【製品レビュー】Brand-X カーボンエルゴレーシングロードバー

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今年になって購入した2本目のカーボンハンドル。
Wiggle のプライベートブランドとなる、Brand-X のエルゴ形状なカーボンハンドル。

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まだ購入から2ヶ月ほどではありますが、この辺りで一度ワンバイエスのジェイカーボングランモンローSLと比較しながら、インプレをまとめてみたいと思います。

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■ 気軽にアップデートできるカーボンハンドル(Brand-X カーボンエルゴレーシングハンドルバー)

1. 振動吸収性

まずはカーボンハンドルということで気になる振動吸収性ですが、ジェイカーボングランモンローSLと比較すると、明らかに「振動吸収性は売りではない」と感じました。

グランモンローSLで感じたハンドルの「しなり」に関しては、Brand-X はほとんど感じられません。
信号停車時に「ぐいっ」とハンドルを押し下げてみても、微かに感じる沈み込みがタイヤが潰れたものなのかハンドルのしなりなのか判然としません。

グランモンローSLでは明らかに沈み込みが感じられましたからね。

とはいえ、アルミハンドルと比較すると振動吸収性は感じられました。
アルミハンドルだと感じる路面のゴツゴツした衝撃について、Brand-X は衝撃の角を少し丸くした感じに吸収してくれました。

ただこれは意識を集中して比較してみて初めて気づくレベルですので、裏を返すと「言われないとあまり気づかない」レベルの違いでした。

ハンドルの名称に「レーシング」と付けているくらいですから、製品の位置付けとしてもその辺りよりは「剛性を維持しつつ軽量化させる」といった目的に沿った製品のようですね。

 

 

2. ブラケットポジション

グランモンローSL にあったような、ブラケットポジションでも握りやすさを改善させるような仕組みはありませんので、ブラケットポジションでは「何も変わらない」「ごく普通」という評価になります。

 

 

3. ハンドルトップ(フラット)

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ハンドルトップのフラット部分ですが、ここは「エルゴ」を謳うだけあって、手前に斜めに削り取ったような形でフラットになっています。

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少しフラットになっているのが分かりますでしょうか?

ハンドルを取り付けた時に、地面て平行になるような形状ではなく、少し手前に傾く感じになりますので、とても手をつき易い形になっています。

エアロハンドルもフラット部分は扁平でフラットになっているかと思いますが、フラットにする目的が全く違いますね。

で、この形状がめっっっっっちゃ良い塩梅なんです。

人通り、車通りの少ない場所で少し上体をリラックスさせたい時などは、このフラット部分の使用頻度がかなり上がりました。

グランモンローSL も手をつき易いようなフラット形状になっているのですが、傾き具合が Brand-X の方が絶妙で、明らかに好印象。

これは良いです。

 

 

4. ハンドルトップ(ショルダー)

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続いてショルダー部分。

これも写真だと今ひとつ伝わりづらいのですが、少し扁平形状となっており、「手のひらをつく」のも安定しますし、「ブラケットよりも手前のポジションで軽く握り込む」場合でも握り込み易い形状となっています。

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ここも個人的に高評価な点でして、グランモンローSL も同じように膨らんだ形状となっていたことから、手のひらを置いた時の安定性が高く、リラックスポジションの自由度が高いな、と感じていたのですが、グランモンローSL の場合は膨らみが気持ち大きい為、ショルダー部分を握り込むのにはあまり向かないかな?と感じていました。
(組み合わせるバーテープや、手の大きさによって評価が分かれるとは思いますが)

Brand-X の方が、この膨らみが「細い」形状になっているようで、私のように手の小さいローディーでも無理なく握り込める太さとなっている為、手のひらを付くだけでなく、ショルダーを握るというポジションも取りやすく、グランモンローSL よりも自由度が高いと感じました。

 

 

 

5. ドロップポジション

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最後にドロップポジション。

こちらはあまり工夫があるわけでもなく、ごく普通ですね。

ドロップポジションは長い下り坂くらいでしか使うことがなかったのですが、グランモンローSL はドロップも握り込み易い形状になっていたり、フレア形状になっていたこともあり「ドロップをもっと積極的に使おう」という気持ちにさせられました。

