすっきり。

よく考えられてますねー。

3. ハンドルトップ(掌が痛くならない)

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続いてハンドルトップ部分。

ブラケット下部のショルダー部分が若干膨らんで厚みがある為、掌を置いてもとても安定してくれます。
私は車通りのない平坦を走る時にはブラケットよりもこのショルダー部分に掌を置くことが多いのですが、ここの安定感は以前使っていた MOST のエアロアルミハンドル同様とても快適。

ハンドルのフラット部分はある程度幅がある為、掌を置いても痛くなることがありません。
ただ、この部分については若干クセがありました。

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ハンドルが外に向かって5mmライズしている為、ライズし切ったショルダー部分に掌を置くのはとても快適なのですが、フラット部分は外側に向かってせり上がる形になる為、フラット部分に掌を置いた際に手首の角度が少し内向きになってしまいます。

ほんのわずかな勾配なのですが、ここは少し気になりましたね。
使用頻度としては、ブラケット、ショルダー部分の方が高いので割り切りポイントかなー、とは思いまずか、ハンドルトップの使用頻度が高い人だと少しストレスに感じるかもしれません。

4. ドロップポジション(手を置き易い)

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続いてドロップポジション。
エンド方向に向けてハの字になる独特なフレア形状となっています。

またドロップ部は外側斜め45°が削られていますので、外側が丸形状ではなく若干フラットになっています。
バーテープ巻いてしまうと分かりづらいですね。

ここに掌を置くと、ぴたっと掌にフラット部分がフィットする為、とても握り易くなっています。

今まで使っていたハンドルよりもドロップが 5mm小さくなっていることも相俟って、ドロップポジションが以前よりも楽になりました。
そこまでドロップポジションを取ることは多くはありませんが、向かい風時や長い下り坂ではドロップポジションになりますので、ライド時の快適性という意味では、確実に改善しています。

5. ハンドルの軽量化(めっっっちゃ振り易い)

最後はあまり重視していなかったハンドルの軽量化について。
重量的には約100gの軽量化なのですが、ロードバイクの重心から外側かつ上側に位置するハンドルが軽量化されると、こんなにもハンドルを握った時の印象が変わるのか、と正直驚きました。

確かに、以前油圧式アルテグラの試乗車に乗った時、「ハンドルがもっさり」していることに閉口したことがありました。
これじゃあダンシングする時に、ハンドルが重くてリズムに合わないぞ、と強い違和感を感じたんですね。

今までもダンシングはそんなに得意でもなく、またレースに出るわけでもないことからあまり使う機会はなかったのですが、長い上り坂で休むダンシングなどはやることがあるわけで。
もっとダンシングうまくなりたいなー、とは思っていたのですが、ハンドルが軽くなったお陰でハンドルを振るリズムとペダリングのリズムが以前よりもマッチするようになりました。

私は上腕や体幹の力が強い方ではなく、またハンドル上での体重移動が上手でなかったこともあり、どうしてもリズムがギクシャクすることがあったのですが、ハンドルが軽くなったことにより、ハンドルが振り易くなり、上体の体重移動がとてもやり易くなりました。

もともとは快適性向上の為のカーボンハンドル化だったわけですが、予期せぬ効果もあり、とても満足のいくアップグレードとなりました。

こりゃ期待以上だわ。

 

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