Brand-X の場合は以前と同じように「ドロップは・・・良いかな」と元に戻ってしまいましたね。

いやいや、向かい風や長い平坦路などではエアロポジションで走った方が楽じゃない?という話も理解できるのですが、体の柔軟性がない私のような人間の場合、ドロップハンドルを握るよりは、ブラケットのまま脇を絞り込み、腕を90度曲げた前傾姿勢を取った方が楽なんですよね。

 

 

 

6. ハンドルの軽量化

Brnad-Xの重量は約180g。
アルミのエアロハンドル(305g)からグランモンローSL(203g)に変えた時には「めっっっちゃ軽い!」と感動したものですが、今回はそこまでの感動はありませんでした。

23g軽量化されているはずなのですが、その位だと違いには気づきづらいですね。

とはいえ、ハンドルが軽量であることに変わりはなく、ハンドルを振り易いことに変わりはありません。
ハンドルを軽量化させることで、休むダンシングとか、相当やり易くなりましたからね。

で、試しにぶんぶん振りながらダンシングをしてみたのですが、ハンドルの剛性がグランモンローSLよりも高いようで、ハンドルの振りやすさは Brand-X の方が上かもしれません。
 

 

 

7. サマリ

こうやって2本のカーボンハンドルを比べてみると、それぞれの性格の違いがよく理解できたような気がします。

  • グランモンローSL は様々な工夫が施されていて、ブラケットポジションですら快適性が上がる。普段あまり使わないドロップポジションもとり易い為、走り方に合わせて様々なポジションが取りやすく、加えて振動吸収性の向上も手伝って「長い距離を快適に」走ることができるハンドル
  • Brand-X は性格的にはエアロアルミハンドルとグランモンローSL の中間。アルミハンドルの性格に近いけど、シンプルに軽量化させることができるハンドル。それでいて「上体を楽にするポジション」がとても取りやすい為、「走りに集中することもできるし、楽したいと思えば楽ができる」ハンドル


一万円を切るカーボンハンドルということで、過剰な期待はしていませんでしたが、想像以上に完成度の高いハンドルだと感じました。

特にフラットやショルダーがとにかく握りやすく、気を抜くとついつい楽なポジションで走ってしまう為、私的には全然「レーシング」ではないハンドルになってしまいました・汗

グランモンローSL はかなり特徴的な性格でしたので、好き嫌いがはっきり分かれそうだな、と感じていましたが、Brand-X のカーボンハンドルは比較的万人受けする性格な気がします。

とにかくロングライドでの快適性を一番に追求したい、エアロを突き詰めたい、という話でない限りは、アルミハンドルからのアップグレードとしてはとてもお勧めできるカーボンハンドルだと感じました。

この記事を執筆している時点では、まだ1万円を切る値付けになっていますので、この金額なら文句なしに買い、ですね。

 

 

コメント

  1. 通りすがりの柴犬 より:

    いつも楽しく拝見しています。
    少々気になったんですけどバーテープ巻く方向が逆ですね。
    何か特別な意味があるのでしょうか?

  2. おとーさん より:

    >通りすがりの芝犬さん
    さすがです。。。
    ただただ、間違えただけでございます(^^;
    巻き終えてから間違いに気付いたのですが、見なかったことにして使い続けている次第でして。。。

  3. たかにぃ より:

    手が小さい人はバーテープ薄いものを用いたほうが良いですよ。あと太くなってしまう逆巻は不味いです。
    2mm厚くなると全周が6mm以上太くなりますから余計な力が入り、腕が疲れ、ポジションが崩れ、手がしびれる原因になります。
    丁度、ケルビムの今野真一さんがネットで手が痛くなるのはポジションがダメなため、改善策は初心者こそ可能な限り片目のサドルやハンドルを選んでポジションを出すことを勧めている旨の記事を上げています。

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